シラバス参照

開講年度(Academic Year) 2021 
科目コード/科目名
(Course Code / Course Title)
AU318/哲学講義 1
(Lectures on Philosophy 1) 
テーマ/サブタイトル等
(Theme / Subtitle)
西洋哲学 
担当者 (Instructor) 渡名喜 庸哲(TONAKI YOTETSU) 
時間割 (Class Schedule) 秋学期 (Fall Semester) 金曜日(Fri) 2時限(Period 2) AB01(Room)
単位 (Credit) 2単位(2 Credits) 
科目ナンバリング
(Course Number)
PCW2000 
使用言語
(Language)
日本語
(Japanese) 
備考 (Notes)  
テキスト用コード (Text Code) AU318 



授業の
目標
Course
Objectives
この授業では、エマニュエル・レヴィナスという20世紀フランスの哲学者を中心的に取り上げます。
レヴィナスは、とても難解な哲学者として知られていますが、とはいえ、「他者」概念を中心とする彼の哲学思想は、哲学研究者ばかりでなく、一般の人を含む多くの人の興味関心をいまもなお誘っています。

この講義では、哲学全般に関心がある方はもちろんですが、これまでレヴィナスの名前を目にしてなんとなく関心があるけれどもやはりちょっと難しいかと考えている方にとっても理解可能になることをめざして、レヴィナス哲学の概要と意義を論じていきます。

レヴィナスの思想は、哲学、文学はもちろん、言語の問題、性の問題、環境の問題、介護やケアの問題、社会や政治の問題、宗教の問題などさまざまな分野に関連しています。レヴィナスの思想の理解を、履修者各自の問題関心とリンクさせることで、自分自身の考えを深めることが最終的な目標です。 
In this lecture, we will discuss about a 20th french-jewish philosopher, Emanuel Levinas.
Although considered as quite difficult, his thought attracts not only specific researchers but also ordinary people.
The aim of this lecture is give an account of a general feature and the importance of Levinas' Philosophy, in order that it be understandable for any student interested in it. 
授業の
内容
Course
Contents
授業は、基本的に講義のかたちをとります。
「テキスト」にあげたレヴィナスの主著の抜粋をもとに、その思想の展開を時系列的に追い、その時々の社会的・政治的背景や、同時代のほかの哲学者との関係も考慮に入れながら説明していきます。
授業で扱う主なテーマは、1)レヴィナスが影響を受けたフッサールおよびハイデガーの「現象学」の思想、2)「ユダヤ人」としてレヴィナスがどのように第二次世界大戦を経験し、その後どのような思想を展開しようとしたのか、3)彼の言う「他者」という発想がどこでどのように出てきたのか、4)「他者の哲学」には収まりきらないその思想の広がり(「糧」「エロス」「正義」など)、5)そうした思想がそもそも今日どのような射程や意義を有するか、などです。
講義が一方向的な話に終始しないよう、できるだけインタラクティブな質疑応答や議論の機会を設けられればと考えています。 
Basically, this course will be conducted in the manner of lecture, to provide the students with principal features and the importance of Levinas' thought. These will be explained in chronological order and with some of his texts, considering the social and political contexts and the relationship with other philosophers of the same period.
The main themes this lecture will pick up are:
1) phenomenological thoughts (Husserl and Heidegger) which had a strong impact on Levinas
2) the experience of the World War II for Jewish philosophers like him,
3) what is the philosophy of the "other",
4) other important themes of his philosophy (nurture, eros, justice and so on), which cannot be reduced to it,
5) impacts and importances of such a philosophy for us.
To avoid a one-way lecture, this course will try to make some occasions to share opinions of the participants and discuss about themes of each topic. 
授業計画
Course
Schedule
1. イントロダクション・授業の進め方・主題の概要 
2. 現象学の衝撃 
3. マルティン・ハイデガーの影響と反発 
4. 第二次大戦期における「ユダヤ人」哲学者たち 
5. 「ある」とは何か:『実存から実存者へ』 
6. 「他者」の哲学 
7. 現代におけるユダヤ思想:『困難な自由』 
8. 『全体性と無限』①:「糧」とは何か 
9. 『全体性と無限』②:「責任」とは何か 
10. 『全体性と無限』③:「エロス」とは何か 
11. ジャック・デリダの急襲 
12. 「無限責任」と「身代わり」の思想:『存在の彼方へ』(1) 
13. 「正義」と「倫理」の思想:『存在の彼方へ』(2) 
14. まとめ 
授業時間外
(予習・復習
等)の学習
Study
Required
Outside
of Class
次回の授業で取り扱うテクストの抜粋をブラックボードに掲げておくので目を通してきてください。 
成績評価
方法・基準
Evaluation
種類(Kind) 割合(%) 基準(Criteria)
平常点(In-class Points) 100  %
最終レポート(Final Report)(40%) 、中間レポート(20%) 、授業への参加(コメント等)(40%)
テキスト
Textbooks
No 著者名
(Author/Editor)
書籍名
(Title)
出版社
(Publisher)
出版年
(Date)
ISBN/ISSN
1. エマニュエル・レヴィナス  『レヴィナス・コレクション』   ちくま学芸文庫  1999  4480084916 
2. エマニュエル・レヴィナス  『実存から実存者へ』   ちくま学芸文庫  2005  4480089543 
3. エマニュエル・レヴィナス  『全体性と無限』   講談社学術文庫  2020  4065193443 
4. エマニュエル・レヴィナス  『困難な自由』   法政大学出版局  2008  4588009052 
5. エマニュエル・レヴィナス  『存在の彼方へ』   講談社学術文庫  1999  4061593838 
その他(Others)
テキストの購入は必須ではありません(授業で取り上げる箇所はコピーを配布します)。
参考文献
Readings
No 著者名
(Author/Editor)
書籍名
(Title)
出版社
(Publisher)
出版年
(Date)
ISBN/ISSN
1. 村上靖彦  『レヴィナス 壊れものとしての人間』   河出書房新社  2012  4309624480 
2. エマニュエル・レヴィナス  『倫理と無限』   ちくま学芸文庫  2010  4480092803 
3. 熊野純彦  『レヴィナス入門』   ちくま新書  1999  4480058001 
4. 渡名喜庸哲  『レヴィナスの企て』   勁草書房  2021  4326102896 
その他(Others)
その他
(HP等)
Others
(e.g. HP)
「哲学概論」、「哲学への扉」などの導入科目をすでに履修していることが望ましいです(必須ではありません)。 
注意事項
Notice
 


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