シラバス参照

開講年度(Academic Year) 2021 
科目コード/科目名
(Course Code / Course Title)
EX608/演習
(Seminar) 
テーマ/サブタイトル等
(Theme / Subtitle)
表現に関わる刑法―刑罰の限界と表現の限界 
担当者 (Instructor) 深町 晋也(FUKAMACHI SHINYA) 
時間割 (Class Schedule) 通年 (Full year) 水曜日(Wed) 5時限(Period 5) D603(Room)
単位 (Credit) 4単位(4 Credits) 
科目ナンバリング
(Course Number)
LPX4910 
使用言語
(Language)
日本語
(Japanese) 
備考 (Notes) その他登録 
テキスト用コード (Text Code) EX608 



授業の
目標
Course
Objectives
この演習は、私たちの日常生活における多様な表現に介入する刑法について認識し、どのような問題を刑罰・刑事的制裁によって解決するのかが妥当であるのか(なぜ刑罰を用いて解決する必要があるのか)について学ぶことを目標とする。 
This seminar aims to recognize how criminal law intervenes our daily lives in the field of expressions and to learn what issues or why such issues are appropriate to be solved by using punishments or criminal sanctions. 
授業の
内容
Course
Contents
近年、従来は刑法が介入して来なかった私たちの日常生活における表現行為に対して、刑事的な規制が行われる事例が散見される。(前年度の演習で扱った)ストーカー行為はその代表的な事例であるが、それ以外にも、オンラインにおける著作権侵害行為規制の拡張やヘイトスピーチ規制など、表現行為と刑罰との関係はますます検討を要するものとなっている。他方で、古典的な問題であるわいせつ・名誉毀損規制も表現の自由との関係で依然として重要なテーマである。この演習では、こうした刑法的介入の背景や根拠をつぶさに検討しつつ、表現が関係する分野における刑事的制裁による解決の限界を探ることにしたい。 
In recent years, there have been a number of cases in which criminal regulations have been imposed on acts of expression in our daily lives that were not previously subject to criminal law. Stalking is a typical example, but there are also other cases, such as online copyright infringement and hate speech, in which the relationship between expressive acts and punishment is becoming increasingly important to consider. On the other hand, classic issues such as obscenity and defamation remain important topics in relation to freedom of expression. In this seminar, we will examine the background and rationale for such criminal law interventions, and understand the limits of criminal sanctions in areas involving expression. 
授業計画
Course
Schedule
1. 初回打ち合わせ(なお、演習受講者との打ち合わせにより、扱うテーマの一部が変更されることもある) 
2. 著作権侵害と刑法(1)(以下では、著作権法における保護法益論、リンク・リツイートを巡る問題、リーチサイト規制・ダウンロード違法化範囲拡大などを扱う) 
3. 著作権侵害と刑法(2) 
4. 著作権侵害と刑法(3) 
5. 著作権侵害と刑法(4) 
6. わいせつ規制と刑法(1)(以下では、刑法175条のわいせつ規制及び条例における様々な規制を巡る諸事例、わいせつ規制の保護法益論、サイバー世界におけるわいせつの問題などを扱う) 
7. わいせつ規制と刑法(2) 
8. わいせつ規制と刑法(3) 
9. わいせつ規制と刑法(4) 
10. わいせつ規制と刑法(5) 
11. 児童ポルノ規制と刑法(1)(以下では、児童ポルノ法の現状、問題となる事例や児童ポルノ法の保護法益論などを扱う) 
12. 児童ポルノ規制と刑法(2) 
13. 児童ポルノ規制と刑法(3) 
14. 中間まとめ・予備日 
15. 名誉毀損と刑法(1)(以下では、名誉毀損を巡る諸事例、名誉毀損罪の保護法益論、オンラインにおける名誉毀損などを扱う) 
16. 名誉毀損と刑法(2) 
17. 名誉毀損と刑法(3) 
18. 名誉毀損と刑法(4) 
19. 名誉毀損と刑法(5) 
20. オンラインにおける脅迫・強要と刑法(1) 
21. オンラインにおける脅迫・強要と刑法(2) 
22. ヘイトスピーチ規制と刑法(1) 
23. ヘイトスピーチ規制と刑法(2) 
24. ゼミの進度に応じて決定 
25. ゼミの進度に応じて決定 
26. ゼミの進度に応じて決定 
27. ゼミの進度に応じて決定 
28. 最終まとめ・予備日 
授業時間外
(予習・復習
等)の学習
Study
Required
Outside
of Class
原則として1学期ごとに1回ずつ報告を担当することになるため、担当回に向けての事前準備等が欠かせない。また、各回の報告に対する活発な質疑応答のため、事前に配布される資料やレジュメについて予習することが不可欠となる。
なお、この演習で扱うテーマは、憲法における表現の自由の保障とその限界に大きく関わるため、憲法におけるこうした議論についての最低限の知識が前提となる。
更に、この演習で扱うテーマは、学部の刑法(1)・(2)では履修しないものもあり、また、履修対象であっても十分に講義においては扱われないものも多い。しかし、例えば著作権侵害については、近時の著作権法改正で規制されたリーチサイトとの関係で刑法総論で学ぶ明確性の原則や共犯論(特に共同正犯論)が問題となるなど、刑法総論・各論の知識も重要となる。したがって、こうした知識についても適宜予習・復習することが必須となることに注意してほしい。

日頃から刑法のみならず多様な問題について関心を持ち、積極的に学習する学生の参加を希望する。 
成績評価
方法・基準
Evaluation
種類(Kind) 割合(%) 基準(Criteria)
平常点(In-class Points) 100  %
報告の内容(40%) 、演習への参加意欲・態度(20%) 、演習における質疑応答(40%)
テキスト
Textbooks
なし
参考文献
Readings
その他
(HP等)
Others
(e.g. HP)
<選考方法>
採用人数:15名程度
配当年次:2・3・4年次
選考方法:レポート
①題目:「表現に関わる刑法」についてあなたが関心を持つ問題を自由に論じてください。
②字数:1500字程度
演習論文:なし 
注意事項
Notice
 


PAGE TOP