日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
文学部/College of ArtsCollege of Arts |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
AC302/AC302AC302 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
地中海世界2 |
授業形態/ Class FormatClass Format |
オンライン(全回オンライン)/Online (all classes are online)Online (all classes are online) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
発話を伴う授業を学内で受講する場合は8201教室の利用可。 |
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
秋学期/Fall semesterFall semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
木1/Thu.1 Thu.1 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
HIS3500 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇(履修中止可/ Eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
○○ |
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
2024年12月19日付変更(変更理由:成績評価方法・基準変更) [変更前] 平常点内訳:小テスト/課題(複数回)(75%)、アンケート(25%) 備考:CanvasLMSの「アンケート」で講義内容についての質問や感想を提出し、評価の対象(25点)とする。 |
To gain an objective perspective and obtain a historical knowledge based on ancient Greek texts, images and archaeological sites and artifacts
In this lecture, we will survey various rituals and festivals in ancient Greek civilc society. We use not only ancient Greek texts, which are fundamental to historical researches, but also ‘object’ materials such as ancient artifacts, offerings for gods, and vase paintings. Starting with the basic interpretation of ancient historical texts, literary sources and inscriptions, we will look into various possibilities for historical consideration using modern and interdisciplinary research methods.
1 | ギリシア人の宗教:オリュンポスの神々 古代ギリシア宗教の特徴である多神教のシステムを理解する。神々の名前と属性を各自習得すること。 |
2 | 人間と神々:古代ギリシア人の運命観 古代ギリシア人が神々をどのように位置付けていたのかを、神話伝承や文献から検討する。文献の時代背景や語彙について各自で確認しておくこと。 |
3 | 古代ギリシアの動物犠牲:神々の祭壇での儀式 動物犠牲と「敬虔」について解説するが、講義内で説明した用語や地名、神々の名前などについて各自で確認すること。 |
4 | 犠牲式と「骨」: 遺物から分かる犠牲式 動物犠牲の儀式について、文献史料に残された記述を検討するが、その史料について復習すること。講義では内容を解説するが、著者や時代背景については、各自で調べておくことが望ましい。 |
5 | 犠牲式と「骨」:図像に描かれた「物体」は何か 動物犠牲の儀式について、考古学的な遺物から検討する。それぞれの聖域の所在地を確認し、古代ギリシア人の居住地の広がりについて理解すること。 |
6 | 古代ギリシア人の「死」:冥界への道 「死」に関するギリシア人の神話や一般的な価値観を考察する。神々の名称や神話物語を確認すること。 |
7 | 古代ギリシア人の「死」:葬儀を執り行う人々 ギリシア人は葬儀と埋葬を重視する人々であった。文献史料から当時の儀式の様子を検討するが、それぞれの史料がどのような位置付けであるのか確認すること。 |
8 | 墓碑に刻まれた死者:誰が死者なのか アテナイの墓碑彫刻を史料として、当時のアテナイ人の死生観について検討する。関連する事項や歴史的背景について、用語や詳細を調べておくこと。 |
9 | 墓と呪詛:「クトニオス」の神々への呼びかけ 様々な呪詛板を取り上げ、「オリュンポス」の神々とは異なる存在について考察する。古代ギリシア以外の遺物も取り上げるため、地名や時代背景などは各自で確認するのが望ましい。 |
10 | 聖地エレウシス:農耕神デメテルの神話 エレウシスの地を舞台としたデメテルの神話について解説する。関連する地名や神々の名前について、各自で確かめておくこと。 |
11 | エレウシス秘儀:来世での幸福と入信 特殊な来世観と「秘儀」入信の過程について解説する。紹介された文献史料の作者や成立状況について、分からない点を調べておくこと。 |
12 | エレウシス秘儀:秘儀に集う人々 秘儀に参加した人々の具体的な事例を検討する。当時のアテナイの歴史や社会状況について、講義だけで理解できなかった部分は自習で補完しておくことが望ましい。 |
13 | オルフェウス教:来世観と「禁欲」 オルフェウス教徒の神話物語について解説するが、神々の名称や関連する神話について、各自でさらに調べてみること。 |
14 | 金板文書:「記憶」に至る道案内 遺物である「金板」から読み取れる来世観を考える。講義内容を通して得た古代ギリシアの歴史像を、自分なりに再検討してみること。 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
補足事項 (Supplementary Items) |
---|
CanvasLMSに講義資料(PDF)を掲示し、オンライン(Zoom)で講義を実施する |
授業時間外学習については、上で各回ごとに示しているので、参考にすること。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
小テスト/課題(複数回)(75%) 授業参加(25%) |
備考 (Notes) | ||
CanvasLMSのアンケートで提出した質問や感想は、次の回の講義資料の中で取り上げられることがあるので、公開を前提として記述すること。評価の中心は、CanvasLMSでの「小テスト/課題」実施となる(75点)。講義開始後、CanvasLMSのシステムの利用状況と実際の受講者人数を鑑み、「小テスト/課題」の実施について周知する。最後の課題については、未提出者は単位取得意思がないものとみなすので、注意すること。 |
なし/None
その他 (Others) | |||||
---|---|---|---|---|---|
テキストは指定しないが、参考文献は適宜講義内で紹介する。また、PDFにリンクされている画像や動画などの関連資料を見ることで、学習内容を定着させること。 |
最終的には古代ギリシアの遺物や文字史料など、専門性の高い領域にも言及するが、「オリュンポスの神々」に始まり、基本的な宗教的慣習から解説するため、初学者でも問題はない。
オンラインで実施するため、ZoomやCanvasLMSに接続する必要があり、個別のPCで対応することが望ましいが、基本的にはCanvasLMSにアクセスすることが可能で、小テストや課題、アンケートを提出できるならば問題はない。
古代ギリシア社会を学ぶことで自らを客観視する視座を獲得し、史料に基づいた歴史像を持つようになること
To gain an objective perspective and obtain a historical knowledge based on ancient Greek texts, images and archaeological sites and artifacts
本講義では、古代ギリシアの市民社会における様々な儀式や祭典について考察を試みる。歴史学の基本である文献史料だけでなく、遺物や遺跡、また図像などの「モノ」資料も使用する。それによって現段階で史料から読み取れることを考察し、さらなる展望について検討する。歴史学の基本的な史料解釈に始まり、現代的・学際的な研究手法についても目を向けながら、様々な歴史考察の可能性を考えてみたい。
In this lecture, we will survey various rituals and festivals in ancient Greek civilc society. We use not only ancient Greek texts, which are fundamental to historical researches, but also ‘object’ materials such as ancient artifacts, offerings for gods, and vase paintings. Starting with the basic interpretation of ancient historical texts, literary sources and inscriptions, we will look into various possibilities for historical consideration using modern and interdisciplinary research methods.
1 | ギリシア人の宗教:オリュンポスの神々 古代ギリシア宗教の特徴である多神教のシステムを理解する。神々の名前と属性を各自習得すること。 |
2 | 人間と神々:古代ギリシア人の運命観 古代ギリシア人が神々をどのように位置付けていたのかを、神話伝承や文献から検討する。文献の時代背景や語彙について各自で確認しておくこと。 |
3 | 古代ギリシアの動物犠牲:神々の祭壇での儀式 動物犠牲と「敬虔」について解説するが、講義内で説明した用語や地名、神々の名前などについて各自で確認すること。 |
4 | 犠牲式と「骨」: 遺物から分かる犠牲式 動物犠牲の儀式について、文献史料に残された記述を検討するが、その史料について復習すること。講義では内容を解説するが、著者や時代背景については、各自で調べておくことが望ましい。 |
5 | 犠牲式と「骨」:図像に描かれた「物体」は何か 動物犠牲の儀式について、考古学的な遺物から検討する。それぞれの聖域の所在地を確認し、古代ギリシア人の居住地の広がりについて理解すること。 |
6 | 古代ギリシア人の「死」:冥界への道 「死」に関するギリシア人の神話や一般的な価値観を考察する。神々の名称や神話物語を確認すること。 |
7 | 古代ギリシア人の「死」:葬儀を執り行う人々 ギリシア人は葬儀と埋葬を重視する人々であった。文献史料から当時の儀式の様子を検討するが、それぞれの史料がどのような位置付けであるのか確認すること。 |
8 | 墓碑に刻まれた死者:誰が死者なのか アテナイの墓碑彫刻を史料として、当時のアテナイ人の死生観について検討する。関連する事項や歴史的背景について、用語や詳細を調べておくこと。 |
9 | 墓と呪詛:「クトニオス」の神々への呼びかけ 様々な呪詛板を取り上げ、「オリュンポス」の神々とは異なる存在について考察する。古代ギリシア以外の遺物も取り上げるため、地名や時代背景などは各自で確認するのが望ましい。 |
10 | 聖地エレウシス:農耕神デメテルの神話 エレウシスの地を舞台としたデメテルの神話について解説する。関連する地名や神々の名前について、各自で確かめておくこと。 |
11 | エレウシス秘儀:来世での幸福と入信 特殊な来世観と「秘儀」入信の過程について解説する。紹介された文献史料の作者や成立状況について、分からない点を調べておくこと。 |
12 | エレウシス秘儀:秘儀に集う人々 秘儀に参加した人々の具体的な事例を検討する。当時のアテナイの歴史や社会状況について、講義だけで理解できなかった部分は自習で補完しておくことが望ましい。 |
13 | オルフェウス教:来世観と「禁欲」 オルフェウス教徒の神話物語について解説するが、神々の名称や関連する神話について、各自でさらに調べてみること。 |
14 | 金板文書:「記憶」に至る道案内 遺物である「金板」から読み取れる来世観を考える。講義内容を通して得た古代ギリシアの歴史像を、自分なりに再検討してみること。 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
補足事項 (Supplementary Items) |
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CanvasLMSに講義資料(PDF)を掲示し、オンライン(Zoom)で講義を実施する |
授業時間外学習については、上で各回ごとに示しているので、参考にすること。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
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平常点 (In-class Points) | 100 |
小テスト/課題(複数回)(75%) 授業参加(25%) |
備考 (Notes) | ||
CanvasLMSのアンケートで提出した質問や感想は、次の回の講義資料の中で取り上げられることがあるので、公開を前提として記述すること。評価の中心は、CanvasLMSでの「小テスト/課題」実施となる(75点)。講義開始後、CanvasLMSのシステムの利用状況と実際の受講者人数を鑑み、「小テスト/課題」の実施について周知する。最後の課題については、未提出者は単位取得意思がないものとみなすので、注意すること。 |
なし/None
その他 (Others) | |||||
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テキストは指定しないが、参考文献は適宜講義内で紹介する。また、PDFにリンクされている画像や動画などの関連資料を見ることで、学習内容を定着させること。 |
最終的には古代ギリシアの遺物や文字史料など、専門性の高い領域にも言及するが、「オリュンポスの神々」に始まり、基本的な宗教的慣習から解説するため、初学者でも問題はない。
オンラインで実施するため、ZoomやCanvasLMSに接続する必要があり、個別のPCで対応することが望ましいが、基本的にはCanvasLMSにアクセスすることが可能で、小テストや課題、アンケートを提出できるならば問題はない。