日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
文学部/College of ArtsCollege of Arts |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
AC310/AC310AC310 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
前近代東アジア・ユーラシア2 |
授業形態/ Class FormatClass Format |
オンライン(全回オンライン)/Online (all classes are online)Online (all classes are online) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
オンラインでの授業です。必ず立教アカウントからZoomにアクセスしてください。Zoomのアカウントは、CanvasLMSにて連絡します。発話を伴う授業を学内で受講する場合は8201教室の利用可。 |
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
火3/Tue.3 Tue.3 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
HIS3500 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇(履修中止可/ Eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
○○ |
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
This study traces the history of East Eurasia from prehistoric times to the 19th century. Employing conventional regional divisions, it encompasses East Asia, Central Asia, Southeast Asia, South Asia, and Maritime Asia. The objective is to elucidate the dynamics of the flow of commodities, people, information, and religious practices among these regions.
The current global situation is compelling a reevaluation of all existing historical perspectives. Discourses such as global history are inadequate in explaining the present circumstances. Moreover, non-evidence-based historical narratives are contributing to international tensions. In this lecture, in order to confront such situations, we aim to present a new historical perspective by returning to the viewpoint of the ecological environment. Designated as "East Eurasia" within a spatial framework, we intend to provide a comprehensive view of the entire history from prehistoric times to the dawn of the modern era, grounded on the foundation of accumulated empirical historiography rather than mere historical storytelling.
1 | 導入 ユーラシアを俯瞰する視座 |
2 | 序章 2つの歴史観 日本で提起された歴史観―梅棹忠夫の「文明の生態史観」/歴史観の歴史のなかで―進歩史観・唯物史観・世界システム論……/見落とされていた海の視点―川勝平太の「文明の海洋史観」/求められる新たな歴史観―欧米とは異質な中国とインドの隆盛を踏まえた歴史観 |
3 | 第1章文明の交易史観 梅棹の「ユーラシア大陸の理想型」/東ユーラシアと西ユーラシアの境界/生態環境に規定される生業、人々の暮らし、物産/時代とともに物産の組み合わせ/内陸と海洋をめぐる交易の路/多様な史料にもとづく実証的研究の進展 |
4 | 第2章文明の誕生(先史時代から後2世紀) 略奪という交易、リレー式の交易/内陸からのインパクト―青銅器は内陸から農耕地域へ/アーリア人のインド亜大陸の進出/内陸との緊張関係のなかで形成された中原の文明/モンスーンを利用した海洋の交易 |
5 | 第3章 伝統の形成(3~6世紀) 東アジアにおける漢字・律令などの広がり/漢訳仏教の成立/内陸アジアからのインパクト/海域アジアにおける航路の開拓/上座部仏教の東漸/交易の展開 |
6 | 第4章 キャラバン交易の隆盛(7~9世紀):陸域 ソグド人ネットワークの形成/遊牧帝国とオアシス国家/唐王朝とキャラバン交易 |
7 | 第5章 海域ネットワークの形成(7~9世紀):海域 南インド・東南アジアにおける諸王朝の成立/仏教ネットワークの形成/交易ネットワークの発展 |
8 | 第6章 東ユーラシアの南北分立の時代(10・11世紀) 中国船ジャンクの海洋進出/契丹・女真の帝国 |
9 | 第7章 パクス・モンゴリカ(12・13世紀) モンゴル帝国下の内陸・海域交易の隆盛 |
10 | 第8章 朝貢・海禁・密貿易・海賊 明朝の対外政策/鄭和の大航海/倭寇と呼ばれる密貿易商人/ポルトガル・スペイン人の参入 |
11 | 第9章 内陸アジア統一への模索 モンゴル高原におけるモンゴル諸勢力の興亡/チベット仏教の浸透 |
12 | 第10章 領域的国家の形成 ダイチングルン(清朝)の成立/江戸武家政権下の日本/オランダ・イギリス人の参入 |
13 | 第11章 近代に向かう東ユーラシア 欧米が主導するグローバルな世界に包摂される東ユーラシア |
14 | 終章 日本と東ユーラシア 東ユーラシアの歴史を眺望することで、何が見えてくるのか、考える。 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
予習:配付資料を熟読し、授業で扱う時期の概略を把握する。
復習:興味を持ったテーマについて、文献に基づいて考察する。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
毎回のリアクションペーパーの内容(60%) 授業中に行う理解度チェック(40%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 上田信 | 『東ユーラシアの生態環境史』 | 山川出版社 | 2006 | 9784634348301 |
その他 (Others) | |||||
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『岩波講座世界歴史』最新版04,05,06,07,10,12,17所収の論考をしばしば参照します。 |
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東ユーラシアの歴史を、先史時代から19世紀までたどります。従来の地域区分では、東アジア・中央アジア・東南アジア・南アジアならびに海域アジアとなり、それらの地域のあいだの物・人・情報・宗教の流れを明らかにすることを目的とします。
This study traces the history of East Eurasia from prehistoric times to the 19th century. Employing conventional regional divisions, it encompasses East Asia, Central Asia, Southeast Asia, South Asia, and Maritime Asia. The objective is to elucidate the dynamics of the flow of commodities, people, information, and religious practices among these regions.
現在の世界情勢は、これまで存在していたすべての歴史観の見直しを迫っています。グローバルヒストリーなどは、現在の状況を説明できません。また実証に基づかない歴史物語が国際的な緊張をもたらしています。本講義では、こうした情勢に向かい合うために、生態環境という視点に立ち返って、新たな歴史観の提示を目指したいとおもいます。空間的枠組みを「東ユーラシア」と名づけ、歴史物語ではなく、これまで蓄積されてきた実証史学の基礎の上にたって、その全史を先史時代から近代の幕開けの時代まで通観します。
The current global situation is compelling a reevaluation of all existing historical perspectives. Discourses such as global history are inadequate in explaining the present circumstances. Moreover, non-evidence-based historical narratives are contributing to international tensions. In this lecture, in order to confront such situations, we aim to present a new historical perspective by returning to the viewpoint of the ecological environment. Designated as "East Eurasia" within a spatial framework, we intend to provide a comprehensive view of the entire history from prehistoric times to the dawn of the modern era, grounded on the foundation of accumulated empirical historiography rather than mere historical storytelling.
1 | 導入 ユーラシアを俯瞰する視座 |
2 | 序章 2つの歴史観 日本で提起された歴史観―梅棹忠夫の「文明の生態史観」/歴史観の歴史のなかで―進歩史観・唯物史観・世界システム論……/見落とされていた海の視点―川勝平太の「文明の海洋史観」/求められる新たな歴史観―欧米とは異質な中国とインドの隆盛を踏まえた歴史観 |
3 | 第1章文明の交易史観 梅棹の「ユーラシア大陸の理想型」/東ユーラシアと西ユーラシアの境界/生態環境に規定される生業、人々の暮らし、物産/時代とともに物産の組み合わせ/内陸と海洋をめぐる交易の路/多様な史料にもとづく実証的研究の進展 |
4 | 第2章文明の誕生(先史時代から後2世紀) 略奪という交易、リレー式の交易/内陸からのインパクト―青銅器は内陸から農耕地域へ/アーリア人のインド亜大陸の進出/内陸との緊張関係のなかで形成された中原の文明/モンスーンを利用した海洋の交易 |
5 | 第3章 伝統の形成(3~6世紀) 東アジアにおける漢字・律令などの広がり/漢訳仏教の成立/内陸アジアからのインパクト/海域アジアにおける航路の開拓/上座部仏教の東漸/交易の展開 |
6 | 第4章 キャラバン交易の隆盛(7~9世紀):陸域 ソグド人ネットワークの形成/遊牧帝国とオアシス国家/唐王朝とキャラバン交易 |
7 | 第5章 海域ネットワークの形成(7~9世紀):海域 南インド・東南アジアにおける諸王朝の成立/仏教ネットワークの形成/交易ネットワークの発展 |
8 | 第6章 東ユーラシアの南北分立の時代(10・11世紀) 中国船ジャンクの海洋進出/契丹・女真の帝国 |
9 | 第7章 パクス・モンゴリカ(12・13世紀) モンゴル帝国下の内陸・海域交易の隆盛 |
10 | 第8章 朝貢・海禁・密貿易・海賊 明朝の対外政策/鄭和の大航海/倭寇と呼ばれる密貿易商人/ポルトガル・スペイン人の参入 |
11 | 第9章 内陸アジア統一への模索 モンゴル高原におけるモンゴル諸勢力の興亡/チベット仏教の浸透 |
12 | 第10章 領域的国家の形成 ダイチングルン(清朝)の成立/江戸武家政権下の日本/オランダ・イギリス人の参入 |
13 | 第11章 近代に向かう東ユーラシア 欧米が主導するグローバルな世界に包摂される東ユーラシア |
14 | 終章 日本と東ユーラシア 東ユーラシアの歴史を眺望することで、何が見えてくるのか、考える。 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
予習:配付資料を熟読し、授業で扱う時期の概略を把握する。
復習:興味を持ったテーマについて、文献に基づいて考察する。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
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平常点 (In-class Points) | 100 |
毎回のリアクションペーパーの内容(60%) 授業中に行う理解度チェック(40%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 上田信 | 『東ユーラシアの生態環境史』 | 山川出版社 | 2006 | 9784634348301 |
その他 (Others) | |||||
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『岩波講座世界歴史』最新版04,05,06,07,10,12,17所収の論考をしばしば参照します。 |
CanvasLMSのディスカッションの機能を用いる場合がありますので、事前に使い方に慣れておいてください。
スマホではなくパソコンまたはタブレットを使用してください。