日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
文学部/College of ArtsCollege of Arts |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
AE095/AE095AE095 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
児童期への回帰としての教育 |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
木1/Thu.1 Thu.1 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
EDU2700 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
自動登録/Automatic RegistrationAutomatic Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
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他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
×(履修中止不可/ Not eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
This course provides a general outline of the philosophy of education. While examining the basic concepts of philosophy and ethics, this course will connect these to issues in education to help students have a greater sense of what education is and how it should be implemented.
While outlining the basic concepts and fundamental theories of philosophy and ethics, we will apply these ideas to education and consider the questions of "What is education fundamentally for human beings and what is its meaning? Expanding on the discussion in my book "When People Talk, They Are Not Thinking: A Philosophy of Dialogue and Thinking," I will lecture on the sub-themes of dialogue, play, and rhythm, arguing that, contrary to common sense, the purpose of education is to "return to childhood". The lecture will be followed by a question and answer session.
1 | ガイダンス(講義の内容と進め方、評価の仕方) 導入と問題:教育哲学の課題 |
2 | 教育とコミュニケーション ・人間のコミュニケーション ・教育というコミュニケーション ・生態学的心理学、4E、アクターネットワーク ・生態学的情報理論 ・教育と情報、コミュニケーション |
3 | 子どもとはいかなる存在か ・子どもの特性 ・プラトン的子ども観 ・子どもの二つの神的特徴 ・子どもにおける可能性と潜在性 ・子どもを生き直すための教育 |
4 | 遊戯と存在 (1) ・遊びの定義 ・不確実性の楽しみ ・パイディア(Paideia)とルードゥス(Ludus) ・二重性と大人の遊び、子どもの遊び ・デュシャンと子どもの世界 |
5 | 遊戯と存在 (2) ・ゲームを作ること、ゲームをなすこと ・ゲーム・チェンジャーとしての子ども ・変身する身体 |
6 | 終わりなき生:多型的反復としてのリズムとしての子どもの時間 ・カイロスとクロノス ・ヘルメスとヘスティア ・アイオーンの時間:終わりなき世のめでたさよ ・待つこと:潜在性、旅、歓待 ・待つことと教育 |
7 | 真理と対話 ・真理と問い ・問いとは何か、私たちは何を問うのか ・再び、「なぜ」と「何」という問いについて:宇宙的再現 ・私たちはどうすれば無知であり続けられるか ・リズムに現れるアイオーン |
8 | 科学、技術、民主主義 ・知識を所有すること ・テクノロジーと現代社会 ・テクノロジーの民主化 ・現代の技術論によるテクノロジー批判 ・テクノロジーと社会の関係 ・科学と哲学、児童期への回帰 |
9 | 教育の平等 ・平等と健康 ・障害の社会モデル ・機会均等と平等の基準 ・「平等」概念の放棄 ・ケイパビリティ・アプローチからインクルージョンへ ・対話とインクルージョン |
10 | 生態学的アクターシップ:持続可能性なシティズンシップ ・哲学的テーマとしての地方 ・近代化の第三段階 ・真の「地方創生」 ・人間の貧困と持続可能な生態学的ネットワーク ・自然契約 ・拡散の文化 ・シティズンシップ教育 ・生態学的アクターシップのための教育 |
11 | 平和構築としての子どもの哲学:コスモポリタニズムと対話という希望 ・グローバル化における閉鎖と排除の理由 ・「閉じた社会」と「開かれた社会」 ・コスモポリタニズムとその教育 ・コスモポリタン教育の批判とその再反論 ・移民と子ども ・子どもとの対話、子どもの対話 ・哲学と平和構築 |
12 | 教育的タクト:対話と沈黙 ・カイロス的瞬間としての対話 ・タクト ・教育的タクト ・余白とリズム ・身体的リズムとしての対話 ・対話における沈黙 ・場面緘黙とリズム ・沈黙と幽霊 ・タクトは独自なものを成長させる |
13 | 対話の場作りとしての倫理 ・子ども性と対話 ・手続きによる道徳教育 ・道徳的変容の判断基準 |
14 | まとめと全体のふりかえり |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
オンラインで資料を提示することがありますので、事前に読んでおくことが必要条件です。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
小テスト(数回)(75%) 授業内提出物(リアクションペイパーなど)(25%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 河野哲也 | 『人は語り続けるとき,考えていない: 対話と思考の哲学』 | 岩波書店 | 2019 | 4000245392 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 河野哲也 | 『道徳を問いなおす』 | 筑摩書房 | 2011 | 4480065954 |
2 | 河野哲也 | 『自分で考え 自分で話せる:こどもを育てる哲学レッスン』 | 河出書房新社 | 2018 | 9784309248691 |
特になし
特になし
https://www2.rikkyo.ac.jp/web/tetsuyakono/index.html
考えることを重視する講義を行います。
教育哲学の概論的な講義を行います。哲学と倫理学の基本概念を理解しながら、それと教育の問題とを関係させて、教育とは何か、どうあるべきかについて考察を深めることを目的とします。
This course provides a general outline of the philosophy of education. While examining the basic concepts of philosophy and ethics, this course will connect these to issues in education to help students have a greater sense of what education is and how it should be implemented.
哲学と倫理学の基礎概念と基礎理論について概説しながら、その考えを教育に応用して、「人間にとって根源的には教育とは何か、どのような意味があるのか」という問いと「現代社会における政治・経済・市民生活の中で教育をどう位置づけるのか」という問いについて考えてゆきます。拙著『人は語り続けるとき、考えていない:対話と思考の哲学』での議論を発展させ、常識とは逆に、教育の目的とは「児童期への回帰」であるとして、対話、遊戯、リズムといったサブ・テーマのもとで講義します。質疑応答によって進めていきます。
While outlining the basic concepts and fundamental theories of philosophy and ethics, we will apply these ideas to education and consider the questions of "What is education fundamentally for human beings and what is its meaning? Expanding on the discussion in my book "When People Talk, They Are Not Thinking: A Philosophy of Dialogue and Thinking," I will lecture on the sub-themes of dialogue, play, and rhythm, arguing that, contrary to common sense, the purpose of education is to "return to childhood". The lecture will be followed by a question and answer session.
1 | ガイダンス(講義の内容と進め方、評価の仕方) 導入と問題:教育哲学の課題 |
2 | 教育とコミュニケーション ・人間のコミュニケーション ・教育というコミュニケーション ・生態学的心理学、4E、アクターネットワーク ・生態学的情報理論 ・教育と情報、コミュニケーション |
3 | 子どもとはいかなる存在か ・子どもの特性 ・プラトン的子ども観 ・子どもの二つの神的特徴 ・子どもにおける可能性と潜在性 ・子どもを生き直すための教育 |
4 | 遊戯と存在 (1) ・遊びの定義 ・不確実性の楽しみ ・パイディア(Paideia)とルードゥス(Ludus) ・二重性と大人の遊び、子どもの遊び ・デュシャンと子どもの世界 |
5 | 遊戯と存在 (2) ・ゲームを作ること、ゲームをなすこと ・ゲーム・チェンジャーとしての子ども ・変身する身体 |
6 | 終わりなき生:多型的反復としてのリズムとしての子どもの時間 ・カイロスとクロノス ・ヘルメスとヘスティア ・アイオーンの時間:終わりなき世のめでたさよ ・待つこと:潜在性、旅、歓待 ・待つことと教育 |
7 | 真理と対話 ・真理と問い ・問いとは何か、私たちは何を問うのか ・再び、「なぜ」と「何」という問いについて:宇宙的再現 ・私たちはどうすれば無知であり続けられるか ・リズムに現れるアイオーン |
8 | 科学、技術、民主主義 ・知識を所有すること ・テクノロジーと現代社会 ・テクノロジーの民主化 ・現代の技術論によるテクノロジー批判 ・テクノロジーと社会の関係 ・科学と哲学、児童期への回帰 |
9 | 教育の平等 ・平等と健康 ・障害の社会モデル ・機会均等と平等の基準 ・「平等」概念の放棄 ・ケイパビリティ・アプローチからインクルージョンへ ・対話とインクルージョン |
10 | 生態学的アクターシップ:持続可能性なシティズンシップ ・哲学的テーマとしての地方 ・近代化の第三段階 ・真の「地方創生」 ・人間の貧困と持続可能な生態学的ネットワーク ・自然契約 ・拡散の文化 ・シティズンシップ教育 ・生態学的アクターシップのための教育 |
11 | 平和構築としての子どもの哲学:コスモポリタニズムと対話という希望 ・グローバル化における閉鎖と排除の理由 ・「閉じた社会」と「開かれた社会」 ・コスモポリタニズムとその教育 ・コスモポリタン教育の批判とその再反論 ・移民と子ども ・子どもとの対話、子どもの対話 ・哲学と平和構築 |
12 | 教育的タクト:対話と沈黙 ・カイロス的瞬間としての対話 ・タクト ・教育的タクト ・余白とリズム ・身体的リズムとしての対話 ・対話における沈黙 ・場面緘黙とリズム ・沈黙と幽霊 ・タクトは独自なものを成長させる |
13 | 対話の場作りとしての倫理 ・子ども性と対話 ・手続きによる道徳教育 ・道徳的変容の判断基準 |
14 | まとめと全体のふりかえり |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
オンラインで資料を提示することがありますので、事前に読んでおくことが必要条件です。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
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平常点 (In-class Points) | 100 |
小テスト(数回)(75%) 授業内提出物(リアクションペイパーなど)(25%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 河野哲也 | 『人は語り続けるとき,考えていない: 対話と思考の哲学』 | 岩波書店 | 2019 | 4000245392 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 河野哲也 | 『道徳を問いなおす』 | 筑摩書房 | 2011 | 4480065954 |
2 | 河野哲也 | 『自分で考え 自分で話せる:こどもを育てる哲学レッスン』 | 河出書房新社 | 2018 | 9784309248691 |
特になし
特になし
https://www2.rikkyo.ac.jp/web/tetsuyakono/index.html
考えることを重視する講義を行います。