日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
文学部/College of ArtsCollege of Arts |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
AS307/AS307AS307 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
フランス語圏文学 |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
秋学期/Fall semesterFall semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
金4/Fri.4 Fri.4 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
FRL2300 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇(履修中止可/ Eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
The year 1960 = the Year of Africa. And then, the western half of the African continent is known as the francophone part of the continent. However, do you know the literature there? As I am writing this, I personally have only become familiar with it through movies.
In this course, we will use "Huit leçons sur l’Afrique” by Alain Mabanc (Misuzu Shobo) as a guide, and will go into French-speaking African literature and culture, including not only literature in French-speaking Africa, but also what Négritude is, the relationship between Africa and Quebec (also a French-speaking country), and even works by auteurs outside of Africa.
From the above, we hope to learn about the expansion of francophone literature.
We will start with the question of the francophone. How does the expansion of french-speaking societies affect the framework of french literature? What problems will emerge from this?
At the same time, when we consider Africa, we must also think about the issue of the colonial-sovereign relationship. What is the "Négritude" in question here? Of course, the same is true for the question of the year 1960. Mabank's "Huit leçons sur l’Afrique" discusses African literature by following its history and topics, but while listening carefully to these words, we must also listen to the words of the authors themselves.
What helps us in such cases is the existence of films, which can be said to have a close correlation with each other. Sembène Usman, a novelist and film director, is particularly important, and this year we would like to focus on him as the focus of our discussion.
1 | イントロダクション 〜 フランス語圏文学のために |
2 | アフリカとフランス語圏文学に向けて |
3 | 1960年と世界/アフリカ/ケベック |
4 | 文学と映画、アフリカにおける接点、あるいは我は黒人 |
5 | 「ネグリチュード」とはなにか? |
6 | 『プレザンス・アフリケーヌ』を知る |
7 | センベーヌ・ウスマンを知る - セネガルに生まれて |
8 | センベーヌ・ウスマンを読む I - 小説世界を知る #1 |
9 | センベーヌ・ウスマンを読む II - 小説世界を知る #2 |
10 | センベーヌ・ウスマンを見る I - 映画世界を知る #1 |
11 | センベーヌ・ウスマンを見る II - 映画世界を知る #2 |
12 | アフリカの〈内〉と〈外〉という問題 I |
13 | アフリカの〈内〉と〈外〉という問題 II |
14 | まとめと補遺 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
補足事項 (Supplementary Items) |
---|
ほぼ毎回の授業で映画その他の映像クリップを流します |
アフリカのフランス語圏文学というとなじみがないかもしれない。が、2022年のゴンクール賞(フランスでもっとも権威があるとされる文学賞)に輝いたのは、まだ若き黒人の青年だった。モハメド・ブガール・サール……セネガル生まれの彼は、サハラ砂漠以南の出身者で最初の同文学賞受賞者であると同時に、同賞のもっとも若い受賞者でもある……こんなふうに聞くと興味をもってもらえるだろうか?
まず、見知らぬものに興味をもってもらうことから始めてもらえれば幸いだ。
また、文学に限らず、映画、音楽、アートなど、さまざまなポイントから授業に臨んでもらえれば必ずなんらかの発見に結びつくと思っている。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
中間レポート(40%) 最終レポート(40%) コメント・ペーパーおよび授業内でのプレゼンス(20%) |
備考 (Notes) | ||
できるだけ双方向性を確保したいため、毎回、授業コメントをお願いする予定です。 |
その他 (Others) | |||||
---|---|---|---|---|---|
使用しない |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | アラン・マバンク | 『アフリカ文学講義』 | みすず書房 | 2022 | 9784622090670 |
2 | A・ノルトマン=ザイラー | 『新しいアフリカの文学』 | 白水社 | 1978 | |
3 | エメ・セゼール | 『帰郷ノート』 | 平凡社 | 2022 | 9784582764987 |
4 | フランツ・ファノン | 『黒い皮膚・白い仮面』 | みすず書房 | 2020 | 9784622089506 |
5 | センベーヌ・ウスマン | 『ニーワン―セネガルのこころ』 | サイマル出版会 | 1990 | 9784377408485 |
6 | センベーヌ・ウスマン | 『帝国の最後の男』 | 新評論 | 1988 |
とくにないが、詩・小説を読むこと、そして映画を見ることが楽しみだとなお好し
Canvas LMS を利用して授業にかんする情報を流すため、必ず Canvas LMS を見ること
なにより、「好奇心」が重要です!
1960年=アフリカ年とされる。そして、アフリカ大陸の西半分は、フランス語圏として知られる。では、そこにある文学をみなさんは知っているだろうか?こうして書いている自分自身も、映画を通して親しむようになったにすぎないのではあるが。
この授業では、昨年度に引きつづき、アラン・マバンクによる『アフリカ文学講義』(みすず書房)を導きの書としながら、フランス語圏アフリカにおける文学はもとより、ネグリチュードとはなにか、アフリカとケベック(同じくフランス語圏だ)との関係について、さらには、アフリカの〈外〉にいる作家たち(auteurs)による作品とその立ち位置の問題についても含めて、フランス語圏アフリカ文学/文化にも踏み込んでゆきたいと考えている。
そしてそこから、フランス語圏文学の広がりを学んでゆければと思う。
The year 1960 = the Year of Africa. And then, the western half of the African continent is known as the francophone part of the continent. However, do you know the literature there? As I am writing this, I personally have only become familiar with it through movies.
In this course, we will use "Huit leçons sur l’Afrique” by Alain Mabanc (Misuzu Shobo) as a guide, and will go into French-speaking African literature and culture, including not only literature in French-speaking Africa, but also what Négritude is, the relationship between Africa and Quebec (also a French-speaking country), and even works by auteurs outside of Africa.
From the above, we hope to learn about the expansion of francophone literature.
まず、フランス語圏=フランコフォン(francophone)圏という問題から始める予定だ。フランス語話者の広がりによってフランス文学の枠組みがどうなるのか?さらにそこからどのような問題点が見えてくるのか?
同時にアフリカを考えるとき、植民地と宗主国という関係も考えざるを得ない。ここで問題となってくる「ネグリチュード」とはなんなのか?もちろん、1960年という問題についてもそうだ。マバンクの『アフリカ文学講義』は、歴史とトピックを追いながらアフリカ文学を語っているのだが、それらの言葉に耳を澄ませながら、さらに作家たち自身の言葉を聴いてゆきたい。
そのときに役に立ってくれるのが、相関的関係にあるともいえる映画の存在だ。とりわけ、小説家と映画監督という二足のわらじを履いたセンベーヌ・ウスマンの存在は重要であり、今年度は彼を中心に考える道筋を開きたいと考えている。
We will start with the question of the francophone. How does the expansion of french-speaking societies affect the framework of french literature? What problems will emerge from this?
At the same time, when we consider Africa, we must also think about the issue of the colonial-sovereign relationship. What is the "Négritude" in question here? Of course, the same is true for the question of the year 1960. Mabank's "Huit leçons sur l’Afrique" discusses African literature by following its history and topics, but while listening carefully to these words, we must also listen to the words of the authors themselves.
What helps us in such cases is the existence of films, which can be said to have a close correlation with each other. Sembène Usman, a novelist and film director, is particularly important, and this year we would like to focus on him as the focus of our discussion.
1 | イントロダクション 〜 フランス語圏文学のために |
2 | アフリカとフランス語圏文学に向けて |
3 | 1960年と世界/アフリカ/ケベック |
4 | 文学と映画、アフリカにおける接点、あるいは我は黒人 |
5 | 「ネグリチュード」とはなにか? |
6 | 『プレザンス・アフリケーヌ』を知る |
7 | センベーヌ・ウスマンを知る - セネガルに生まれて |
8 | センベーヌ・ウスマンを読む I - 小説世界を知る #1 |
9 | センベーヌ・ウスマンを読む II - 小説世界を知る #2 |
10 | センベーヌ・ウスマンを見る I - 映画世界を知る #1 |
11 | センベーヌ・ウスマンを見る II - 映画世界を知る #2 |
12 | アフリカの〈内〉と〈外〉という問題 I |
13 | アフリカの〈内〉と〈外〉という問題 II |
14 | まとめと補遺 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
補足事項 (Supplementary Items) |
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ほぼ毎回の授業で映画その他の映像クリップを流します |
アフリカのフランス語圏文学というとなじみがないかもしれない。が、2022年のゴンクール賞(フランスでもっとも権威があるとされる文学賞)に輝いたのは、まだ若き黒人の青年だった。モハメド・ブガール・サール……セネガル生まれの彼は、サハラ砂漠以南の出身者で最初の同文学賞受賞者であると同時に、同賞のもっとも若い受賞者でもある……こんなふうに聞くと興味をもってもらえるだろうか?
まず、見知らぬものに興味をもってもらうことから始めてもらえれば幸いだ。
また、文学に限らず、映画、音楽、アートなど、さまざまなポイントから授業に臨んでもらえれば必ずなんらかの発見に結びつくと思っている。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
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平常点 (In-class Points) | 100 |
中間レポート(40%) 最終レポート(40%) コメント・ペーパーおよび授業内でのプレゼンス(20%) |
備考 (Notes) | ||
できるだけ双方向性を確保したいため、毎回、授業コメントをお願いする予定です。 |
その他 (Others) | |||||
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使用しない |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | アラン・マバンク | 『アフリカ文学講義』 | みすず書房 | 2022 | 9784622090670 |
2 | A・ノルトマン=ザイラー | 『新しいアフリカの文学』 | 白水社 | 1978 | |
3 | エメ・セゼール | 『帰郷ノート』 | 平凡社 | 2022 | 9784582764987 |
4 | フランツ・ファノン | 『黒い皮膚・白い仮面』 | みすず書房 | 2020 | 9784622089506 |
5 | センベーヌ・ウスマン | 『ニーワン―セネガルのこころ』 | サイマル出版会 | 1990 | 9784377408485 |
6 | センベーヌ・ウスマン | 『帝国の最後の男』 | 新評論 | 1988 |
とくにないが、詩・小説を読むこと、そして映画を見ることが楽しみだとなお好し
Canvas LMS を利用して授業にかんする情報を流すため、必ず Canvas LMS を見ること
なにより、「好奇心」が重要です!