日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
文学部/College of ArtsCollege of Arts |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
AT121/AT121AT121 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
多様な種類の研究論文を精読する |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
演習・ゼミ/SeminarSeminar |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
秋学期/Fall semesterFall semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
月2/Mon.2 Mon.2 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
JAL2310 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇(履修中止可/ Eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
Students will read research papers on modern and contemporary Japanese literature, fully understand them, and summarize the content into condensed writing. Furthermore, we aim to cultivate an attitude of critically examining the papers.
One effective means of reading and understanding a text is "summarizing". This can be divided into "sequential summarization," which "follows the order of the text to accurately grasp and summarize the original author's claims," and "overall summarization," which "summarizes while analyzing the logical structure of the author's final claim and what reasons and grounds led to that claim" (Tetsuya Kono, Introduction to Writing Reports and Papers, 4th Edition, Keio University Press, 2018, pp.20-21). Students in this seminar will not attempt the "more advanced" (ibid.) latter of the two, but will first attempt the former - "condensed writing," in the vocabulary of the instructor. The subject of the condensed writing will be an article by a researcher who is (as much as possible) active in the field today, chosen by the instructor to the best of one's knowledge. The participants will present the results of their understanding of the research paper through "writing". In addition, the presenters are expected to present their different views on the achievements of their predecessors, while referring to the opinions of other participants.
1 | はじめに:ガイダンス |
2 | テキスト(下記の教科書)を精読する |
3 | 読者論を精読する |
4 | 作家論を精読する |
5 | 作品論を精読する |
6 | 批評研究を精読する |
7 | 同時代研究を精読する |
8 | ツーリズム研究を精読する |
9 | 文壇論(言説論)を精読する |
10 | 映画論を精読する |
11 | ポストコロニアル研究を精読する |
12 | 国民国家論を精読する |
13 | 都市論などを精読する |
14 | おわりに:またはテクスト論を精読する |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
秋学期が始まる前にテキストを読み込んでおくこと。担当論文を決定した後、研究発表の準備を怠りなく進めること。さらに第3回以降の発表に備えて、受講者全員が事前に論文を読んだうえでそれぞれの意見を固めること、またそれを毎回始業以前に「Google Forms」へ記したうえで、演習に臨むことが求められる。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
担当論文に関する研究発表(40%) 毎回の出席と、併せて適宜書いてもらうコメントペーパーほか、討議に対する貢献など(30%) 最終レポート(Final Report)(30%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 河野哲也 | 『レポート・論文の書き方入門 第4版』 | 慶應義塾大学出版会 | 2018 | 9784766425277 |
その他 (Others) | |||||
テキストについては追加の可能性がある。教員が「Canvas LMS」の「モジュール」のなかで資料を提供することもある。 |
その他 (Others) | |||||
---|---|---|---|---|---|
なし。教員が授業で適宜紹介する。 |
コロナ禍により、およそ2020年から2022年にかけてオンライン授業(やミックス授業)を強いられた私たちは、しかしディスカッション(Zoomにおけるブレイクアウトセッションなど)の機会を作ることで、むしろ積極的に〈話す力〉〈聞く力〉を育ててきた(はずだ)。一方で独り本に向き合うときの〈読む力〉は、さらにそれを自分の言葉で出力するという〈書く力〉は、相応に鍛えられていただろうか。外へ繋がりを求めるあまり、自分の内へ測鉛を垂らす=自分の考えを深めることを疎かにしてはいないだろうか。担当教員は少しく危機感を抱いている。ゆえに従来の演習において採用した、Fメソッド(藤井淑禎本学名誉教授)による芥川龍之介賞受賞小説の精読と同時代研究は、今年度は措くことにした。授業の概要は上に掲げた通りである。そして教員は履修者に、能力というより上記のような、危機感の共有を求めたい。
できればノートPC。ないしはタブレット。どちらも用意できない場合は、授業前にPDFファイルをプリントアウトする算段を整えておいた方が良い。スマートフォン一つで当演習を乗り切ろうとすると、各回の論文や、発表者の資料などを利用するうえで、全体を見渡すことができなくて、大変に苦しむことになる。なお以上は機器の購入を勧めるものではない。
第1回はガイダンスを行う回です。授業のアウトラインを説明する、とても重要な回ですので、これへ参加せずに履修の手続きを行い、あとで後悔することのないよう、必ず参加して下さい。
近現代日本文学を専攻する研究論文を読み、十分に理解したうえで縮約したものを文章に起こし、さらにそれを批判的に検討する姿勢を養う。
Students will read research papers on modern and contemporary Japanese literature, fully understand them, and summarize the content into condensed writing. Furthermore, we aim to cultivate an attitude of critically examining the papers.
文章を読み理解する際の有効な手段に「要約」がある。これを「テキストの順を追って、原著者の主張を正確に把握し、まとめる」「順要約」と、「著者の最終的な主張を理解した上で、どのような理由と根拠からその主張に至ったのか、論理的な構造を分析しながら要約する」「全体要約」(河野哲也『レポート・論文の書き方入門 第4版』慶應義塾大学出版会、2018年、20-21頁)に分けることが可能だ。本演習の受講者は、両者のうち「より高度な」(同上)後者ではなく、まず前者―担当教員の語彙でいうならば〈縮約〉―を試みることになる。そして縮約の対象は、斯界において(なるべく)いま現在活躍している研究者の論文のうち、担当教員が知見の限りで選んだものとする。以上受講者は、〈書くこと〉で研究論文の理解を確かなものにして、その結果を発表する。また発表者は、ほかの参加者の意見を参照しつつ、先人の業績に対して異見を提示することも求められる。
One effective means of reading and understanding a text is "summarizing". This can be divided into "sequential summarization," which "follows the order of the text to accurately grasp and summarize the original author's claims," and "overall summarization," which "summarizes while analyzing the logical structure of the author's final claim and what reasons and grounds led to that claim" (Tetsuya Kono, Introduction to Writing Reports and Papers, 4th Edition, Keio University Press, 2018, pp.20-21). Students in this seminar will not attempt the "more advanced" (ibid.) latter of the two, but will first attempt the former - "condensed writing," in the vocabulary of the instructor. The subject of the condensed writing will be an article by a researcher who is (as much as possible) active in the field today, chosen by the instructor to the best of one's knowledge. The participants will present the results of their understanding of the research paper through "writing". In addition, the presenters are expected to present their different views on the achievements of their predecessors, while referring to the opinions of other participants.
1 | はじめに:ガイダンス |
2 | テキスト(下記の教科書)を精読する |
3 | 読者論を精読する |
4 | 作家論を精読する |
5 | 作品論を精読する |
6 | 批評研究を精読する |
7 | 同時代研究を精読する |
8 | ツーリズム研究を精読する |
9 | 文壇論(言説論)を精読する |
10 | 映画論を精読する |
11 | ポストコロニアル研究を精読する |
12 | 国民国家論を精読する |
13 | 都市論などを精読する |
14 | おわりに:またはテクスト論を精読する |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
秋学期が始まる前にテキストを読み込んでおくこと。担当論文を決定した後、研究発表の準備を怠りなく進めること。さらに第3回以降の発表に備えて、受講者全員が事前に論文を読んだうえでそれぞれの意見を固めること、またそれを毎回始業以前に「Google Forms」へ記したうえで、演習に臨むことが求められる。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
担当論文に関する研究発表(40%) 毎回の出席と、併せて適宜書いてもらうコメントペーパーほか、討議に対する貢献など(30%) 最終レポート(Final Report)(30%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 河野哲也 | 『レポート・論文の書き方入門 第4版』 | 慶應義塾大学出版会 | 2018 | 9784766425277 |
その他 (Others) | |||||
テキストについては追加の可能性がある。教員が「Canvas LMS」の「モジュール」のなかで資料を提供することもある。 |
その他 (Others) | |||||
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なし。教員が授業で適宜紹介する。 |
コロナ禍により、およそ2020年から2022年にかけてオンライン授業(やミックス授業)を強いられた私たちは、しかしディスカッション(Zoomにおけるブレイクアウトセッションなど)の機会を作ることで、むしろ積極的に〈話す力〉〈聞く力〉を育ててきた(はずだ)。一方で独り本に向き合うときの〈読む力〉は、さらにそれを自分の言葉で出力するという〈書く力〉は、相応に鍛えられていただろうか。外へ繋がりを求めるあまり、自分の内へ測鉛を垂らす=自分の考えを深めることを疎かにしてはいないだろうか。担当教員は少しく危機感を抱いている。ゆえに従来の演習において採用した、Fメソッド(藤井淑禎本学名誉教授)による芥川龍之介賞受賞小説の精読と同時代研究は、今年度は措くことにした。授業の概要は上に掲げた通りである。そして教員は履修者に、能力というより上記のような、危機感の共有を求めたい。
できればノートPC。ないしはタブレット。どちらも用意できない場合は、授業前にPDFファイルをプリントアウトする算段を整えておいた方が良い。スマートフォン一つで当演習を乗り切ろうとすると、各回の論文や、発表者の資料などを利用するうえで、全体を見渡すことができなくて、大変に苦しむことになる。なお以上は機器の購入を勧めるものではない。
第1回はガイダンスを行う回です。授業のアウトラインを説明する、とても重要な回ですので、これへ参加せずに履修の手続きを行い、あとで後悔することのないよう、必ず参加して下さい。