日本語 English
| 開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20252025 |
| 科目設置学部/ CollegeCollege |
文学部/College of ArtsCollege of Arts |
| 科目コード等/ Course CodeCourse Code |
AU121/AU121AU121 |
| テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
生命・環境倫理学入門 |
| 授業形態/ Class FormatClass Format |
対面（全回対面）/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
| 授業形態（補足事項）/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
| 授業形式/ Class StyleCampus |
演習・ゼミ/SeminarSeminar |
| 校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
| 学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
| 曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
月5/Mon.5 Mon.5 ログインして教室を表示する（Log in to view the classrooms.） |
| 単位/ CreditsCredits |
22 |
| 科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
PCW3810 |
| 使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
| 履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
その他登録/"Other" Registration"Other" Registration |
| 配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
| 先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
| 他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
| 履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
×（履修中止不可/ Not eligible for cancellation） |
| オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
| 学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針（DP）や教育課程編成の方針（CP）に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
| 備考/ NotesNotes |
・Stimulate individual interest in bioethics and environmental ethics
・Understand basic topics and ideas in bioethics and environmental ethics
・Learn how to find and read texts on bioethics and environmental ethics
In this exercise, we will discuss texts related to bioethics and environmental ethics, based on the instructor's lecture and the students' preparation.
The texts are not only philosophical or ethical books in the narrow sense. Bioethics and environmental ethics can be found in the writings of medical professionals and patients as well as those who devote themselves to environmental protection and against pollution. It is also essential to pay attention to administrative documents published by the government and international covenants.
Through this exercise, I hope the students to develop a sense of reading the relationship between thought and life and applying it to action.
| 1 | 講義の具体的な進め方について＋生命倫理学成立史と障がい者の問題 その1 |
| 2 | 生命倫理学成立史と障がい者の問題 その2 |
| 3 | 尊厳死・緩和ケアとその背景 その1 |
| 4 | 尊厳死・緩和ケアとその背景 その2 |
| 5 | 脳死・臓器移植について その1 |
| 6 | 脳死・臓器移植について その2 |
| 7 | 福島第一原子力発電所事故について振り返る |
| 8 | 人文社会系の環境学の基礎としてのU.ベック『危険社会』 その1 |
| 9 | 人文社会系の環境学の基礎としてのU.ベック『危険社会』 その2 |
| 10 | リスク社会論から低線量被ばくの問題を考える その1 |
| 11 | リスク社会論から低線量被ばくの問題を考える その2 |
| 12 | 環境倫理学における権力と思想の関係について |
| 13 | 生命倫理学の源流思想研究 |
| 14 | 環境倫理学における当事者思想の研究 |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
原則として各回の資料はPDF化して事前に配信するので、必ず読み込んできてください。
また、議論を通して考えたことについて小レポート（平常点課題）として、適宜授業後に提出してもらいます。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
最終レポート(Final Report)(40%) 平常点（課題）(60%) |
| 備考 (Notes) | ||
| 授業全体の中で特に枢要なトピックについて、参考文献を複数読んだうえで最終レポートを書いて提出すること。また、平常点課題は出題数のうち3分の2以上の提出を課す。平常点課題の提出数が足りない場合は不合格とする。 | ||
| その他 (Others) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 無し。こちらから様々な文章をCANVASからその都度配信、あるいは必要に応じて追加でコピーを授業時に直接配布します。 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 森下直貴/佐野誠 | 『新版-「生きるに値しない命」とは誰のことか-ナチス安楽死思想の原典からの考察 (中公選書 111)』 | 中央公論新社 | 2020 | 9784121101112 |
| 2 | U.ベック | 『危険社会』 | 法政大学出版局 | 1998 | 4588006096 |
| 3 | 山本剛史 | 『〈証言と考察〉被災当事者の思想と環境倫理学 福島原発苛酷事故の経験から』 | 言叢社 | 2024 | 9784862090904 |
| 4 | 安富歩 | 『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』 | 明石書店 | 2012 | 9784750335162 |
| 5 | 吉永明弘/寺本剛 | 『環境倫理学』 | 昭和堂 | 2020 | 9784812219348 |
| 6 | 小松美彦 | 『脳死・臓器移植の本当の話 』 | PHP新書 | 2004 | 4569626157 |
| その他 (Others) | |||||
| 1，2の内容は生命及び環境倫理学の土台となります。授業内で抜粋を講読する予定です。 3は本科目の内容に関連する講義担当者の著作です。 4は生命倫理や環境倫理の様々な問題に通底する、権力と言語の問題を考える上で不可欠の書物ですので、受講生は授業と並行して読み進めることを薦めます。5は環境倫理学全体の入門として挙げておきます。哲学・思想としての環境倫理学を理解するうえでも有益です。6は古い本ですが、内容は古びておりません。脳死・臓器移植問題を考える上で大変重要なので、これも抜粋を講読する予定です。 他に、授業で実際に抜粋することを構想中の書籍等を列挙します。 Ｄ.ボンヘッファー『倫理』/Ｅ.キューブラ―=ロス『死ぬ瞬間』/S.ソンダース『シシリー・ソンダース、ケアを語る』/ニュルンベルク綱領/ヘルシンキ宣言/「臓器の移植に関する法律」と、その運用に関する指針（ガイドライン）/島薗進『原発と放射線被ばくの科学と倫理』/低線量ワーキンググループ報告書/K.S＝フレチェット『環境正義』／P.シンガー『なぜヴィーガンか？ 倫理的に食べる』/緒方正人『チッソは私であった』/菅野哲『＜全村避難＞を生きる』/／アルド・レオポルド『野生のうたが聞こえる』/オギュスタン・ベルク『地球と存在の哲学‐環境倫理をこえて』/パリ協定条文 これら全てを取り上げるわけではありませんが、これらの中から抜粋して検討し読んでいく予定です。 | |||||
この授業は「入門」と銘打ちながら、2分野の主要問題を網羅的に扱う授業ではありません。授業計画に示されているように、扱うトピックには限りがあります。生命倫理学や環境倫理学の本質的な要素をいくつかの内容の濃いテキストから読み解いていく授業です。ディスカッションが主となる回は受講生全員に対して発言を求めます。
また、テキストの各自の予習は不可欠です。
したがって、予習と課題に取り組む労をいとわない学生の参加を望みます。
CANVASを通して配信するテキストや資料をPCに表示して受講するか、事前に印刷して持参するようにしてください。
・生命倫理学と環境倫理学に関する各自の関心の惹起
・生命倫理学と環境倫理学に関する基本的なトピックや考え方の理解
・生命倫理学と環境倫理学に関するテキストの探し方と読み方の習得
・Stimulate individual interest in bioethics and environmental ethics
・Understand basic topics and ideas in bioethics and environmental ethics
・Learn how to find and read texts on bioethics and environmental ethics
この演習では、生命倫理学と環境倫理学に関連するテキストを題材に、その内容に関する講義および受講生の予習を踏まえて討論を行う予定です。
テキストはいわゆる狭義の哲学や倫理学の書物だけではありません。生命倫理や環境倫理は医療者や患者、あるいは環境保護や公害反対に身を投じている人によって書かれたものにもあらわれています。また政府が発表している行政文書や国際規約への注目も欠かせません。
この演習を通して、思想と生活との関連を読み取って行動に生かすセンスが習得できたらしめたものです。
In this exercise, we will discuss texts related to bioethics and environmental ethics, based on the instructor's lecture and the students' preparation.
The texts are not only philosophical or ethical books in the narrow sense. Bioethics and environmental ethics can be found in the writings of medical professionals and patients as well as those who devote themselves to environmental protection and against pollution. It is also essential to pay attention to administrative documents published by the government and international covenants.
Through this exercise, I hope the students to develop a sense of reading the relationship between thought and life and applying it to action.
| 1 | 講義の具体的な進め方について＋生命倫理学成立史と障がい者の問題 その1 |
| 2 | 生命倫理学成立史と障がい者の問題 その2 |
| 3 | 尊厳死・緩和ケアとその背景 その1 |
| 4 | 尊厳死・緩和ケアとその背景 その2 |
| 5 | 脳死・臓器移植について その1 |
| 6 | 脳死・臓器移植について その2 |
| 7 | 福島第一原子力発電所事故について振り返る |
| 8 | 人文社会系の環境学の基礎としてのU.ベック『危険社会』 その1 |
| 9 | 人文社会系の環境学の基礎としてのU.ベック『危険社会』 その2 |
| 10 | リスク社会論から低線量被ばくの問題を考える その1 |
| 11 | リスク社会論から低線量被ばくの問題を考える その2 |
| 12 | 環境倫理学における権力と思想の関係について |
| 13 | 生命倫理学の源流思想研究 |
| 14 | 環境倫理学における当事者思想の研究 |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
原則として各回の資料はPDF化して事前に配信するので、必ず読み込んできてください。
また、議論を通して考えたことについて小レポート（平常点課題）として、適宜授業後に提出してもらいます。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
最終レポート(Final Report)(40%) 平常点（課題）(60%) |
| 備考 (Notes) | ||
| 授業全体の中で特に枢要なトピックについて、参考文献を複数読んだうえで最終レポートを書いて提出すること。また、平常点課題は出題数のうち3分の2以上の提出を課す。平常点課題の提出数が足りない場合は不合格とする。 | ||
| その他 (Others) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 無し。こちらから様々な文章をCANVASからその都度配信、あるいは必要に応じて追加でコピーを授業時に直接配布します。 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 森下直貴/佐野誠 | 『新版-「生きるに値しない命」とは誰のことか-ナチス安楽死思想の原典からの考察 (中公選書 111)』 | 中央公論新社 | 2020 | 9784121101112 |
| 2 | U.ベック | 『危険社会』 | 法政大学出版局 | 1998 | 4588006096 |
| 3 | 山本剛史 | 『〈証言と考察〉被災当事者の思想と環境倫理学 福島原発苛酷事故の経験から』 | 言叢社 | 2024 | 9784862090904 |
| 4 | 安富歩 | 『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』 | 明石書店 | 2012 | 9784750335162 |
| 5 | 吉永明弘/寺本剛 | 『環境倫理学』 | 昭和堂 | 2020 | 9784812219348 |
| 6 | 小松美彦 | 『脳死・臓器移植の本当の話 』 | PHP新書 | 2004 | 4569626157 |
| その他 (Others) | |||||
| 1，2の内容は生命及び環境倫理学の土台となります。授業内で抜粋を講読する予定です。 3は本科目の内容に関連する講義担当者の著作です。 4は生命倫理や環境倫理の様々な問題に通底する、権力と言語の問題を考える上で不可欠の書物ですので、受講生は授業と並行して読み進めることを薦めます。5は環境倫理学全体の入門として挙げておきます。哲学・思想としての環境倫理学を理解するうえでも有益です。6は古い本ですが、内容は古びておりません。脳死・臓器移植問題を考える上で大変重要なので、これも抜粋を講読する予定です。 他に、授業で実際に抜粋することを構想中の書籍等を列挙します。 Ｄ.ボンヘッファー『倫理』/Ｅ.キューブラ―=ロス『死ぬ瞬間』/S.ソンダース『シシリー・ソンダース、ケアを語る』/ニュルンベルク綱領/ヘルシンキ宣言/「臓器の移植に関する法律」と、その運用に関する指針（ガイドライン）/島薗進『原発と放射線被ばくの科学と倫理』/低線量ワーキンググループ報告書/K.S＝フレチェット『環境正義』／P.シンガー『なぜヴィーガンか？ 倫理的に食べる』/緒方正人『チッソは私であった』/菅野哲『＜全村避難＞を生きる』/／アルド・レオポルド『野生のうたが聞こえる』/オギュスタン・ベルク『地球と存在の哲学‐環境倫理をこえて』/パリ協定条文 これら全てを取り上げるわけではありませんが、これらの中から抜粋して検討し読んでいく予定です。 | |||||
この授業は「入門」と銘打ちながら、2分野の主要問題を網羅的に扱う授業ではありません。授業計画に示されているように、扱うトピックには限りがあります。生命倫理学や環境倫理学の本質的な要素をいくつかの内容の濃いテキストから読み解いていく授業です。ディスカッションが主となる回は受講生全員に対して発言を求めます。
また、テキストの各自の予習は不可欠です。
したがって、予習と課題に取り組む労をいとわない学生の参加を望みます。
CANVASを通して配信するテキストや資料をPCに表示して受講するか、事前に印刷して持参するようにしてください。