日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
社会学部/College of SociologyCollege of Sociology |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
DA419/DA419DA419 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
ある一人の社会学者の人生と思想から考える現代社会 |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
火4/Tue.4 Tue.4 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
SOC3110 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
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他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇(履修中止可/ Eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
This course explores the relationship between sociological thinking and cultural critique.
This course aims to analyze the correlation between Theodor Adorno's personal experiences and his theoretical constructs, employing a sociological perspective.
1 | イントロダクション ――思想の星座―― |
2 | 不協和音と非同一性 ――音楽的な社会理論とはなにか―― |
3 | オーラと幻惑 ――アドルノVSベンヤミンから―― |
4 | 視覚の思想と聴覚の思想 ――アドルノの映画嫌いをめぐって―― |
5 | 迷宮都市のマニアの受難 ――モノたちの世界とメルヘン―― |
6 | ファシズムの時代の中で ――亡命知識人たちの系譜―― |
7 | アメリカという新世界 ――豊かな社会と文化産業―― |
8 | 放浪のオデュッセウス ――『啓蒙の弁証法』入門―― |
9 | エロスの放逐 ――精神分析と社会理論―― |
10 | 統計と哲学の間で ――権威主義的パーソナリティと実証主義論争―― |
11 | 戦後社会の啓蒙のあり方 ――西ドイツにおけるアメリカ経験者―― |
12 | 演劇的社会学序説 ――サミュエル・ベケットを理解する試み―― |
13 | 社会理論と実践の矛盾 ――学生運動VS批判理論―― |
14 | Coda ――対象に溺れる哲学―― |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
授業の内容を、自分の日常の中で考え直すことを意識してみてください。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
レポート試験 (Report Exam) | 60 | |
平常点 (In-class Points) | 40 |
リアクションペーパー(40%) |
備考 (Notes) | ||
なし/None
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | T.W.アドルノ M.ホルクハイマー | 『啓蒙の弁証法 哲学的断想』 | 岩波文庫 | 2007 | 4003369211 |
2 | 片上平二郎 | 『アドルノという社会学者』 | 晃洋書房 | 2017 | |
3 | シュテファン・ミュラー=ドーム | 『アドルノ伝』 | 作品社 | 2007 | 4861821231 |
4 | アドルノ、ポパーほか | 『社会科学の論理―ドイツ社会学における実証主義論争』 | 河出書房 | 1979 | 4309240240 |
5 | アドルノほか | 『現代社会学大系 12 権威主義的パーソナリティ』 | 青木書店 | 1998 | 4250800393 |
6 | ヴァルター・ベンミヤン | 『ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味』 | 筑摩書房 | 1995 | 4480082166 |
7 | テオドール・W. アドルノ | 『プリズムメン』 | 筑摩書房 | 1996 | 4480082476 |
ある一人の人間の人生と思想には、その人間が生きた社会や時代が深く刻み込まれている。そのことは特に激動の時代においては強く言えることだろう。この授業では、メディアの変容や社会的暴力の激化が大きなものとなった20世紀の前半を生きた社会学者・哲学者のアドルノの思想を、時代状況の中で読み解いていく。
そのような問題関心を見た時に、この授業が「歴史」、特に「社会学史」の授業であるかのように感じられるかもしれない。しかし、この授業で行いたいことはむしろ、20世紀初頭で起きたことと現代のつながりを強調しながら、わたしたちが生きる現代社会についてアドルノの思想について考えていくことである。「音楽」、「映像」、「都市」、「オタク」、「民主主義」、「差別」、「演劇」、「社会運動」など具体的な事象を「近代性」という枠組みの中で論じていきたい。
This course explores the relationship between sociological thinking and cultural critique.
社会学理論とは、抽象的な論理を用いることで、目に見えない社会の構造やその中での社会事象のあり方を描き出すものである。だが、批判的社会理論と呼ばれる思想系列はそれに留まらず、理論という道具によって、いまだありえない社会の可能性を積極的に描き出すことの必要性を主張し、その際に美的なものや文化的なものの潜在的可能性を論じている。本講義では、このような批判理論的視座に基づいて、「文化」というものが持つ社会的可能性について考察していきたい。
20世紀ドイツの思想家テオドール.W.アドルノは、ナチス政権下での暴力から逃れるべくアメリカに亡命する。しかし、ヨーロッパの教養文化の中で音楽家を志したこともあるアドルノにとって、商業化した文化が力をふるうアメリカという社会もまた、理想的と感じられる場所ではなかった。ファシムズの暴力から逃れた場所には資本主義の暴力が待ち構えている、そのような感覚に導かれ、アドルノは自身の学問を紡ぎ出していった。
アドルノの思想は、「哲学」と「社会学」と「美学」が交差するようなかたちで展開される独自のものである。本講義では、アドルノという二十世紀という激動の時代を生きた「社会学者」の生を追いながら、そこで彼が出会った様々なトピックを拾い集め、それを考察していく。
ある個人が自身の人生という個別的なものの中で出会った問題であったとしても、その中で必死に考えられたことは普遍的な様相を呈する。一見、抽象的で硬い語り口であると考えられていた思想も、われわれの日常と共に考えると、それがいかに具体的で“おもしろい”ものであるかが見えてくるだろう。
20世紀の中で培われた思想を、現代社会の日常や文化、メディアの問題とともに考えていき、現代の社会学理論として応用する視点を見出していくことがこの講義の目的である。
This course aims to analyze the correlation between Theodor Adorno's personal experiences and his theoretical constructs, employing a sociological perspective.
1 | イントロダクション ――思想の星座―― |
2 | 不協和音と非同一性 ――音楽的な社会理論とはなにか―― |
3 | オーラと幻惑 ――アドルノVSベンヤミンから―― |
4 | 視覚の思想と聴覚の思想 ――アドルノの映画嫌いをめぐって―― |
5 | 迷宮都市のマニアの受難 ――モノたちの世界とメルヘン―― |
6 | ファシズムの時代の中で ――亡命知識人たちの系譜―― |
7 | アメリカという新世界 ――豊かな社会と文化産業―― |
8 | 放浪のオデュッセウス ――『啓蒙の弁証法』入門―― |
9 | エロスの放逐 ――精神分析と社会理論―― |
10 | 統計と哲学の間で ――権威主義的パーソナリティと実証主義論争―― |
11 | 戦後社会の啓蒙のあり方 ――西ドイツにおけるアメリカ経験者―― |
12 | 演劇的社会学序説 ――サミュエル・ベケットを理解する試み―― |
13 | 社会理論と実践の矛盾 ――学生運動VS批判理論―― |
14 | Coda ――対象に溺れる哲学―― |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
授業の内容を、自分の日常の中で考え直すことを意識してみてください。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
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レポート試験 (Report Exam) | 60 | |
平常点 (In-class Points) | 40 |
リアクションペーパー(40%) |
備考 (Notes) | ||
なし/None
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | T.W.アドルノ M.ホルクハイマー | 『啓蒙の弁証法 哲学的断想』 | 岩波文庫 | 2007 | 4003369211 |
2 | 片上平二郎 | 『アドルノという社会学者』 | 晃洋書房 | 2017 | |
3 | シュテファン・ミュラー=ドーム | 『アドルノ伝』 | 作品社 | 2007 | 4861821231 |
4 | アドルノ、ポパーほか | 『社会科学の論理―ドイツ社会学における実証主義論争』 | 河出書房 | 1979 | 4309240240 |
5 | アドルノほか | 『現代社会学大系 12 権威主義的パーソナリティ』 | 青木書店 | 1998 | 4250800393 |
6 | ヴァルター・ベンミヤン | 『ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味』 | 筑摩書房 | 1995 | 4480082166 |
7 | テオドール・W. アドルノ | 『プリズムメン』 | 筑摩書房 | 1996 | 4480082476 |