日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20252025 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
社会学部/College of SociologyCollege of Sociology |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
DD284/DD284DD284 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
古典から考える現代社会―メディア・資本主義の再考ー |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
演習・ゼミ/SeminarSeminar |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
火4/Tue.4 Tue.4 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
CCS2020 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
自動登録/Automatic RegistrationAutomatic Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
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他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
×(履修中止不可/ Not eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
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学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
ゼミ希望アンケートはR Guide社会学部 「その他登録科目一覧」を確認すること. |
・Learn how to read classics that form the foundation of today’s academics, applying reading skills you’ve learnt through the years.
・Develop perspectives on the media and capitalism in order to keep psychological distance from contemporary world through reading the 20th century classics carefully.
We live in a world where we can easily make use of global services by using smartphones. That means, “we are living in a world of global capitalism with information media as a common surface”. But, what exactly is information media(social media) and how does it affect us? On the other hand, what kind of “ism(view)” does capitalism means actually? Are we doomed to live as we’ve come to believe as the only choice?
To find this answer, this course focuses on a classic argument on media and capitalism, "The Work of Art in the Age of its Technological Reproducibility" by Walter Benjamin.
1 | イントロダクション【前編】 自己紹介と大学再入門 |
2 | イントロダクション【後編】 山口百恵から読むメディアの活用法 |
3 | 学術書の読み方① Ⅰ スローダウンと段落の活用 |
4 | 学術書の読み方② Ⅰ 先行研究の活用 |
5 | 学術書の読み方③ Ⅰ 現代性の活用 |
6 | 学術書の読み方④ Ⅱ ヴィジュアルイメージの活用 |
7 | 発表・討論① Ⅲ オーラの体感とメディア |
8 | 発表・討論② Ⅳ 知覚様式の転換 |
9 | 発表・討論③ Ⅴ 芸術の機能転換 |
10 | 発表・討論④ Ⅵ 芸術の二つの極と機能転換 |
11 | 発表・討論⑤ Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ 写真の力・映画の力 |
12 | 発表・討論⑥ Ⅹ・ⅩⅠ 人間性の展示と人間の情報化 |
13 | 発表・討論⑦ ⅩⅡ・ⅩⅢ 自己疎外の活用と映像化の効用 |
14 | 発表・討論⑧ ⅩⅣ・ⅩⅤ 未知の現実像の構成・集団的受容の力 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
補足事項 (Supplementary Items) |
---|
オーラの知覚とメディアの知覚の差異の体験 |
【予習】次週、読む章(数ページ程度)を段落ごとに精読すること。その際、分からなかった部分、もっと知りたいと思った部分を明らかにし、そして文中で扱われた内容は現代に当てはめると、何についてのなるかを考えることを大切にして下さい。
【復習】今週読んだ部分を、一章ごとに通読してみること。その際、予習したときにはわからなかった部分が一つながりの一部として読めることを確認するとともに、講義で得た知識で内容がより深く、身近な事として入ってくるか、確認して下さい。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
発表・討論への積極的な参加(60%) 最終レポート(Final Report)(40%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | ヴァルター・ベンヤミン | 『ベンヤミン・コレクション1 近代の意味』 | ちくま学芸文庫 | 2019 | 4480082166 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 多木浩二 | 『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』 | 岩波現代文庫 |
【授業の内容】に書いた通り、これまでの読書経験や教養は問いません。しかし、わずか半年の間に、古典レベルの学術書を読めるようになるには、講義と読書に真剣に臨む姿勢が求められます。具体的には、学術書の読解法を積極的に学ぼうとする姿勢、学んだ読解法を教科書で試して身につけようと努力、わからなかったらわかるまで読んでみようという粘り強さ、仲間の発表から新たな考えや見方を学ぼうとする謙虚さなどです。
特にありません。
この講義で扱う予定の動画です。履修の参考にして下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=hxfGQ2AJHGk
https://www.youtube.com/watch?v=ViHmnR4OXUc
https://www.youtube.com/watch?v=mmeC668SO40&t=240s
https://www.youtube.com/watch?v=6n9ESFJTnHs&t=30s
ゼミ希望アンケートはR Guide社会学部 「その他登録科目一覧」を確認すること.
・大学の文系の学問の基礎にある学術の古典(クラシックス)の読み方を、大学受験まで学んできた現代文の読解方法を応用して学ぶ。
・現代の社会の在りかた再考の基礎となる、メディアと資本主義の基礎的な見方を、20世紀の古典から学ぶ。
・Learn how to read classics that form the foundation of today’s academics, applying reading skills you’ve learnt through the years.
・Develop perspectives on the media and capitalism in order to keep psychological distance from contemporary world through reading the 20th century classics carefully.
私たちは、スマートフォンで仮想空間にアクセスしながら情報を求め、投資した何かからのリターンを期待する社会で暮らしています。この状態を難しく言えば、「情報メディアを共通平面とする、グローバル資本主義の中で生きている」ことになります。しかしそもそも「メディア(メディア)」とはいったい何であり、私たちにどんな力を及ぼしているのでしょうか。また「資本主義」とは、どんな「主義(物の見方)」で、それ以外の見かたとはどんなものなのでしょうか。私たちがこの情報グローバル資本主義と適切な距離を保ちながら、幸せになるためには、まず現代の基礎である、メディアと資本主義とは何か、知らなければなりません。
そのため、本講義では、現代まで読み継がれてきたメディアと資本主義を扱った古典的論考を取り上げます。それはヴァルター・ベンヤミンの「複製技術時代の芸術作品」です。この作品は、産業資本主義が世界大恐慌で機能不全に陥り、映画やラジオメディアを巧みに利用したヒトラーがドイツで独裁政権を打ち立てた時代に書かれました。しかも作者のベンヤミンはナチスが迫害対象と定めたユダヤ人であり、また芸術と学術を総合した歴史哲学で時代の流れを変えようとした思想家でもありました。こうした特異な条件が重なった時に書かれた「複製技術時代の芸術作品」は、19世紀のマルクスの『経済学批判』に匹敵する、世紀を超えて読み継がれる深みと現代性を持つ学術の古典となりました。
ベンヤミンの「複製技術時代の芸術作品」は、現代の古典であると同時に、難解で知られています。そのため、この講義ではこの論考を読み解くために、皆さんが大学入試まで学んできた現代文の読解を活かした学術書の読解法をまず学んでいただきます。あまり読書経験のない方も、この読解法を学び、感受性を開いて、注意深く読めば、学術書を繙く楽しみを知ることができます。しかも何となくしか知らなかったメディアや資本主義について、目覚ましい認識が得られます。さらに皆さんが望みさえすれば、スマートフォンからも資本主義からも距離をとった、新しい生き方を構想し、実践することもできます。
現代は、無自覚でいると、外側の自然環境ばかりでなく、心という内なる自然が乱調をきたす難しい時代です。そうしたとき、賢い電話を少しばかり手放して、同世代の仲間と励まし合いながら、古典の読解を通して時代も自分も的確に認識する術を身につけることは賢い選択だと思います。せっかく大学に入学したのですから、この機会に本物の読解力と、本格的な学術を身につけてみませんか。
We live in a world where we can easily make use of global services by using smartphones. That means, “we are living in a world of global capitalism with information media as a common surface”. But, what exactly is information media(social media) and how does it affect us? On the other hand, what kind of “ism(view)” does capitalism means actually? Are we doomed to live as we’ve come to believe as the only choice?
To find this answer, this course focuses on a classic argument on media and capitalism, "The Work of Art in the Age of its Technological Reproducibility" by Walter Benjamin.
1 | イントロダクション【前編】 自己紹介と大学再入門 |
2 | イントロダクション【後編】 山口百恵から読むメディアの活用法 |
3 | 学術書の読み方① Ⅰ スローダウンと段落の活用 |
4 | 学術書の読み方② Ⅰ 先行研究の活用 |
5 | 学術書の読み方③ Ⅰ 現代性の活用 |
6 | 学術書の読み方④ Ⅱ ヴィジュアルイメージの活用 |
7 | 発表・討論① Ⅲ オーラの体感とメディア |
8 | 発表・討論② Ⅳ 知覚様式の転換 |
9 | 発表・討論③ Ⅴ 芸術の機能転換 |
10 | 発表・討論④ Ⅵ 芸術の二つの極と機能転換 |
11 | 発表・討論⑤ Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ 写真の力・映画の力 |
12 | 発表・討論⑥ Ⅹ・ⅩⅠ 人間性の展示と人間の情報化 |
13 | 発表・討論⑦ ⅩⅡ・ⅩⅢ 自己疎外の活用と映像化の効用 |
14 | 発表・討論⑧ ⅩⅣ・ⅩⅤ 未知の現実像の構成・集団的受容の力 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
補足事項 (Supplementary Items) |
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オーラの知覚とメディアの知覚の差異の体験 |
【予習】次週、読む章(数ページ程度)を段落ごとに精読すること。その際、分からなかった部分、もっと知りたいと思った部分を明らかにし、そして文中で扱われた内容は現代に当てはめると、何についてのなるかを考えることを大切にして下さい。
【復習】今週読んだ部分を、一章ごとに通読してみること。その際、予習したときにはわからなかった部分が一つながりの一部として読めることを確認するとともに、講義で得た知識で内容がより深く、身近な事として入ってくるか、確認して下さい。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
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平常点 (In-class Points) | 100 |
発表・討論への積極的な参加(60%) 最終レポート(Final Report)(40%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | ヴァルター・ベンヤミン | 『ベンヤミン・コレクション1 近代の意味』 | ちくま学芸文庫 | 2019 | 4480082166 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 多木浩二 | 『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』 | 岩波現代文庫 |
【授業の内容】に書いた通り、これまでの読書経験や教養は問いません。しかし、わずか半年の間に、古典レベルの学術書を読めるようになるには、講義と読書に真剣に臨む姿勢が求められます。具体的には、学術書の読解法を積極的に学ぼうとする姿勢、学んだ読解法を教科書で試して身につけようと努力、わからなかったらわかるまで読んでみようという粘り強さ、仲間の発表から新たな考えや見方を学ぼうとする謙虚さなどです。
特にありません。
この講義で扱う予定の動画です。履修の参考にして下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=hxfGQ2AJHGk
https://www.youtube.com/watch?v=ViHmnR4OXUc
https://www.youtube.com/watch?v=mmeC668SO40&t=240s
https://www.youtube.com/watch?v=6n9ESFJTnHs&t=30s
ゼミ希望アンケートはR Guide社会学部 「その他登録科目一覧」を確認すること.