日本語

Course Code etc
Academic Year 2025
College College of Sociology
Course Code DK131
Theme・Subtitle 社会秩序が壊れるのはいかなる場合か
Class Format Face to face (all classes are face-to-face)
Class Format (Supplementary Items)
Campus Lecture
Campus Ikebukuro
Semester Spring Semester
DayPeriod・Room Mon.5
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Credits 2
Course Number SOX2110
Language Japanese
Class Registration Method Course Code Registration
Assigned Year 配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。
Prerequisite Regulations
Acceptance of Other Colleges 履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。
Course Cancellation 〇(履修中止可/ Eligible for cancellation)
Online Classes Subject to 60-Credit Upper Limit
Relationship with Degree Policy 各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。
Notes

【Course Objectives】

At the end of the course, participants are expected to do as follows:
1. To explain the concepts on contemporary society which participants study in this course,
2. To analyze the logic of issues in contemporary society with the concepts, while taking specific cases,
3. To develop their research question and the research itself.

【Course Contents】

It is difficult for us to answer "what is really the problem?", although easy to say "this is the problem" without enough thought and evidence. Therefore this course deals with sociological theory on topics in contemporary society, mainly with sociological thinking and concepts for analyzing social issues which could disrupts social order. It also encourage to develop research question, through studying contemporary society from problems at hand.

Japanese Items

【授業計画 / Course Schedule】

1 社会秩序があるという感覚をつかむ(イントロダクション)
授業内容:本講義の目的および概要の説明。また、講義全体の前提知識として、社会秩序があるという感覚を体感し、身につける。
2 社会秩序の解体に関する近現代史の諸事例の概観
授業内容:私たちは歴史上、どのような社会秩序の壊滅的な経験をしてきたのか。主に、事例として第一次・第二次世界大戦時の歴史を社会学的な観点から学ぶ。
3 人間の尊厳と人権
授業内容:社会秩序の解体に抗する理念として尊厳と人権の歴史的展開を学び、この概念の現代的な理解を深める。
4 移民・難民・外国人
授業内容:移民、難民、外国人の違いとは何か。移民・難民と私たちは、どのような関係にあり、どのような問題に関わっているのか。
5 国家とナショナリズム
授業内容:なぜ、自分は○○人であると言えるのか? 国家およびナショナリズムをめぐる争いや対立はなぜ起こってしまうのか?
6 福祉国家論
授業内容:税金、保険料、権力、排除……。私たちの生活の助けになるはずの福祉国家はこれらとどのような関係にあり、今日ではどのような問題があるのか?
7 ナチスと全体主義
授業内容:これまでの講義で扱ってきた諸テーマと、社会秩序の解体の最たる事例としてのナチスの全体主義成立とは、どのような関係があるのか?(コース前半まとめ回)
8 集団と組織
授業内容:組織の利点と欠点はどこにあるのか? フリーターと組織の昔と今を比較し、組織論を学ぶ。
9 大衆社会論
授業内容:なぜ、周りと同じでないと不安なときがあるのか? 群衆・公衆・大衆の違いを明確にしながら大衆社会論について学習する。
10 悪の凡庸さ
授業内容:ナチスによるユダヤ人虐殺への加担者は普通の人だったのか? どのようにして虐殺の状況が生じたのか?(8・9回を踏まえてのコース中盤まとめ回)
11 SNS・ビッグデータ・AIと科学社会学
授業内容:SNSやAIは何となく煩わしく、怖い? ICTの基礎を学び、科学社会学の観点からその利点・欠点を見極める。
12 リスク社会論
授業内容:SNSやAIはなぜリスクがいっぱいなのか? リスク社会論を学習し、その観点からビッグデータやAI等の技術のリスクを考察する。
13 ICTとメディア論――SNSの問題事例を中心に
授業内容:なぜSNSは炎上するのか? メディア論の観点からインターネット上のコミュニケーションの特徴を学び、SNS上の問題現象が生じてしまう原因をつきとめる。
14 熟議
授業内容:話し合いは重要だと思うけど、面倒くさい? 社会秩序の維持に向けて、私たちにできることとして熟議というあり方と、それに関する社会理論を学ぶ。

【活用される授業方法 / Teaching Methods Used】

板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above

【授業時間外(予習・復習等)の学修 / Study Required Outside of Class】

予習(各回約2時間):下記の参考文献や、手持ちの社会学のテキストのうち、各回の授業テーマに関係する章や項目を調べ、読んでくること。
復習(各回約2時間):毎回の講義の終わりに、その回の内容を振り返り、知識を定着させるために簡単な確認テスト(○×形式)に答えてもらう。授業後には穴埋め式板書ノート(ミニテスト)に取り組み提出してもらう回も複数回ある。また、リアクションペーパーも毎回提出する。

【成績評価方法・基準 / Evaluation】

種類 (Kind)割合 (%)基準 (Criteria)
筆記試験 (Written Exam) 60
平常点 (In-class Points)40 リアクションペーパー(30%)
穴埋め式板書ノート(ミニテスト)(10%)
備考 (Notes)

【テキスト / Textbooks】

その他 (Others)
テキストは指定しない。毎回の授業で資料を配布する。

【参考文献 / Readings】

No著者名 (Author/Editor)書籍名 (Title)出版社 (Publisher)出版年 (Date)ISBN/ISSN
1 長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志 『社会学』新版 有斐閣 2019 9784641053892
2 油井清光・白鳥義彦・梅村麦生 『社会学』(3STEPシリーズ1) 昭和堂 2020 9784812219331
3 小川(西秋)葉子・是永論・太田邦史編 『モビリティーズのまなざし――ジョン・アーリの思想と実践』 丸善出版 2020 9784621305652
4 塩原良和 『分断と対話の社会学――グローバル社会を生きるための想像力』 慶應義塾大学出版 2017 9784766424232
5 佐藤成基 『国家の社会学』 青弓社 2014 9784787233806
6 辻泉・南田勝也・土橋臣吾編 『メディア社会論』 有斐閣 2018 9784641150553
その他 (Others)
各回テーマの参考文献詳細については、毎回の授業で紹介する。

【履修にあたって求められる能力 / Abilities Required to Take the Course】

●健全な受講態度を求めます
・ノートPCによる受講が定着したに伴い、PCで受講するふりをして内職をするケースがひどく増加している。この授業では、口頭による説明を各自でノート・メモしないと最終試験で回答できない問題を出題するので注意すること。
・私語はほぼ皆無で、受講者の過半数が真面目な学生だが、授業中のスマートフォン使用が目にあまる学生が多い。授業中は、中長時間にわたるスマートフォンの使用が見られた場合に当該学生を注意をする(実際に注意をしてきた)。視覚的に真面目に受講している学生のモチベーションを下げるためである。真面目な学生を尊重したい。
・授業が始まってもスマートフォンを見続けるばかりでなく、授業半ばに差しかかっても見続ける学生も見られる。担当教員は受講態度に厳しく積極的に注意をするので、この旨よく理解して履修すること。
・遅刻・早退をしないこと。2024年度授業は遅刻・早退のひどさが非常に目立っていた。これは、他では見られない現象であり、続くようであれば減点等の措置を行う。

【学生が準備すべき機器等 / Equipment, etc., that Students Should Prepare】

【その他 / Others】

①授業形態について
・PowerPointを使用した講義形式で、映像資料なども適宜活用する。
・授業内で簡単な質問などに答えてもらいながら、授業を展開する回もある。
・毎回の講義の終わりに、その回の内容を振り返り、知識を定着させるために簡単な確認小テスト(○×形式)を行う。その場でランダムに受講生を指し、回答してもらう。
・ご質問等は講義内にて受け付ける。遠慮なくどうぞ。   

②課題に対するフィードバック
・上記の確認小テストについては、その場で答え合わせをする。
・リアクションペーパーについては、次の授業の冒頭10分程度でいくつかを取り上げ応答する。

【注意事項 / Notice】