日本語 English
| 開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20252025 |
| 科目設置学部/ CollegeCollege |
社会学部/College of SociologyCollege of Sociology |
| 科目コード等/ Course CodeCourse Code |
DK144/DK144DK144 |
| テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
環境社会学の理論とパースペクティブ |
| 授業形態/ Class FormatClass Format |
対面（全回対面）/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
| 授業形態（補足事項）/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
| 授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
| 校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
| 学期/ SemesterSemester |
秋学期/Fall semesterFall semester |
| 曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
火4/Tue.4 Tue.4 ログインして教室を表示する（Log in to view the classrooms.） |
| 単位/ CreditsCredits |
22 |
| 科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
SOX2210 |
| 使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
| 履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
| 配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
| 先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
| 他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
| 履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇（履修中止可/ Eligible for cancellation） |
| オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
| 学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針（DP）や教育課程編成の方針（CP）に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
| 備考/ NotesNotes |
In this lesson, students will learn the main theories of environmental sociology and consider how to understand specific issues.
By reviewing the era of polution (environmental polution), students will gain a perspective on environmental issues in contemporary society. The approach of environmental sociology is then introduced, using the current issues, focusing on the similarities and differences in the structure of the problem.
In this course, students learn about the mechanisms of environmental problems and the main theories of environmental sociology, going back to the time when Japan was colled an advanced pollution country.Environmental sociology covers a wide range of topics, including pollution,nature conservation, development issues, science, technology and risk, landscape conservation, etc. By referring to such studies, students learn the basic perspectives of environmental sociology.
| 1 | ガイダンス――社会学は環境をどう捉えるのか？ 国内問題としての公害・環境汚染から越境問題、そして国際政治課題としての地球環境問題へ。時代によって移り変わってきた環境問題の流れと「いま・ここ」を考える。 |
| 2 | 被害構造論の来し方――身体からの出発 環境の悪化は、生命・健康にかかわる問題として社会問題化した。身体被害を起点にして生まれる被害の諸層を捉えるとともに、被害者への差別・偏見、社会的疎外について考える。 |
| 3 | 地域被害構造論――身体と環境 生命・健康だけが公害・環境汚染・環境悪化の被害ではない。被害の広がりと潜在的被害者の母数を地域の視点から捉える。 |
| 4 | 加害と被害――相補関係と偏在 被害は加害の裏返しである。被害は偏在し、時間の経過とともに不可視化されていく。その結果はどのようなことが起こるのだろうか。 |
| 5 | まとめ① |
| 6 | 開発と保護――社会変動・社会運動 開発が豊かさの鍵とされてきた近代化論の裏で、大規模開発は何をもたらしたのか。 |
| 7 | 自然の両義性と多義性――地方と都市のパースペクティブ 大規模開発に抗する秘策であった「環境」の価値を、二元論的なパースペクティブで論じることには陥穽がある。環境＝社会として生活の目線から捉えかえすことは可能か。 |
| 8 | 生活環境主義とよそ者論――暮らしのなかでの対話 近代技術主義と自然環境主義という二元論を超克する、オルタナティブとしての生活環境主義をどう捉えるか。 |
| 9 | 観光と観光の時代の功罪 「光を観る」観光が覆い隠す影とは何か。観光開発や観光公害をもたらしたマスツーリズムをどう考えるか。2回目の大阪万博をまえに、膨大な移動のエネルギーを生み出した時代を振り返る。 |
| 10 | まとめ② |
| 11 | 労災・公害・薬害の関係性とその現在的なあらわれ方 アスベスト、水俣病、カネミ油症など、過去に社会問題化した問題は解決したか否か。解決とは何か。同様の問題は現在に起こりうるか。 |
| 12 | 大規模開発による環境問題とその現在的なあらわれ方 道路公害や新幹線公害など、移動をめぐる諸問題は、現在、どのようになっているか。同様の問題は現在に起こりうるか。 |
| 13 | 「最後の資源」である観光資源をいかに守るか 近年、外国人観光客に人気の熊野古道。熊野の自然はどのようにして現在あるのか。 |
| 14 | まとめ③ |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
課題への取り組み、関連するテキスト部分の講読。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 筆記試験 (Written Exam) | 70 | |
| 平常点 (In-class Points) | 30 |
毎回の課題（レポート等）提出(30%) |
| 備考 (Notes) | ||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 関礼子・中澤秀雄・丸山康司・田中求 | 『環境の社会学』 | 有斐閣 | 2009 | 9784641123854 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 環境社会学会編 | 『環境社会学事典』 | 丸善 | 2023 | 9784621307540 |
| 2 | 鳥越皓之・帯谷博明編 | 『よくわかる環境社会学』 | ミネルヴァ書房 | 2017 | 9784623079346 |
社会学が大切にしている「当たり前を疑う」力を持っていること。環境社会学は地域社会学や社会運動論などと関連性が強いので、それら領域を事前に、あるいは同時に学んでいることが望ましい。
パソコン等。
環境社会学の主たる理論を理解するとともに、具体的な問題をどのようにして理解するかを考える。1990年代の「環境の時代」に始まる環境の時代を振り返りつつ、現在社会の環境問題を考えるパースペクティブを獲得する。そのうえで、問題構造の類似と差異に着目しながら、現在的諸問題を事例に、環境社会学のアプローチに触れる。
In this lesson, students will learn the main theories of environmental sociology and consider how to understand specific issues.
By reviewing the era of polution (environmental polution), students will gain a perspective on environmental issues in contemporary society. The approach of environmental sociology is then introduced, using the current issues, focusing on the similarities and differences in the structure of the problem.
この授業では、日本が「公害先進国」であった時代まで遡りながら、環境問題のメカニズムや環境社会学の主たる理論を学ぶ。環境社会学は、公害、環境汚染、自然保護、開発問題、科学技術とリスク、景観保全など幅広いテーマを扱っており、そうした事例を参照しながら、環境社会学の基礎になるパースペクティブを習得する。
In this course, students learn about the mechanisms of environmental problems and the main theories of environmental sociology, going back to the time when Japan was colled an advanced pollution country.Environmental sociology covers a wide range of topics, including pollution,nature conservation, development issues, science, technology and risk, landscape conservation, etc. By referring to such studies, students learn the basic perspectives of environmental sociology.
| 1 | ガイダンス――社会学は環境をどう捉えるのか？ 国内問題としての公害・環境汚染から越境問題、そして国際政治課題としての地球環境問題へ。時代によって移り変わってきた環境問題の流れと「いま・ここ」を考える。 |
| 2 | 被害構造論の来し方――身体からの出発 環境の悪化は、生命・健康にかかわる問題として社会問題化した。身体被害を起点にして生まれる被害の諸層を捉えるとともに、被害者への差別・偏見、社会的疎外について考える。 |
| 3 | 地域被害構造論――身体と環境 生命・健康だけが公害・環境汚染・環境悪化の被害ではない。被害の広がりと潜在的被害者の母数を地域の視点から捉える。 |
| 4 | 加害と被害――相補関係と偏在 被害は加害の裏返しである。被害は偏在し、時間の経過とともに不可視化されていく。その結果はどのようなことが起こるのだろうか。 |
| 5 | まとめ① |
| 6 | 開発と保護――社会変動・社会運動 開発が豊かさの鍵とされてきた近代化論の裏で、大規模開発は何をもたらしたのか。 |
| 7 | 自然の両義性と多義性――地方と都市のパースペクティブ 大規模開発に抗する秘策であった「環境」の価値を、二元論的なパースペクティブで論じることには陥穽がある。環境＝社会として生活の目線から捉えかえすことは可能か。 |
| 8 | 生活環境主義とよそ者論――暮らしのなかでの対話 近代技術主義と自然環境主義という二元論を超克する、オルタナティブとしての生活環境主義をどう捉えるか。 |
| 9 | 観光と観光の時代の功罪 「光を観る」観光が覆い隠す影とは何か。観光開発や観光公害をもたらしたマスツーリズムをどう考えるか。2回目の大阪万博をまえに、膨大な移動のエネルギーを生み出した時代を振り返る。 |
| 10 | まとめ② |
| 11 | 労災・公害・薬害の関係性とその現在的なあらわれ方 アスベスト、水俣病、カネミ油症など、過去に社会問題化した問題は解決したか否か。解決とは何か。同様の問題は現在に起こりうるか。 |
| 12 | 大規模開発による環境問題とその現在的なあらわれ方 道路公害や新幹線公害など、移動をめぐる諸問題は、現在、どのようになっているか。同様の問題は現在に起こりうるか。 |
| 13 | 「最後の資源」である観光資源をいかに守るか 近年、外国人観光客に人気の熊野古道。熊野の自然はどのようにして現在あるのか。 |
| 14 | まとめ③ |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
課題への取り組み、関連するテキスト部分の講読。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 筆記試験 (Written Exam) | 70 | |
| 平常点 (In-class Points) | 30 |
毎回の課題（レポート等）提出(30%) |
| 備考 (Notes) | ||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 関礼子・中澤秀雄・丸山康司・田中求 | 『環境の社会学』 | 有斐閣 | 2009 | 9784641123854 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 環境社会学会編 | 『環境社会学事典』 | 丸善 | 2023 | 9784621307540 |
| 2 | 鳥越皓之・帯谷博明編 | 『よくわかる環境社会学』 | ミネルヴァ書房 | 2017 | 9784623079346 |
社会学が大切にしている「当たり前を疑う」力を持っていること。環境社会学は地域社会学や社会運動論などと関連性が強いので、それら領域を事前に、あるいは同時に学んでいることが望ましい。
パソコン等。