日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
社会学部/College of SociologyCollege of Sociology |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
DK171/DK171DK171 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
ヴィーガニズムと現代社会 |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
秋学期/Fall semesterFall semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
木2/Thu.2 Thu.2 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
SOX2410 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
抽選登録/Lottery RegistrationLottery Registration(定員:100人/ Capacity:100) |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇(履修中止可/ Eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
This course aims at:
- To know the basics of veganism
- To obtain good understandings about multi aspects of veganism and insights in the related fields
- To develop skills for doing research, reading academic texts, and organizing various sources
Eating is more than appetite or joy. It is a complicated practice composed of many social and cultural factors. What we have on the table is all political. Eating is related to culture, economy, gender, race, species, international relations, philosophy, ethics, religion, and almost every aspect of society you can think of.
This course examines veganism by paying particular attention to the politics of food. The number of vegans has increased across the globe. Is this a shallow boom as with many of the other “fashion foods” that have appeared and disappeared over years? This course suggests that this is not the case and discusses the multitude of environmental, political, and social aspects affecting veganism, instead of riding on the fancy trend of vegan diets.
This course carefully considers veganism and related fields: Feminism, animal studies, animal rights, posthuman, multi-species anthropology, globalization, climate crisis and other subjects will be examined. The goal is to build a synthetic understanding of veganism that both refers to and is referred by these fields.
Disclaimers: (1) This course discusses little about the practicalities of veganism e.g., vegan menus, recipes, posh cafes, health, or nutrition. If you want to attain a practical knowledge of veganism, this course is not for you. (2) This course discusses the death of animals and violence inflicted on them and shows visual images of killing of animals. Those who do not like these topics and images are advised to think carefully before registration.
1 | イントロダクション 近年のヴィーガンの流行について |
2 | ヴィーガニズムとジェンダー(1) ジェンダーと食、キャロル・アダムズを読み直す |
3 | ヴィーガニズムとジェンダー(2) キャロル・アダムズ、肉食と家父長制 |
4 | ヴィーガニズムとジェンダー(3) カーニズム、対象化 |
5 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(1) 19世紀、ミドルクラス、動物への共感 センチメンタリズム、社会改革、ヴィーガニズムの始まり |
6 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(2) 功利主義、動物の権利論、ピーター・シンガーとその後の権利論 |
7 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(3) 動物論的転回とその後の動物研究、人間と動物の関係史、エコフェミニズム |
8 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(4) 存在論的転回、マルチスピーシーズ人類学、ANT、ポストヒューマン、動物の主体性 |
9 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(5) 動物の他者性、インターセクショナリティ、人種、障害 批判的動物研究(CAS)、動物を殺すことをめぐる議論 |
10 | ゲストスピーカーの講義・対話(予定) |
11 | ヴィーガニズムと現代の課題(1) 近代化と食の危機、科学技術、産業化 |
12 | ヴィーガニズムと現代の課題(2) グローバリゼーション、ファーストフード、CAFO、企業資本主義 |
13 | ヴィーガニズムと現代の課題(3) 食物倫理、都市農業、CSA、農の思想と実践、オルタナティブな食 |
14 | ヴィーガニズムと現代の課題(4) 気候変動と肉食、人新世、コロナ、肉食と疫病、食の安全 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
本講義では毎回の授業に関連する参考文献が課される。参考文献は書籍の抜粋や論文で、ほぼ毎回複数あり、学習支援システムを用いて配付する。講義はそれらを読んでいることを前提として行われる。
よって、各回の予習として、履修者は事前に参考文献を読むこと、また不明点について調べることが求められる。
また、復習として、授業内容の再確認と参考文献の読み直しが必要となる。個別具体的な作業が必要な場合は授業内で指示する。課題を課す場合も授業内で指示する。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
最終レポート(Final Report)(20%) レポート2(15%) レポート1(15%) 授業の理解および議論への貢献(50%) |
備考 (Notes) | ||
(1)平常点:授業の理解および議論への貢献(50%)リアクションペーパーなどを通じて理解を確認するほか、授業内での質問、意見など議論に貢献する積極性を高く評価する。 (2)学期中の課題(50%)学期中に複数回の課題を予定している。詳細については授業内で説明し、学習支援システムを用いて提出する。 (1)と(2)を総合し、到達目標に定めた知識、理解、技能に照らし合わせて成績評価をする。この授業では剽窃は一切認めない。不正行為は不合格とする。注意点は授業内で説明する。レポートの書き方については授業内で指示する。それに従わないものは評価しない。 |
なし/None
その他 (Others) | |||||
---|---|---|---|---|---|
授業支援システムで配付する |
パワーポイントを使用した講義形式で、参考文献や映像資料を適宜用いる。
受講者の数によるがなんらかのかたちで講義への参加を促す。
参考文献の配付、課題の提出には、授業支援システムを用いる。
フィードバックは、受講者の数に合わせて最適な方法をとる。
・ヴィーガニズムについての基礎的理解の修得
・食、とくに肉食を取り巻く関連領域の議論を踏まえて、ヴィーガニズムの多面性を説明することができる
・自らの関心を発展させ、調査し、文献を見つけ、正確に読解してまとめる技術を身につける
This course aims at:
- To know the basics of veganism
- To obtain good understandings about multi aspects of veganism and insights in the related fields
- To develop skills for doing research, reading academic texts, and organizing various sources
食は単なる本能ではないし、楽しみや悦びにもとどまらない。それはたくさんの社会的な要素が入り交じった複雑な領域であり、その複雑さにおいてテーブルの上に広げられるものとは政治にほかならない。食べることは、文化や経済やジェンダーや人種や種や国際関係や哲学や倫理や宗教やそのほかあらゆるところにつながっている。
本講義はこの食の政治性に注意を払いながらヴィーガニズムを考える。ヴィーガン(肉をはじめとする動物性のものを食べない人)は近年、世界的に増加しているが、それはポップな流行なのだろうか? これまでたくさんの新しい食べ物が「ファッションフード」として現れては消えていったように? 本講義はそうではないと考え、ヴィーガニズムを流行として一面化するのではなく、その多面的な広がりを議論する。
そのために本講義はヴィーガニズムに関連する領域の思想と実践を検討する。具体的には、フェミニズム、動物研究、動物の権利論、ポストヒューマン、マルチスピーシーズ人類学、グローバリゼーション、気候変動などをめぐる近年の論考を取り上げ、それらを相互に参照する体系的・総合的なヴィーガニズムの理解を作ることを目指す。
よって、本講義はヴィーガンの食事やレシピやおしゃれなレストランなどを紹介するものではない。栄養や健康などフードサイエンスを大きく取り上げることもない。そうした実用的情報を期待する向きには合わないことに注意されたい。また、講義内では動物への暴力について多く論じるほか、屠畜など動物の死を含む映像を使用するため、それらの話題やビジュアルが苦手な人は履修前に慎重に検討してほしい。
Eating is more than appetite or joy. It is a complicated practice composed of many social and cultural factors. What we have on the table is all political. Eating is related to culture, economy, gender, race, species, international relations, philosophy, ethics, religion, and almost every aspect of society you can think of.
This course examines veganism by paying particular attention to the politics of food. The number of vegans has increased across the globe. Is this a shallow boom as with many of the other “fashion foods” that have appeared and disappeared over years? This course suggests that this is not the case and discusses the multitude of environmental, political, and social aspects affecting veganism, instead of riding on the fancy trend of vegan diets.
This course carefully considers veganism and related fields: Feminism, animal studies, animal rights, posthuman, multi-species anthropology, globalization, climate crisis and other subjects will be examined. The goal is to build a synthetic understanding of veganism that both refers to and is referred by these fields.
Disclaimers: (1) This course discusses little about the practicalities of veganism e.g., vegan menus, recipes, posh cafes, health, or nutrition. If you want to attain a practical knowledge of veganism, this course is not for you. (2) This course discusses the death of animals and violence inflicted on them and shows visual images of killing of animals. Those who do not like these topics and images are advised to think carefully before registration.
1 | イントロダクション 近年のヴィーガンの流行について |
2 | ヴィーガニズムとジェンダー(1) ジェンダーと食、キャロル・アダムズを読み直す |
3 | ヴィーガニズムとジェンダー(2) キャロル・アダムズ、肉食と家父長制 |
4 | ヴィーガニズムとジェンダー(3) カーニズム、対象化 |
5 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(1) 19世紀、ミドルクラス、動物への共感 センチメンタリズム、社会改革、ヴィーガニズムの始まり |
6 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(2) 功利主義、動物の権利論、ピーター・シンガーとその後の権利論 |
7 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(3) 動物論的転回とその後の動物研究、人間と動物の関係史、エコフェミニズム |
8 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(4) 存在論的転回、マルチスピーシーズ人類学、ANT、ポストヒューマン、動物の主体性 |
9 | ヴィーガン・スタディーズと動物研究(5) 動物の他者性、インターセクショナリティ、人種、障害 批判的動物研究(CAS)、動物を殺すことをめぐる議論 |
10 | ゲストスピーカーの講義・対話(予定) |
11 | ヴィーガニズムと現代の課題(1) 近代化と食の危機、科学技術、産業化 |
12 | ヴィーガニズムと現代の課題(2) グローバリゼーション、ファーストフード、CAFO、企業資本主義 |
13 | ヴィーガニズムと現代の課題(3) 食物倫理、都市農業、CSA、農の思想と実践、オルタナティブな食 |
14 | ヴィーガニズムと現代の課題(4) 気候変動と肉食、人新世、コロナ、肉食と疫病、食の安全 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
本講義では毎回の授業に関連する参考文献が課される。参考文献は書籍の抜粋や論文で、ほぼ毎回複数あり、学習支援システムを用いて配付する。講義はそれらを読んでいることを前提として行われる。
よって、各回の予習として、履修者は事前に参考文献を読むこと、また不明点について調べることが求められる。
また、復習として、授業内容の再確認と参考文献の読み直しが必要となる。個別具体的な作業が必要な場合は授業内で指示する。課題を課す場合も授業内で指示する。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
最終レポート(Final Report)(20%) レポート2(15%) レポート1(15%) 授業の理解および議論への貢献(50%) |
備考 (Notes) | ||
(1)平常点:授業の理解および議論への貢献(50%)リアクションペーパーなどを通じて理解を確認するほか、授業内での質問、意見など議論に貢献する積極性を高く評価する。 (2)学期中の課題(50%)学期中に複数回の課題を予定している。詳細については授業内で説明し、学習支援システムを用いて提出する。 (1)と(2)を総合し、到達目標に定めた知識、理解、技能に照らし合わせて成績評価をする。この授業では剽窃は一切認めない。不正行為は不合格とする。注意点は授業内で説明する。レポートの書き方については授業内で指示する。それに従わないものは評価しない。 |
なし/None
その他 (Others) | |||||
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授業支援システムで配付する |
パワーポイントを使用した講義形式で、参考文献や映像資料を適宜用いる。
受講者の数によるがなんらかのかたちで講義への参加を促す。
参考文献の配付、課題の提出には、授業支援システムを用いる。
フィードバックは、受講者の数に合わせて最適な方法をとる。