日本語

Course Code etc
Academic Year 2024
College College of Intercultural Communication
Course Code DM665
Theme・Subtitle 言語データの量的分析によって、人間の言語使用の実態を客観的に捉え、自らの英語学習や英語教育に活かす
Class Format Face to face (all classes are face-to-face)
Class Format (Supplementary Items)
Campus Lecture
Campus Ikebukuro
Semester Fall semester
DayPeriod・Room Thu.4
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Credits 2
Course Number ICC3140
Language Japanese
Class Registration Method Course Code Registration
Assigned Year 配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。
Prerequisite Regulations
Acceptance of Other Colleges 履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。
Course Cancellation 〇(履修中止可/ Eligible for cancellation)
Online Classes Subject to 60-Credit Upper Limit
Relationship with Degree Policy 各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。
Notes

【Course Objectives】

The purposes of this course are:
(1) To understand what a corpus is.
(2) To grasp basic concepts and terminology related to corpus research.
(3) To develop skills in utilizing corpora for language learning and teaching.
(4) To learn how to integrate real language data into teaching materials.
(5) To analyze actual language usage in real communication scenarios, and to guide language learners in contextually appropriate communication.
(6) Understand how to use corpus tools available on the web and text analysis tools on your own computer.

【Course Contents】

A corpus is a general term for collections of language data used by actual speakers for the purpose of language analysis. By using a corpus, which contains a large amount of data, we can objectively analyze the frequency of specific words and expressions, the distinctions between expressions with similar meanings, as well as the differences among various genres. Such corpus analysis is beneficial for research, learning, and teaching of languages. In this course, we will primarily analyze English corpora, introducing basic concepts and terminology related to corpus analysis, as well as specific methods of analysis using corpora. Furthermore, the course involves the practical use of corpora to enable students to replicate what they have learned. Mid-term and end-of-term assignments will involve choosing individual topics and conducting analyses using actual corpora. By the end of this course, students will have acquired valuable techniques applicable to their future endeavors in English learning and teaching.

Japanese Items

【授業計画 / Course Schedule】

1 イントロダクション:コーパスとは何か
・授業の進め方の説明
・コーパスとは何か
・実際にコーパスに触れてみる
・コーパスで英語の何が分かるのか
・コーパスの種類と代表的な英語コーパス
2 使用頻度(frequency)
・頻度(frequency)とは
・なぜ頻度が重要なのか
・頻度の分布(ジップの法則)
・正規化頻度
・タイプ頻度とトークン頻度
・コーパスデータを使って実際に使用頻度表を作ってみる
3 語彙表
・いわゆる「単語帳」はどのようにして作られているのだろうか
・語彙表の歴史
・表記形・レマ(lemma)・ワードファミリー(word family)
・どのような語彙を優先して学ぶべきか考える
・散布度(dispersion)
・コーパスデータから実際に語彙表を作成してみる
4 レジスター(使用域)
・レジスター(使用域)とは
・なぜレジスターが重要なのか
・代表性(representativeness)
・話し言葉と書き言葉にはどのような違いがあるのか調べてみる
・キーワード分析
・コーパスデータを使って実際にレジスター別の語彙表を作ってみる
5 コロケーション1:コロケーションとは
・コロケーションとは何か
・なぜコロケーションが重要なのか
・コロケーション分析でわかること(意味的韻律・類義語の使い分け)
・コーパスデータから実際にコロケーションを抽出してみる
6 コロケーション2:コロケーション統計と教育的応用
・語と語の結びつきの強さはどのように計るか
・様々な共起強度指標(association measures)
・コロケーションと言語教育
・どのようなコロケーションが教育的に重要なのか考えてみる
7 中間口頭発表
・これまで学んだ内容を踏まえて、各自テーマを設定し短い口頭発表を行う
8 フレーズの分析
・フレーズの分析によく使われるn-gramとは何か
・色々なn-gramの頻度表を実際に作成してみてその特徴を考える
・n-gram分析をどのように言語教育に応用できるか考える
・n-gramからレジスターの特徴を考えてみる
9 コーパスと文法1:語彙と文法の関係性
・語彙と文法の関係性を考えてみる
・get受動態でよく用いられる動詞はなにか
・コリゲーションとは
・不定詞をとる動詞と動名詞をとる動詞の頻度を実際に調べてみる
10 コーパスと文法2:時制(tense)・相(aspect)・態(voice)
・過去形で使用されやすい動詞とそうでない動詞はあるのだろうか
・進行形で使用できる動詞と使用できない動詞
・受動態でよく使われる動詞を調べてみる
11 コーパスと文法3:語彙と構文
・いわゆる「第4文型」ではどのような動詞がよく使用されているか
・「構文」には「意味」がある
・コロストラクション分析
・構文解析を利用したコーパス分析
・talk A into Vingと同じ構文で使用できる動詞を調べてみる
12 学習者コーパス分析1:英語学習者はどのように英語を使用しているか
・学習者コーパスとはなにか
・学習者コーパスの種類
・学習者コーパスで何ができるか
・英語学習者と英語母語話者を比較してみよう
13 学習者コーパス分析2:学習者の発達
・学習者の英語はレベルが上がるにつれてどのように変化していくだろうか
・学習者のレベル
・学習者のレベル別特徴をコーパスデータから調べてみる
14 最終口頭発表会
・今まで学習した内容を活かし、自ら興味のあるテーマを設定し、授業や参考文献から学んだ手法を用いて調査を行い、結果を報告する。

【活用される授業方法 / Teaching Methods Used】

板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above

補足事項 (Supplementary Items)
教室設置のPC、または持参のPCを使用する。

【授業時間外(予習・復習等)の学修 / Study Required Outside of Class】

予習は必要ないが、授業で学んだことの内容理解の確認のために毎回簡単な小レポートを課す。

【成績評価方法・基準 / Evaluation】

種類 (Kind)割合 (%)基準 (Criteria)
平常点 (In-class Points)100 毎回の小レポート(40%)
中間口頭発表(10%)
最終口頭発表(20%)
期末レポート(30%)
備考 (Notes)
毎回の小レポートで授業の内容の理解度を確認する。期末レポートでは最終口頭発表の内容をレポートにまとめてもらう。

【テキスト / Textbooks】

その他 (Others)
毎回の授業で教材を配布するため、テキストは指定しない。

【参考文献 / Readings】

No著者名 (Author/Editor)書籍名 (Title)出版社 (Publisher)出版年 (Date)ISBN/ISSN
1 赤野一郎、他 『英語教師のためのコーパス活用ガイド』 大修館書店 2014 9784469245851
2 Biber, D., & Conrad, S. Grammar of Spoken and Written English John Benjamins 2021 9789027207968
3 リンドクヴィスト,ハーンス 『英語コーパスを活用した言語研究』 大修館書店 2016 9784469246001
4 投野由紀夫、他 『英語学習者コーパス活用ハンドブック』 大修館書店 2013 9784469245806
5 投野由紀夫、他 『コーパスと英語教育』 ひつじ書房 2015 9784894767126
6 Szudarski, P. Corpus Linguistics for Vocabulary: A Guide for Research Routledge 2017 9781138187221
7 Szudarski, P. Collocations, Corpora and Language Learning (Elements in Corpus Linguistics) Cambridge University Press 2023 9781108992602

【履修にあたって求められる能力 / Abilities Required to Take the Course】

コーパスを使用するに当たってパソコンを使用するので、最低限のコンピューターリテラシーは必要だが、事前に特別な技能は要しない。

【学生が準備すべき機器等 / Equipment, etc., that Students Should Prepare】

教室設置のPC、または持参のPCどちらでも可だが、事前にソフトウェアのインストールをしてもらう場合があるので、持参のPCの使用が望ましい。

【その他 / Others】

【注意事項 / Notice】