日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
法学部/College of Law and PoliticsCollege of Law and Politics |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
EX009/EX009EX009 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
主権者であるということ |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
水3/Wed.3 Wed.3 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
LPX1900 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇(履修中止可/ Eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
法学科2年次以上,国際ビジネス法学科全学年,政治学科全学年 |
By the end of the semster, students are expected to:
1) understand the basic concepts such as politics, state, government, democracy, power and freedom;
2) be equipped with paradigms of political science;
3) recognize themselves as stakeholders in politics;
4) trace the historical trajectory of democracy and envision themselves as agents for a greater participation and freedom.
The classes will be provided in a lecture format, but surveys and discussions through online learning system will be employed during the classes to make the lecture more interactive.
In this course, we trace the history of democracy and understand how people have struggled to win popular participation and freedom that we enjoy today. We also discuss the challenges facing the modern democracies. In these classes, students will be posed the following questions: is democracy the best form of government, and if so, why?
From sessions 4 to 10, we will learn about the basic concepts of political science such as 'politics', 'power', 'state', and 'strategic interaction', as well as lenses for explaining and understanding political phenomena. We will also think about why states are necessary and learn about the diverse forms of states that can be observed historically. Then, we will consider what mechanisms are necessary for states to work for the enhancement of citizens' welfare. Specifically, we will learn about elections, governments, administrations, and the policy process. In session 11, we will focus on different political cultures and values in various countries and regions, and learn how such differences affect political actions and, consequently, political systems.
Sessions 12 and 13 will serve as an introduction to international politics. We will explore what distinguishes domestic societies from international societies; and whether there is an international 'society' at all.
In the final session, we will once again consider the question, 'Is democracy an ideal form of government, and why?'"
1 | 「イントロダクション:政治学の対象はなにか?」 半期の授業の鳥瞰図を示しながら、授業のねらいや進め方、目標、成績評価の仕方などを履修者と共有します。また、「民主主義は理想的な政治システムなのか、それともそれ以外のシステムの方が国民の厚生が高くなるのか」といった問題について、アンケートを行います。半期の授業が終わった時に、あらためて同じアンケートをとり、半年間で意見や考え方がどう変わったのかを確かめたいと思います。 |
2 | 「民主主義の歴史的な展開を辿る(1):参加と自由はどう獲得されてきたのか」 権利の章典や人権宣言、ドイツ共和国憲法、国連憲章など、民主主義の展開にとって重要な文書(和訳)を読みながら、古代から現代にいたる自由民主主義の生成と変容過程をたどります。 |
3 | 「民主主義の歴史的な展開を辿る(2):現代民主主義の課題は何か?」 普通選挙と基本的自由が規範となった現代でも、民主主義システムへの修正要求は続いています。今日の民主主義をめぐる闘争のフロンティアについて、事例研究をつうじて考えます。 |
4 | 「権力とは何か?:基本的なレンズを学ぶ」 「政治」や「権力」の定義について学びます。そのうえで、様々な政治現象を分析するためのツールを紹介します。 |
5 | 「戦略的相互作用とは何か?: 合理的なアクターの行動とその帰結を説明する」 合理的なアクターの相互作用として政治を見る見方を学びます。 |
6 | 「国家(1):なぜ国家が必要なのか?」 なぜ国家が必要なのか、国家は他の組織とどう違うのか、歴史的に国家がどのように作られてきたのかを学びます。 |
7 | 「国家(2):国家は何を提供するか?」 国家はその資源と強制力を使って、経済開発や分配・再分配など、さまざまな役割を果たしてきました。この回では、開発志向国家や福祉国家など、歴史的に観察される国家について学びます。 |
8 | 「選挙、政府、政権(1):自らの代表の選び方」 国家を動かす政府や政権、そして政府を構成するための選挙について学びます。 |
9 | 「選挙、政府、政権(2):国家を自らの福祉のために働かせる」 国家が国民の福祉のために働くようにするには、どのような仕組みが必要なのかを考えます。 |
10 | 「政策過程」 政策が作られる過程を分析するツールを紹介します。 |
11 | 「政治文化、価値」 文化や価値観は、政治的なアクターの利益や行動に影響します。この回では、世論調査の結果などを見ながら、政治文化や価値が国家のあり方に与える影響について考えます。 |
12 | 「国際政治(1):国内社会と国際社会の違い」 国際社会には、強制力を持つ「世界政府」はありません。国際社会の特徴を学ぶことで、国際政治と国内政治の違いを理解します。 |
13 | 「国際政治(2):国際政治学のパラダイムを学ぶ」 国際政治を分析する基本的なツールを紹介しながら、21世紀の国際政治の課題について考えます。 |
14 | 「まとめ:主権者であるということ」 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
補足事項 (Supplementary Items) |
---|
Canvas LMSのアンケート・小テスト機能やディスカッション機能を用いて、授業前・授業中に履修者からのインプットを求めます。 |
授業中に指示された課題への回答。
課題は、第1回、3回、9回、13回の授業時に指示する予定です。変更がある場合はCanvas LMSを通じて事前に周知します。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
筆記試験 (Written Exam) | 70 | |
平常点 (In-class Points) | 30 |
授業中のアンケート回答(10%) 課題(1)(5%) 課題(2)(5%) 課題(3)(5%) 課題(4)(5%) |
備考 (Notes) | ||
その他 (Others) | |||||
---|---|---|---|---|---|
特定のテキストは指定しません。講義で参考文献を紹介します。 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 砂原庸介・稗田健志・多湖淳 | 『政治学の第一歩(新版)』 | 有斐閣ストゥディア | 2020 | 9784641150782 |
2 | 飯田健・松林哲也・大村華子 | 『政治行動論 : 有権者は政治を変えられるのか』 | 有斐閣ストゥディア | 2015 | 9784641150294 |
3 | 宇野重規 | 『民主主義とは何か』 | 講談社新書 | 2020 | 9784065212950 |
1. 政治、国家、政府、民主主義、権力、自由などの基本概念を理解する
2. 政治現象を説明・理解するためのレンズを理解し、自分なりに現象を説明することができる
3. 政治の当事者であることを認識する
4. 民主主義の歴史的展開を理解し、自由と参加を拡大する方途を考える
By the end of the semster, students are expected to:
1) understand the basic concepts such as politics, state, government, democracy, power and freedom;
2) be equipped with paradigms of political science;
3) recognize themselves as stakeholders in politics;
4) trace the historical trajectory of democracy and envision themselves as agents for a greater participation and freedom.
2-3回の授業では、古代以降の民主主義の歴史を学びます。今日私たちが享受している参加や自由が、どのような闘争のなかで勝ち取られてきたのか、また、そのような闘争の帰結として作られた現代の民主主義がどのような課題に直面しているのかを理解します。さらに、履修者の皆さんには、民主主義は理想的な統治形態なのか、それはなぜかを考えてもらうとともに、主権者としての役割をあらためて認識してもらいたいと思います。
4-10回は、「政治」「権力」「国家」「戦略的相互作用」などの政治学の基本概念や、政治現象を説明・理解するためのレンズを学びます。また、国家がなぜ必要なのかを原理的に考えたうえで、歴史的に観察できる多様な国家について学びます。そのうえで、国家が国民の福祉のために働くには、どのような仕組みが必要かを考えます。具体的には、選挙、政府、政権、政策過程について学びます。11回の授業では、各国・地域で異なる政治文化や価値に焦点を当て、このような意識の違いが、政治的な行動やひいては政治体制にどのような影響を与えるのかを学びます。
12-13回は、国際政治学の入り口となります。国内社会と国際社会の違いは何か、そもそも国際「社会」は存在するのか、また、そのような社会のアクターやルールは一体どのようなものかを学びます。
最終回では、「民主主義は理想的な統治形態なのか、それはなぜか」という問いに、あらためて答えてもらいます。
授業は講義形式で提供されますが、授業中にアンケートや課題文の読解、オンライン学習ツールを用いたディスカッションを行うことで、できるだけ双方向のコミュニケーションを実現したいと思います。
The classes will be provided in a lecture format, but surveys and discussions through online learning system will be employed during the classes to make the lecture more interactive.
In this course, we trace the history of democracy and understand how people have struggled to win popular participation and freedom that we enjoy today. We also discuss the challenges facing the modern democracies. In these classes, students will be posed the following questions: is democracy the best form of government, and if so, why?
From sessions 4 to 10, we will learn about the basic concepts of political science such as 'politics', 'power', 'state', and 'strategic interaction', as well as lenses for explaining and understanding political phenomena. We will also think about why states are necessary and learn about the diverse forms of states that can be observed historically. Then, we will consider what mechanisms are necessary for states to work for the enhancement of citizens' welfare. Specifically, we will learn about elections, governments, administrations, and the policy process. In session 11, we will focus on different political cultures and values in various countries and regions, and learn how such differences affect political actions and, consequently, political systems.
Sessions 12 and 13 will serve as an introduction to international politics. We will explore what distinguishes domestic societies from international societies; and whether there is an international 'society' at all.
In the final session, we will once again consider the question, 'Is democracy an ideal form of government, and why?'"
1 | 「イントロダクション:政治学の対象はなにか?」 半期の授業の鳥瞰図を示しながら、授業のねらいや進め方、目標、成績評価の仕方などを履修者と共有します。また、「民主主義は理想的な政治システムなのか、それともそれ以外のシステムの方が国民の厚生が高くなるのか」といった問題について、アンケートを行います。半期の授業が終わった時に、あらためて同じアンケートをとり、半年間で意見や考え方がどう変わったのかを確かめたいと思います。 |
2 | 「民主主義の歴史的な展開を辿る(1):参加と自由はどう獲得されてきたのか」 権利の章典や人権宣言、ドイツ共和国憲法、国連憲章など、民主主義の展開にとって重要な文書(和訳)を読みながら、古代から現代にいたる自由民主主義の生成と変容過程をたどります。 |
3 | 「民主主義の歴史的な展開を辿る(2):現代民主主義の課題は何か?」 普通選挙と基本的自由が規範となった現代でも、民主主義システムへの修正要求は続いています。今日の民主主義をめぐる闘争のフロンティアについて、事例研究をつうじて考えます。 |
4 | 「権力とは何か?:基本的なレンズを学ぶ」 「政治」や「権力」の定義について学びます。そのうえで、様々な政治現象を分析するためのツールを紹介します。 |
5 | 「戦略的相互作用とは何か?: 合理的なアクターの行動とその帰結を説明する」 合理的なアクターの相互作用として政治を見る見方を学びます。 |
6 | 「国家(1):なぜ国家が必要なのか?」 なぜ国家が必要なのか、国家は他の組織とどう違うのか、歴史的に国家がどのように作られてきたのかを学びます。 |
7 | 「国家(2):国家は何を提供するか?」 国家はその資源と強制力を使って、経済開発や分配・再分配など、さまざまな役割を果たしてきました。この回では、開発志向国家や福祉国家など、歴史的に観察される国家について学びます。 |
8 | 「選挙、政府、政権(1):自らの代表の選び方」 国家を動かす政府や政権、そして政府を構成するための選挙について学びます。 |
9 | 「選挙、政府、政権(2):国家を自らの福祉のために働かせる」 国家が国民の福祉のために働くようにするには、どのような仕組みが必要なのかを考えます。 |
10 | 「政策過程」 政策が作られる過程を分析するツールを紹介します。 |
11 | 「政治文化、価値」 文化や価値観は、政治的なアクターの利益や行動に影響します。この回では、世論調査の結果などを見ながら、政治文化や価値が国家のあり方に与える影響について考えます。 |
12 | 「国際政治(1):国内社会と国際社会の違い」 国際社会には、強制力を持つ「世界政府」はありません。国際社会の特徴を学ぶことで、国際政治と国内政治の違いを理解します。 |
13 | 「国際政治(2):国際政治学のパラダイムを学ぶ」 国際政治を分析する基本的なツールを紹介しながら、21世紀の国際政治の課題について考えます。 |
14 | 「まとめ:主権者であるということ」 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
補足事項 (Supplementary Items) |
---|
Canvas LMSのアンケート・小テスト機能やディスカッション機能を用いて、授業前・授業中に履修者からのインプットを求めます。 |
授業中に指示された課題への回答。
課題は、第1回、3回、9回、13回の授業時に指示する予定です。変更がある場合はCanvas LMSを通じて事前に周知します。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
筆記試験 (Written Exam) | 70 | |
平常点 (In-class Points) | 30 |
授業中のアンケート回答(10%) 課題(1)(5%) 課題(2)(5%) 課題(3)(5%) 課題(4)(5%) |
備考 (Notes) | ||
その他 (Others) | |||||
---|---|---|---|---|---|
特定のテキストは指定しません。講義で参考文献を紹介します。 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 砂原庸介・稗田健志・多湖淳 | 『政治学の第一歩(新版)』 | 有斐閣ストゥディア | 2020 | 9784641150782 |
2 | 飯田健・松林哲也・大村華子 | 『政治行動論 : 有権者は政治を変えられるのか』 | 有斐閣ストゥディア | 2015 | 9784641150294 |
3 | 宇野重規 | 『民主主義とは何か』 | 講談社新書 | 2020 | 9784065212950 |