日本語 English
| 開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20252025 |
| 科目設置学部/ CollegeCollege |
法学部/College of Law and PoliticsCollege of Law and Politics |
| 科目コード等/ Course CodeCourse Code |
EX016/EX016EX016 |
| テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
人権論の現代的解釈 |
| 授業形態/ Class FormatClass Format |
対面（全回対面）/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
| 授業形態（補足事項）/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
対面（全回対面） |
| 授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
| 校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
| 学期/ SemesterSemester |
通年/Full yearFull year |
| 曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
金2/Fri.2 Fri.2 ログインして教室を表示する（Log in to view the classrooms.） |
| 単位/ CreditsCredits |
44 |
| 科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
LPX2100 |
| 使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
| 履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
| 配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
| 先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
| 他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
| 履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇（履修中止可/ Eligible for cancellation） |
| オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
| 学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針（DP）や教育課程編成の方針（CP）に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
| 備考/ NotesNotes |
法学科２年次以上，国際ビジネス法学科全学年,政治学科全学年 |
In this lecture, the goal is to understand the nature of constitutional rights, explain the fundamental human rights stipulated in the Constitution of Japan, and develop the ability to engage in practical discussions on human rights issues. With the implementation of voting rights for 18-year-olds, it is essential to acquire knowledge of contemporary human rights protections to understand the relationship between current political issues and freedoms and rights, enabling sound political judgment. This course aims to provide an overview of the systems established by the Constitution and laws, explain major legal theories and precedents, and equip students with the knowledge and skills necessary to evaluate these from a legal perspective.
The Constitution of Japan is Japan's supreme law, defining the structure and functions of government as well as the framework for the protection of rights. In studying the Constitution, this lecture will primarily focus on the rights guaranteed to the people under constitutional law (fundamental human rights). Although the Constitution of Japan has never been amended, its interpretation has dynamically evolved over time. This lecture will examine these changes and present the current state of the Japanese Constitution.
| 1 | 憲法とは何か 憲法という法が，どのような特徴をもち，何を目的として制定される法であるのかを概説する。 |
| 2 | 基本的人権の歴史 基本的人権の歴史的展開について，人権思想，権利内容の変遷を中心に論じる。 |
| 3 | 基本的人権の主体 基本的人権の主体ないし人的保護領域に関する議論を，国民，外国人，法人を例としながら論じる。 |
| 4 | 基本的人権の制限と正当化 基本的人権の制限とその正当化にかかわる議論を，公共の福祉論，比較衡量論，二重の基準論，比例原則審査論などを紹介しながら論じる。 |
| 5 | 思想・良心の自由（1）思想・良心の自由の保護領域 日本国憲法19条が保障する思想・良心の自由の意義および保護領域に関する議論を紹介する。 |
| 6 | 思想・良心の自由（2）思想・良心の自由と行為強制 一連の君が代・日の丸裁判で新たに議論されるようになった「望まぬ行為の強制」と思想・良心の自由への間接的制約の問題を論じる。 |
| 7 | 信教の自由と政教分離原則（1）信教の自由 日本国憲法20条が保障する信教の自由の意義や保護領域，制約事例について，主要判例の展開も含めて論じる。 |
| 8 | 信教の自由と政教分離原則（2）政教分離原則 日本国憲法20条および89条が定める政教分離原則について，意義および内容を論じるとともに政教分離原則違反が問題とされた事例を紹介する。 |
| 9 | 学問の自由 日本国憲法23条が定める学問の自由および大学の自治について概観する。 |
| 10 | 表現の自由（1）表現の自由の保護領域 日本国憲法21条が定める表現の自由の意義と保護領域について，古典的表現の自由から知る権利を含めた現代的な表現の自由への展開を含めて論じる。 |
| 11 | 表現の自由（2）表現の自由の制約と正当化 表現の自由に対する多様な制約類型を整理し，それぞれについての正当化論証を，主要判例の展開を含めて論じる。 |
| 12 | 集会・結社の自由 日本国憲法21条が保障する集会・結社の自由について，保護領域，制約の正当化を中心に，主要判例の展開も含めて論じる。 |
| 13 | 職業の自由（1）職業の自由の保護領域 日本国憲法22条が保障する職業の自由について，その意義と保護領域を概観する。 |
| 14 | 職業の自由（2）職業の自由の制約と正当化 制約態様や規制目的による正当化論証の切り分け論も踏まえて，職業の自由に対する制約事例を，主要判例の展開も含めて論じる。 |
| 15 | 財産権（1）財産権の保護領域と立法者による内容形成 日本国憲法29条が保障する財産権について，保護領域と立法者による内容形成との関係性を中心に論じる。 |
| 16 | 財産権（2）財産権制約と正当化 財産権に対する制約類型（公用収用を含む）を踏まえて，それぞれの類型における違憲審査のあり方を論じる。 |
| 17 | 身体の自由（1）適正手続保障 日本国憲法31条が定める刑事手続に関する原則規定の解釈のあり方を論じる。 |
| 18 | 身体の自由（2）身体の自由各論 日本国憲法33条以下で定められた具体的な刑事手続に関する権利保障を概観する。 |
| 19 | 参政権（1）選挙権の意義と射程 日本国憲法15条が保障する選挙権を中心に，政治参加のための権利保障について概観する。 |
| 20 | 参政権（2）議員定数不均衡 選挙の正当性・有効性を阻害する原因となる議員定数の不均衡という問題について，判例の展開も含めて論じる。 |
| 21 | 受益権・国務請求権 請願権，国家賠償請求権，裁判を受ける権利，刑事補償請求権について，その制度依存的な特徴を含めて論じる。 |
| 22 | 生存権（1）生存権の法的性格 日本国憲法25条が定める生存権について，その法的性格をめぐる議論を紹介し，生存権保障の特殊性を論じる。 |
| 23 | 生存権（2）生存権訴訟の行方 堀木・朝日の両訴訟をはじめとして，近年の老齢加算廃止違憲訴訟などの展開を踏まえて，生存権訴訟の可能性について論じる。 |
| 24 | 教育を受ける権利・労働三権 教育を受ける権利と労働三権について，具体的な事例を含めて論じる。 |
| 25 | 個人の尊重・幸福追求権（1）幸福追求権の保護領域 日本国憲法13条が定める個人の尊重と幸福追求権について，その意義および保護領域に関する議論を論じる。 |
| 26 | 個人の尊重・幸福追求権（2）新しい人権 日本国憲法には明文で保障されていない権利をどのように承認するかについての議論を，前回講義で説明した幸福追求権の保護領域との関係で論じる。 |
| 27 | 法の下の平等（1）平等概念 絶対的/相対的平等，形式的/実質的平等といった平等概念と，日本国憲法14条後段列挙事由の解釈について論じる。 |
| 28 | 法の下の平等（2）平等原則と違憲審査 前回講義で説明した14条後段列挙事由の解釈を踏まえて，平等原則違反が問題となった具体的事例を挙げながら，平等原則違反に関する違憲審査のあり方を論じる。 |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
講義後に確認項目および次週の講義のための予習項目を指示するので，各自でそれらの項目を自習すること。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 筆記試験 (Written Exam) | 100 | |
| 備考 (Notes) | ||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 武居一正（編著） | 『基礎からわかる憲法（第3版）』 | 嵯峨野書院 | 2020 | 9784782306024 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 渋谷秀樹（編著） | 『憲法判例集（第12版）』 | 有斐閣 | 2022 | 9784641091610 |
憲法上の権利の特質を理解し、日本国憲法に定める基本的人権の概要を説明できるとともに、人権問題に関する実践的な議論ができる能力を養成することを目標とします。18歳選挙権が実現した今日、目の前の政治課題の問題と自由・権利との関係を理解し正しい政治判断をするために、人権保障の現代的内容を修得します。憲法及び法律に定める制度の概要、主要な学説や判例を説明し、法的な観点から評価できるための知識と技能の修得を目指します。
In this lecture, the goal is to understand the nature of constitutional rights, explain the fundamental human rights stipulated in the Constitution of Japan, and develop the ability to engage in practical discussions on human rights issues. With the implementation of voting rights for 18-year-olds, it is essential to acquire knowledge of contemporary human rights protections to understand the relationship between current political issues and freedoms and rights, enabling sound political judgment. This course aims to provide an overview of the systems established by the Constitution and laws, explain major legal theories and precedents, and equip students with the knowledge and skills necessary to evaluate these from a legal perspective.
憲法は、国家の統治組織・統治作用や権利保障のあり方を定めた日本の最高法規です。憲法を学修するにあたり、この講義では、主に国民が憲法上保障されている権利（基本的人権）をテーマとします。日本国憲法は一度も改正されていないものの、その姿は「憲法解釈」を通じてダイナミックに変化しています。この講義では、そうした変化に着目して現在の日本国憲法の姿を示していきます。
The Constitution of Japan is Japan's supreme law, defining the structure and functions of government as well as the framework for the protection of rights. In studying the Constitution, this lecture will primarily focus on the rights guaranteed to the people under constitutional law (fundamental human rights). Although the Constitution of Japan has never been amended, its interpretation has dynamically evolved over time. This lecture will examine these changes and present the current state of the Japanese Constitution.
| 1 | 憲法とは何か 憲法という法が，どのような特徴をもち，何を目的として制定される法であるのかを概説する。 |
| 2 | 基本的人権の歴史 基本的人権の歴史的展開について，人権思想，権利内容の変遷を中心に論じる。 |
| 3 | 基本的人権の主体 基本的人権の主体ないし人的保護領域に関する議論を，国民，外国人，法人を例としながら論じる。 |
| 4 | 基本的人権の制限と正当化 基本的人権の制限とその正当化にかかわる議論を，公共の福祉論，比較衡量論，二重の基準論，比例原則審査論などを紹介しながら論じる。 |
| 5 | 思想・良心の自由（1）思想・良心の自由の保護領域 日本国憲法19条が保障する思想・良心の自由の意義および保護領域に関する議論を紹介する。 |
| 6 | 思想・良心の自由（2）思想・良心の自由と行為強制 一連の君が代・日の丸裁判で新たに議論されるようになった「望まぬ行為の強制」と思想・良心の自由への間接的制約の問題を論じる。 |
| 7 | 信教の自由と政教分離原則（1）信教の自由 日本国憲法20条が保障する信教の自由の意義や保護領域，制約事例について，主要判例の展開も含めて論じる。 |
| 8 | 信教の自由と政教分離原則（2）政教分離原則 日本国憲法20条および89条が定める政教分離原則について，意義および内容を論じるとともに政教分離原則違反が問題とされた事例を紹介する。 |
| 9 | 学問の自由 日本国憲法23条が定める学問の自由および大学の自治について概観する。 |
| 10 | 表現の自由（1）表現の自由の保護領域 日本国憲法21条が定める表現の自由の意義と保護領域について，古典的表現の自由から知る権利を含めた現代的な表現の自由への展開を含めて論じる。 |
| 11 | 表現の自由（2）表現の自由の制約と正当化 表現の自由に対する多様な制約類型を整理し，それぞれについての正当化論証を，主要判例の展開を含めて論じる。 |
| 12 | 集会・結社の自由 日本国憲法21条が保障する集会・結社の自由について，保護領域，制約の正当化を中心に，主要判例の展開も含めて論じる。 |
| 13 | 職業の自由（1）職業の自由の保護領域 日本国憲法22条が保障する職業の自由について，その意義と保護領域を概観する。 |
| 14 | 職業の自由（2）職業の自由の制約と正当化 制約態様や規制目的による正当化論証の切り分け論も踏まえて，職業の自由に対する制約事例を，主要判例の展開も含めて論じる。 |
| 15 | 財産権（1）財産権の保護領域と立法者による内容形成 日本国憲法29条が保障する財産権について，保護領域と立法者による内容形成との関係性を中心に論じる。 |
| 16 | 財産権（2）財産権制約と正当化 財産権に対する制約類型（公用収用を含む）を踏まえて，それぞれの類型における違憲審査のあり方を論じる。 |
| 17 | 身体の自由（1）適正手続保障 日本国憲法31条が定める刑事手続に関する原則規定の解釈のあり方を論じる。 |
| 18 | 身体の自由（2）身体の自由各論 日本国憲法33条以下で定められた具体的な刑事手続に関する権利保障を概観する。 |
| 19 | 参政権（1）選挙権の意義と射程 日本国憲法15条が保障する選挙権を中心に，政治参加のための権利保障について概観する。 |
| 20 | 参政権（2）議員定数不均衡 選挙の正当性・有効性を阻害する原因となる議員定数の不均衡という問題について，判例の展開も含めて論じる。 |
| 21 | 受益権・国務請求権 請願権，国家賠償請求権，裁判を受ける権利，刑事補償請求権について，その制度依存的な特徴を含めて論じる。 |
| 22 | 生存権（1）生存権の法的性格 日本国憲法25条が定める生存権について，その法的性格をめぐる議論を紹介し，生存権保障の特殊性を論じる。 |
| 23 | 生存権（2）生存権訴訟の行方 堀木・朝日の両訴訟をはじめとして，近年の老齢加算廃止違憲訴訟などの展開を踏まえて，生存権訴訟の可能性について論じる。 |
| 24 | 教育を受ける権利・労働三権 教育を受ける権利と労働三権について，具体的な事例を含めて論じる。 |
| 25 | 個人の尊重・幸福追求権（1）幸福追求権の保護領域 日本国憲法13条が定める個人の尊重と幸福追求権について，その意義および保護領域に関する議論を論じる。 |
| 26 | 個人の尊重・幸福追求権（2）新しい人権 日本国憲法には明文で保障されていない権利をどのように承認するかについての議論を，前回講義で説明した幸福追求権の保護領域との関係で論じる。 |
| 27 | 法の下の平等（1）平等概念 絶対的/相対的平等，形式的/実質的平等といった平等概念と，日本国憲法14条後段列挙事由の解釈について論じる。 |
| 28 | 法の下の平等（2）平等原則と違憲審査 前回講義で説明した14条後段列挙事由の解釈を踏まえて，平等原則違反が問題となった具体的事例を挙げながら，平等原則違反に関する違憲審査のあり方を論じる。 |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
講義後に確認項目および次週の講義のための予習項目を指示するので，各自でそれらの項目を自習すること。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 筆記試験 (Written Exam) | 100 | |
| 備考 (Notes) | ||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 武居一正（編著） | 『基礎からわかる憲法（第3版）』 | 嵯峨野書院 | 2020 | 9784782306024 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 渋谷秀樹（編著） | 『憲法判例集（第12版）』 | 有斐閣 | 2022 | 9784641091610 |