日本語

Course Code etc
Academic Year 2024
College College of Law and Politics
Course Code EX250
Theme・Subtitle 政治社会学の基礎と応用-社会学は法と政治をどのように扱うか The Basics and Application of Political Sociology: Sociological Perspectives of and Approach to Law and Politics
Class Format Face to face (all classes are face-to-face)
Class Format (Supplementary Items)
Campus Lecture
Campus Ikebukuro
Semester Fall semester
DayPeriod・Room Fri.4
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Credits 2
Course Number LPX3600
Language Japanese
Class Registration Method Course Code Registration
Assigned Year 配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。
Prerequisite Regulations
Acceptance of Other Colleges 履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。
Course Cancellation 〇(履修中止可/ Eligible for cancellation)
Online Classes Subject to 60-Credit Upper Limit
Relationship with Degree Policy 各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。
Notes

【Course Objectives】

1. Students read classical works of political sociology to study the basics and methodology of political sociology.

2. Students at the College of Law and Politics learn essential theoretical frameworks and methodologies for their studies.

3.Then, students acquire further basic knowledge and competences to analyze sociologically current political events and issues and to propose desirable policy options.

【Course Contents】

1. The course divides to two parts.

The first part deals with the basis and methodology of political sociology. Students learn classical works and studies. Regarding the learning of these works, this lecture provides actual cases relating to theoretical topics to facilitate students' understandings of texts and to apply theories to issues of our political life.

Then, the second provides opportunities to learn how we approach political events and issues in today's society and the world of human life, using various case studies.

2. Sociology / Political sociology as a scholarly discipline emerged hand in hand with the rise of the modern society and embarked on studying and analyzing the modern society. We have a variety of political events and issues in late/postmodern societies.

Hence, we tackle these political issues in modernity and late modernity such as imperial modes of living, environment issues, racism, gender politics and human rights issues and design alternative policy options.

Japanese Items

【授業計画 / Course Schedule】

1 序論:授業をどのように進めてゆくか、授業のねらい、政治社会学とは何か、政治社会学の研究課題(1)
2 序論(2)+政治社会学の基礎-4つの説明類型:マルクス・ヴェーバー・デュルケーム・フーコー
3 ヴェーバーを読む:政治と官僚(行政)、官僚制、政治と暴力(1)
4 ヴェーバーを読む(2)
5 マルクスを読む:労働の商品化と人間の疎外、自然と公共財/公共の概念(1)
6 マルクスを読む(2)
7 グローバル資本主義、外部化、環境問題(1)
8 グローバル資本主義、外部化、環境問題(2)
9 フーコーを読む:統治性、近現代政治と生権力(1)
10 フーコーを読む(2)
11 (ポスト)コロニアリズム、オリエンタリズム、レイシズム(1)
12 (ポスト)コロニアリズム、オリエンタリズム、レイシズム(2)
13 ジェンダー・暴力・人権の比較社会学:「主権」と「自由」の概念の再検討(1)
14 ジェンダー・暴力・人権の比較社会学:「主権」と「自由」の概念の再検討(2)

【活用される授業方法 / Teaching Methods Used】

板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above

【授業時間外(予習・復習等)の学修 / Study Required Outside of Class】

・授業内で指示するテキストは、事前に必ず読んでおくこと。受講生の理解度に合わせて、テキストとして下記に示した文献のうち、どのテキストを読んできてもらうか、あるいは別のテキストを指示するか(もしくは別のテキストを用意するか)、どこを読んできてもらうか(読んでおいてもらう範囲)などは、該当するセッションの前に指示する。

・授業内で、テキストの内容と理解・疑問点・自分の着眼点について議論できるように準備しておくこと。

・参考文献および授業内で必要に応じて紹介する参考文献も、読むことが望ましい。

【成績評価方法・基準 / Evaluation】

種類 (Kind)割合 (%)基準 (Criteria)
筆記試験 (Written Exam) 80
平常点 (In-class Points)20 授業内での課題および授業への積極参加・準備学習及び復習にきちんと取り組んでいるか(20%)
備考 (Notes)

【テキスト / Textbooks】

No著者名 (Author/Editor)書籍名 (Title)出版社 (Publisher)出版年 (Date)ISBN/ISSN
1 マックス・ヴェーバー 『職業としての政治』 岩波文庫 2020 9784003900031
2 マルクス、長谷川宏訳 『経済学・哲学草稿』(光文社古典新訳文庫) 光文社 2010 9784334752054
3 重田園江 『ミシェル・フーコー:近代を裏から読む』(ちくま新書) 筑摩書房 2011 9784480066275
4 中西 正司, 上野 千鶴子 『当事者主権 』(岩波新書 新赤版 (860)) 岩波書店 2003 9784004308607
5 ミシェル・フーコー 『フーコー・コレクション6:生政治・統治(ちくま学芸文庫)』 筑摩書房 2006 978480089969
その他 (Others)
2024.08.29付テキスト変更
【変更前】
著者名: マックス・ヴェーバー
書籍名: 『職業としての政治 / 職業としての学問』(日経BPクラシックス)
出版社: 日経BP 
出版年: 2009年
ISBN:  9784822247225
【変更後】
著者名: マックス・ヴェーバー
書籍名: 『職業としての政治』
出版社: 岩波文庫 
出版年: 2020年
ISBN:  9784003900031

【参考文献 / Readings】

No著者名 (Author/Editor)書籍名 (Title)出版社 (Publisher)出版年 (Date)ISBN/ISSN
1 市野川容孝 『社会 (思考のフロンティア)』 岩波書店 2006 9784000270060
2 見田宗介 『社会学入門:人間と社会の未来』(岩波新書) 岩波書店 2006 9784004310099
3 アンソニー・ギデンズ、松尾精文ほか訳 『国民国家と暴力』 而立書房 1999 9784880592640
4 マックス・ヴェーバー 『社会学の根本概念』 (岩波文庫) 岩波書店 1972 9784003420966
5 ウルリッヒ・ブラント 、 マークス・ヴィッセン 『地球を壊す暮らし方: 帝国型生活様式と新たな搾取』 岩波書店 2021 9784000614757
6 ミシェル フーコー、 高桑 和巳訳 『ミシェル・フーコー講義集成〈7〉安全・領土・人口 (コレージュ・ド・フランス講義1977-78) 』 筑摩書房 2007 9784480790477
7 ハンナ・アーレント 『新版・エルサレムのアイヒマン:悪の陳腐さについての報告』 みすず書房 2017年 9784622086284
その他 (Others)
・エミール・デュルケーム、菊谷和宏訳『社会学的方法の規準』(講談社学芸文庫)、978-4065118467

・ジグムント・バウマン『近代とホロコースト〔完全版〕 (ちくま学芸文庫)』(筑摩書房、2021年、978-4480510211)

・ロバート・J・ヤング『ポストコロニアリズム』(岩波書店、2005年、978-4000268783)

【履修にあたって求められる能力 / Abilities Required to Take the Course】

【学生が準備すべき機器等 / Equipment, etc., that Students Should Prepare】

【その他 / Others】

・受講生の理解度に合わせて、ていねいに講義を進めることを優先するため、講義は講義計画通りに進まないこともありうる。必要に応じて、取捨選択して進める。

・授業では、適宜受講生に、読んできてもらったテキストについての質問や、論題への問いかけも行う。積極的な受講態度が期待される。開講後の人数によっては、受講生の積極参加を促す演習形式の導入も検討します。

・社会学者が考える「政治」と、政治学者にとっての「政治」は重なるところもありますが、異なるところも多くあります。近年では、国際関係論(国際政治)でも、政治学と社会学の境界領域が広がり、面白い研究が多く出ています。法学部の学生として学ぶ課題について、社会学の思考やアプローチを紹介できればと思います。

・私たちが生きる社会、私たちを取り巻く世界の問題を考える枠組みとツールを習得してもらうことをめざしています。法律や政治を学ぶ上で、自分の視野や知見を広げたい人、ほんとうに学びたい、切実に考えたいあなたを歓迎します。

【注意事項 / Notice】