日本語

Course Code etc
Academic Year 2025
College College of Law and Politics
Course Code EX270
Theme・Subtitle 経済学の考え方を理解する
Class Format Face to face (all classes are face-to-face)
Class Format (Supplementary Items) 対面授業
Campus Lecture
Campus Ikebukuro
Semester Full year
DayPeriod・Room Fri.1
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Credits 4
Course Number LPX3900
Language Japanese
Class Registration Method Course Code Registration
Assigned Year 配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。
Prerequisite Regulations
Acceptance of Other Colleges 履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。
Course Cancellation 〇(履修中止可/ Eligible for cancellation)
Online Classes Subject to 60-Credit Upper Limit
Relationship with Degree Policy 各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。
Notes

【Course Objectives】

The goal of this course is to provide students with an understanding of the basic concepts and theories of microeconomics and macroeconomics.

【Course Contents】

Microeconomics will be taught in the first semester. The second semester will focus on macroeconomics. Microeconomics focuses on the workings of markets and explains the fundamentals of economic analysis of consumer and business behavior in an easy-to-understand manner. The content studied is applied in various fields of business such as economics and management. On the other hand, the term “macroeconomics” may not be very familiar to you. However, GDP, inflation, deflation, unemployment, economic growth, and monetary policy, which are often discussed in newspapers and on TV, are important subjects of macroeconomics research. In other words, this is a field that has a great deal to do with the lives of many people. We will start with an introduction to macroeconomics, but eventually we hope to advance to the stage of understanding the concept of GDP and the mechanism of its determination.

Japanese Items

【授業計画 / Course Schedule】

1 【市場とは何か:ミクロ経済学】
経済学と経済モデル・家計と企業・市場の構成と循環・合理的な経済行動とは何か・コストとベネフィット・機会費用・行動経済学の流行等について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第1章, 第8章, 第9章, 第10章, 第15章参照, p.59のコラム等)
2 【需要を考える(1):ミクロ経済学】
需要曲線・需要曲線のシフト・需要の価格弾力性(『はじめて学ぶ経済学第3版』第2章参照)
3 【需要を考える(2):ミクロ経済学】
需要の価格弾力性の決定要因・弾力性と企業収入ー価格戦略について(『はじめて学ぶ経済学第3版』第2章参照)
4 【需要を考える(3):ミクロ経済学】
限界効用・二財モデル・無差別曲線・予算制約線・効用最大化について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第2章には記載がないため、教員によるレジュメで補足する)
5 【供給を考える(1):ミクロ経済学】
供給曲線・供給曲線のシフト・供給の価格弾力性について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第3章参照)
6 【供給を考える(2):ミクロ経済学】
供給の価格弾力性の決定要因・規模の経済性・範囲の経済性について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第3章, 第5章参照)
7 【供給を考える(3):ミクロ経済学】
平均費用・限界費用・短期・長期のモデル・生産関数について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第3章には記載がないため、教員によるレジュメで補足する)
8 【市場における価格の役割:ミクロ経済学】
市場価格の決定・均衡価格の変動・完全競争市場・資源配分の効率性について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第4章参照)
9 【不完全競争(1):ミクロ経済学】
市場の現実と価格支配力・不完全競争市場・ゲーム理論について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第5章参照)
10 【不完全競争(2):ミクロ経済学】
独占・独占的競争・ゲーム理論の応用について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第5章には記載がないため、教員によるレジュメで補足する)
11 【公共財と外部性:ミクロ経済学】
市場に失敗:続き・公共財、外部性について
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第6章参照)
12 【情報の非対称性:ミクロ経済学】
情報の非対称性とは・逆選択・モラルハザードについて
(『はじめて学ぶ経済学第3版』第7章参照)
13 【予備日:ミクロ経済学】
授業の遅れがあれば、この日を予備日とします。予定通り進んでいれば、問題を解きつつ、ミクロ経済学の内容を理解しているかどうかの復習をします。
(『はじめて学ぶ経済学第3版』全体の章参照)
14 【マクロ経済学って何だろうー市場とマクロ経済:マクロ経済学】「3つの市場と3つの経済主体」・「経済学のアプローチ」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第1章参照)
*【マクロ経済学に入ります】:前学期最終日ですが、新しい教科書に入ります。
ご準備ください。
15 【経済を大きく捉えるーGDPと物価:マクロ経済学】「GDP(国内総生産)とは何か」・「GDPを別の側面からみる:三面等価の原則」・「投資とは何か」・「名目GDPと実質GDP」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第2章参照)
16 【消費と投資がどうして重要なのかー財市場の分析:マクロ経済学】「消費関数という考え方」・「長い人生、いつもお金を使う?:ライフ・サイクル仮説」「どんな投資をすべきか:投資の限界効率と利子率」・「投資関数という考え方」・「投資家はつねに合理的か:アニマル・スピリット」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第3章参照)
17 【GDPはどう決まるのか:マクロ経済学】「総需要がGDPを決める:有効需要の原理」・「GDPの決まり方」・「GDPの決まり方:図解」・「乗数という考え方」・「投資が増えるとGDPは何倍にもなる:乗数効果」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第4章参照)
18 【政府は何をするのかー財政とGDP:マクロ経済学】「政府支出を含めたGDPの決定」・「政府支出乗数と租税乗数」・「乗数効果は実際どれくらいあるのか」・「財政の3つの機能」・「日本の財政:税金と国債」・「どうやって国の借金を返すのか:累積債務の問題」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第5章参照)
19 【お金はどうして重要なのか:貨幣と利子率:マクロ経済学】「貨幣の3つの機能」・「経済にどれくらいお金があるのか:マネー・ストック」・「さまざまな銀行組織」・「利子率と債券価格の関係」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第6章参照)
20 【お金はどこから生まれるのかー貨幣市場:マクロ経済学】「お金がどんどん増える?:信用創造」・「中央銀行がお金をコントロールする」・「お金はなぜ必要になるのか:貨幣需要関数」・「流動性という考え方」・「利子率はどう決まるのか」・「日本における中央銀行と金融市場の関係」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第7章参照)
21 【財市場と貨幣市場の同時決定ーIS-LM分析:マクロ経済学】
「財市場とIS曲線」・「貨幣市場とLM曲線」・「財政・金融政策の効果:IS-LM分析」・「財政・金融政策の効果:IS-LM分析」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第8章参照)
22 【失業はどうして起こるのかー労働市場:マクロ経済学】「労働力とは何か:就業者と失業者」・「失業率のデータをみる」・「賃金の決まり方:労働市場の分析」・「失業はなぜ発生するのか」・「失業への対策:マクロとミクロのアプローチ」・「日本の労働市場はどうなっているのか」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第9章参照)
23 【マクロ経済の全体像を見るーAD-AS分析:マクロ経済学】「物価と総需要:AD曲線」・「物価と総供給:AS曲線」・「AD-ASモデルの使い方」・「不完全雇用と完全雇用のAD-ASモデル」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第10章参照)
24 【インフレとデフレ:マクロ経済学】「インフレやデフレはなぜ発生するのか」・「インフレやデフレの影響:メリットとデメリット」・失業とインフレの関係:フィリップス曲線」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第11章参照)
25 【開放経済を分析するー為替レートと国際収支(1):マクロ経済学】「為替レートと国際収支表」・「為替レートはどうやって決まる?」・「輸出・輸入はどうやって決まる?」・「自由な資本移動のある経済:マンデル・フレミングモデル」・「固定相場制VS変動相場制」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第12章参照)
26 【景気循環・経済成長とは何か:マクロ経済学】「景気循環の考え方」・「経済成長の考え方」・「経済成長を計算する」・「経済成長の3つの要因」・「経済成長の理論」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第13章参照)
27 【日本経済を考えるーマクロ経済学の応用:マクロ経済学】「バブルの発生と終焉」・「「失われた30年」とは何か」・「深刻な少子高齢化にどう対応するか」
(『はじめて学ぶマクロ経済学』第14章参照)
28 【予備日:マクロ経済学】
授業の遅れがあれば、この日を予備日とします。予定通り進んでいれば、問題を解きつつ、マクロ経済学の内容を理解しているかどうかの復習をします。
(『はじめて学ぶマクロ経済学』全体の章参照)

【活用される授業方法 / Teaching Methods Used】

板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above

補足事項 (Supplementary Items)
授業では、第1回目〜第13回目まで、関谷喜三郎・池野秀弘・大島考介・木村雄一・安田武彦『はじめて学ぶ経済学 第3版』(慶應義塾大学出版会, 2022年)を、第14回目〜第28回目まで、池野秀弘・木口武博・木村雄一『はじめて学ぶマクロ経済学』(慶應義塾大学出版会, 2025年)を用います。この2冊をしっかりと読み込みこむことが授業の内容を理解することと同時に、単位取得のために必要です。準備をお願いします。また授業では、教科書を補足するための資料を配布することが多々ありますので、しっかりとファイルして、各自ノートを整理することを進めます。

【授業時間外(予習・復習等)の学修 / Study Required Outside of Class】

(予習)関谷喜三郎・池野秀弘・大島考介・木村雄一・安田武彦『はじめて学ぶ経済学 第3版』(慶應義塾大学出版会, 2022年)、池野秀弘・木口武博・木村雄一『はじめて学ぶマクロ経済学』(慶應義塾大学出版会, 2025年)の該当箇所を精読してください。またシラバスで指示する各回の授業内容の前提となる事柄について調べてください。
(復習)関谷喜三郎・池野秀弘・大島考介・木村雄一・安田武彦『はじめて学ぶ経済学 第3版』(慶應義塾大学出版会, 2022年)、池野秀弘・木口武博・木村雄一『はじめて学ぶマクロ経済学』(慶應義塾大学出版会, 2025年)の該当箇所を復習してください。またシラバスで指示する各回の授業内容における主要な考え方や概念について説明できるようにしてください。

【成績評価方法・基準 / Evaluation】

種類 (Kind)割合 (%)基準 (Criteria)
筆記試験 (Written Exam) 100
備考 (Notes)

【テキスト / Textbooks】

No著者名 (Author/Editor)書籍名 (Title)出版社 (Publisher)出版年 (Date)ISBN/ISSN
1 関谷喜三郎・池野秀弘・大島考介・木村雄一・安田武彦 『 はじめて学ぶ経済学 第3版 』 慶應義塾大学出版会 2022年 4766427955
2 池野秀弘・木口武博・木村雄一 『 はじめて学ぶマクロ経済学 』 慶應義塾大学出版会 2025年 4766430034

【参考文献 / Readings】

その他 (Others)
参考書は、ミクロ経済学、マクロ経済学と名のつくものであれば、書かれていることはほぼ同じですので、どれでも結構です。

【履修にあたって求められる能力 / Abilities Required to Take the Course】

多少の計算力は必要ですが、特にありません。経済学を自分のものにしようという意志さえあれば、十分です。頑張りましょう。

【学生が準備すべき機器等 / Equipment, etc., that Students Should Prepare】

【その他 / Others】

教科書2冊を徹底的に何度も繰り返し精読してください。その上で、授業配布するプリントや資料、演習問題をこなせば、あなたも経済学の基本的な考え方を習得できるはずです。頑張りましょう。

【注意事項 / Notice】