日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
全学共通科目・全学共通カリキュラム(総合系)/University-wide Liberal Arts Courses (Comprehensive Courses)University-wide Liberal Arts Courses (Comprehensive Courses) |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
FB030/FB030FB030 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
広島・長崎・福島からみる世界 世界におけるヒロシマ・ナガサキ・フクシマ |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
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授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
新座/NiizaNiiza |
学期/ SemesterSemester |
秋学期/Fall semesterFall semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
火2/Tue.2 Tue.2 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
CMP2200 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
抽選他/Exceptional Lottery RegistrationExceptional Lottery Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
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他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
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履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇(履修中止可/ Eligible for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
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学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
Using nuclear issues, the course aims to develop in students an ability to explore a global issue through local and humanitarian lenses. Students taking this course will be looking at realities of local communities affected by nuclear issues and pay attention to the power structure that shapes these issues. In the process, students will develop (1) the ability to critically analyse materials and information, (2) the ability to formulate and communicate their own opinions, (3) the ability to understand different opinions, and (4) imagine a future vision that takes into account a wide range of perspectives.
In this course, you will learn about nuclear history from a global perspective, paying particular attention to the perspectives and voices of the victims. The atomic bombings of Hiroshima and Nagasaki are the starting point, but the course will cover a wide range of topics, including nuclear tests carried out around the world and the repeated nuclear damage caused through uranium mining and various nuclear facilities. In the process, we will also discuss key concepts like 'security', 'colonialism', 'feminism' and 'capitalism'.
In this class, three main questions will be considered through a combination of lectures, discussions, role-plays and group work.
(1) What does it mean to tell the story of Hiroshima and Nagasaki?
(2) Are "the hibakusha" the only victims of the "nuclear age"?
(3) Can we change the society?
The specific content of each lesson will be determined according to the interests and skills of the students, but in addition to lectures on basic historical facts, students will engage in a wide raneg of interactive activities.
Throughout the course, students will have many opportunities to read, write, think and express their opinions.
1 | はじめに 初回の授業では、今後の授業の進め方や流れを確認します。授業の前に必ずシラバスに目を通し、概要や到達目標、授業計画を確認してください。シラバスにもある通り、この演習では、読んだり書いたりするほか、考えたり意見を述べる機会を多く設けます。初回の授業では、そのような環境をつくりやすくするために、早速学生同士で様々な意見交換を行います。 |
2 | 広島・長崎で何が起きたのか 広島・長崎で1945年8月に何が起きたのかを様々な資料を用いて考えます。事前に読んだ被爆者の体験をもとに意見交換する時間を設けるほか、丸木美術館の原爆の図を「バーチャル鑑賞」するワークショップを行います(予定)。原爆投下についての基本的な事実関係もおさらいします。 |
3 | 広島・長崎の何をなぜ伝えるのか 広島・長崎の原爆の経験が語り継がれていく中で、世界から共感されうるヒロシマ・ナガサキとは何か、世界に向けて広島・長崎が発信するべきメッセージは何かという問いと市民は長く向き合ってきました。予習用の資料をもとにそれらの問いへの考えを深めていきます。授業では、原爆ドーム保存検討会のシミュレーションワークショップを行う予定です。 |
4 | 科学や医療は被爆者を救うのか 1946年にアメリカが広島に設置した原爆傷害調査委員会(ABCC)(現・放射能影響研究所)の話、また「原爆症訴訟」や「黒い雨訴訟」の事例を紹介しながら、「広島・長崎」を考えるにあたって、科学や医療の役割をどう捉えるべきかを考えます。そうすることで、科学や医療と社会の関係についても考察します。 |
5 | 核拡散(を支える論理と価値観) 広島・長崎への原爆投下以降の核の時代を考えます。1945年以降、各国はどのようにどの程度核軍備を拡張してきたのか、その裏にある代理戦争や核実験の事実関係を確認しながら、「核抑止論」について議論を深めていきます。授業の後半では今後の5回の授業で取り組む「“核の時代”の被害者は“被爆者”だけか」という問いとグループワークについての説明と準備を行います。 |
6 | 課題①振り返り 課題①について、じっくりと振り返る時間を設けます。自己評価・振り返りをしたあとに、ピアレビューを行います。他の人はどのような問題意識で取り組んだのか、他の人はどのような文献を参照したのかを話し合うことで、今後のワークや課題の糧とします。後半は課題②に向けたグループワークの時間とします。 |
7 | 第五福竜丸の被ばくから考える核被害 1954年3月にビキニ環礁で被ばくした第五福竜丸を事例に、核被害について具体的に考えます。授業の後半はグループワークのための時間とします。 |
8 | 原子力の「平和利用」 核兵器と同時に世界各国で推進された原子力発電、すなわち原子力の「平和利用」。これを後押ししたのはどのような社会的、政治的流れだったのでしょうか。原子力、核、平和、といった言葉の持つ意味を考えていきます。授業の後半はグループワークのための時間とします。 |
9 | 課題②グループ発表(1) 履修人数に応じて発表の時間や方法を決める予定です。 |
10 | 課題②グループ発表(2) 履修人数に応じて発表の時間や方法を決める予定です。 |
11 | 変化の兆しとしての核兵器禁止条約 核兵器禁止条約をひとつの例に、核兵器をめぐる国際情勢が、市民運動や国際法的なアプローチを通してどのように変わってきたかを学びます。また、課題③に向けて「社会を変える」ということについても考え始めます。 |
12 | 福島の今 2011年3月の福島第一原発での事故について、とくに被害を受けた人たちの声を出発点に考えます。後半はアクションプランについて他の人と話しあう時間も設けます。 |
13 | 選挙で何が変えられる? 選挙という切り口から核問題を考えます。各政党の議員になりきって、核兵器の問題と原発の問題を議論するロールプレイを予定しています。 |
14 | 核の時代を振り返る 授業を振り返り、まとめます。 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
ディスカッションやグループワークのために30分~最大2時間程度の予習や復習を求めることがあります。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
出席と各回の授業のおわりに時間を設けて取り組む「振り返りシート」の提出(20%) グループワークやディスカッションへの貢献度(20%) 課題①:エッセイ(20%) 課題②:グループワークと個人レポート(20%) 課題③:アクションプラン&成果物(20%) |
備考 (Notes) | ||
なし/None
2016年度以降入学者:多彩な学び
2015年度以前入学者:主題別A
核をひとつの事例とし、特定のテーマについて、複数の国や地域の経験を結びながら社会や世界の構造の問題として理解できる力をはぐくむことを目指します。その過程で、①資料や情報を批判的に分析する力、②自分の意見をまとめ、伝える力、③異なる意見を理解したり、その背景にある境遇や環境を想像したりする力、④様々な視点をもとにビジョンを描く力を鍛えます。
Using nuclear issues, the course aims to develop in students an ability to explore a global issue through local and humanitarian lenses. Students taking this course will be looking at realities of local communities affected by nuclear issues and pay attention to the power structure that shapes these issues. In the process, students will develop (1) the ability to critically analyse materials and information, (2) the ability to formulate and communicate their own opinions, (3) the ability to understand different opinions, and (4) imagine a future vision that takes into account a wide range of perspectives.
核の歴史について、特に被害者の視点や声に着目しながらグローバルな観点から学びます。広島・長崎への原爆投下を出発点に、世界中で行われた核実験に目を向け、またウラン採掘や各種核施設で繰り返されてきた核被害を取り上げます。この過程で、「安全保障」「植民地主義」「フェミニズム」「資本主義」などについても議論を深めていきます。
この授業では、講義、ディスカッション、ロールプレイ、グループワークなどを組み合わせながら、大きく3つの「問い」を考えていきます。
①広島・長崎を伝えるとはどういうことか
②“核の時代”の被害者は“被爆者”だけか
③社会は変えていけるのか
授業の各回の具体的な内容は、履修者の興味関心やスキルに応じて決めていきますが、基本的な史実をおさえる講義の他に、以下のような演習を予定しています。
●核被害当事者の証言を聞く
●各種ロールプレイ(例:原爆ドームの保存をめぐる関係者会合、原発誘致に関する住民会議)
●国内外の戦争や核に関する博物館の展示内容の調査
●核を題材とした映画や文学作品、芸術作品の鑑賞およびレビュー
●市民団体によるキャンペーンやアクションを調べる
●新聞への投書を行う
授業全体を通して、読む・書く・考える・意見を述べる機会を多く設けます。
In this course, you will learn about nuclear history from a global perspective, paying particular attention to the perspectives and voices of the victims. The atomic bombings of Hiroshima and Nagasaki are the starting point, but the course will cover a wide range of topics, including nuclear tests carried out around the world and the repeated nuclear damage caused through uranium mining and various nuclear facilities. In the process, we will also discuss key concepts like 'security', 'colonialism', 'feminism' and 'capitalism'.
In this class, three main questions will be considered through a combination of lectures, discussions, role-plays and group work.
(1) What does it mean to tell the story of Hiroshima and Nagasaki?
(2) Are "the hibakusha" the only victims of the "nuclear age"?
(3) Can we change the society?
The specific content of each lesson will be determined according to the interests and skills of the students, but in addition to lectures on basic historical facts, students will engage in a wide raneg of interactive activities.
Throughout the course, students will have many opportunities to read, write, think and express their opinions.
1 | はじめに 初回の授業では、今後の授業の進め方や流れを確認します。授業の前に必ずシラバスに目を通し、概要や到達目標、授業計画を確認してください。シラバスにもある通り、この演習では、読んだり書いたりするほか、考えたり意見を述べる機会を多く設けます。初回の授業では、そのような環境をつくりやすくするために、早速学生同士で様々な意見交換を行います。 |
2 | 広島・長崎で何が起きたのか 広島・長崎で1945年8月に何が起きたのかを様々な資料を用いて考えます。事前に読んだ被爆者の体験をもとに意見交換する時間を設けるほか、丸木美術館の原爆の図を「バーチャル鑑賞」するワークショップを行います(予定)。原爆投下についての基本的な事実関係もおさらいします。 |
3 | 広島・長崎の何をなぜ伝えるのか 広島・長崎の原爆の経験が語り継がれていく中で、世界から共感されうるヒロシマ・ナガサキとは何か、世界に向けて広島・長崎が発信するべきメッセージは何かという問いと市民は長く向き合ってきました。予習用の資料をもとにそれらの問いへの考えを深めていきます。授業では、原爆ドーム保存検討会のシミュレーションワークショップを行う予定です。 |
4 | 科学や医療は被爆者を救うのか 1946年にアメリカが広島に設置した原爆傷害調査委員会(ABCC)(現・放射能影響研究所)の話、また「原爆症訴訟」や「黒い雨訴訟」の事例を紹介しながら、「広島・長崎」を考えるにあたって、科学や医療の役割をどう捉えるべきかを考えます。そうすることで、科学や医療と社会の関係についても考察します。 |
5 | 核拡散(を支える論理と価値観) 広島・長崎への原爆投下以降の核の時代を考えます。1945年以降、各国はどのようにどの程度核軍備を拡張してきたのか、その裏にある代理戦争や核実験の事実関係を確認しながら、「核抑止論」について議論を深めていきます。授業の後半では今後の5回の授業で取り組む「“核の時代”の被害者は“被爆者”だけか」という問いとグループワークについての説明と準備を行います。 |
6 | 課題①振り返り 課題①について、じっくりと振り返る時間を設けます。自己評価・振り返りをしたあとに、ピアレビューを行います。他の人はどのような問題意識で取り組んだのか、他の人はどのような文献を参照したのかを話し合うことで、今後のワークや課題の糧とします。後半は課題②に向けたグループワークの時間とします。 |
7 | 第五福竜丸の被ばくから考える核被害 1954年3月にビキニ環礁で被ばくした第五福竜丸を事例に、核被害について具体的に考えます。授業の後半はグループワークのための時間とします。 |
8 | 原子力の「平和利用」 核兵器と同時に世界各国で推進された原子力発電、すなわち原子力の「平和利用」。これを後押ししたのはどのような社会的、政治的流れだったのでしょうか。原子力、核、平和、といった言葉の持つ意味を考えていきます。授業の後半はグループワークのための時間とします。 |
9 | 課題②グループ発表(1) 履修人数に応じて発表の時間や方法を決める予定です。 |
10 | 課題②グループ発表(2) 履修人数に応じて発表の時間や方法を決める予定です。 |
11 | 変化の兆しとしての核兵器禁止条約 核兵器禁止条約をひとつの例に、核兵器をめぐる国際情勢が、市民運動や国際法的なアプローチを通してどのように変わってきたかを学びます。また、課題③に向けて「社会を変える」ということについても考え始めます。 |
12 | 福島の今 2011年3月の福島第一原発での事故について、とくに被害を受けた人たちの声を出発点に考えます。後半はアクションプランについて他の人と話しあう時間も設けます。 |
13 | 選挙で何が変えられる? 選挙という切り口から核問題を考えます。各政党の議員になりきって、核兵器の問題と原発の問題を議論するロールプレイを予定しています。 |
14 | 核の時代を振り返る 授業を振り返り、まとめます。 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
ディスカッションやグループワークのために30分~最大2時間程度の予習や復習を求めることがあります。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
出席と各回の授業のおわりに時間を設けて取り組む「振り返りシート」の提出(20%) グループワークやディスカッションへの貢献度(20%) 課題①:エッセイ(20%) 課題②:グループワークと個人レポート(20%) 課題③:アクションプラン&成果物(20%) |
備考 (Notes) | ||
なし/None
2016年度以降入学者:多彩な学び
2015年度以前入学者:主題別A