日本語

Course Code etc
Academic Year 2024
College College of Contemporary Psychology
Course Code HN132
Theme・Subtitle 映画ジャンル論
Class Format Face to face (all classes are face-to-face)
Class Format (Supplementary Items)
Campus Lecture
Campus Niiza
Semester Fall semester
DayPeriod・Room Fri.1
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Credits 2
Course Number BEC2120
Language Japanese
Class Registration Method Course Code Registration
Assigned Year 配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。
Prerequisite Regulations
Acceptance of Other Colleges 履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。
Course Cancellation 〇(履修中止可/ Eligible for cancellation)
Online Classes Subject to 60-Credit Upper Limit
Relationship with Degree Policy 各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。
Notes

【Course Objectives】

When we discuss a film, we cannot ignore the industrial conditions that establish the film. It is the category of genre that strongly reflects the industrial dimension in cinema. This class will focus primarily on American films of the period known as “Classical Hollywood” to provide students with a basic knowledge of how to think about film genres. The aim of the course is to develop skills in analyzing films from historical and aesthetic perspectives and to examine the relation between the cinema and our society, based on the knowledge of film genre theory.

【Course Contents】

After introducing the historical/stylistic concept of the “classical Hollywood cinema,” we will examine some aspects of western, melodrama, and suspense films, which can be regarded as the representative genres of Hollywood, through the analyses of some specific films. At the same time, we will examine what it means to see films based on the epistemological framework of genre. Furthermore, through the analyses of films made in the 1950s and 1960s, when the studio system on which the “classical Hollywood cinema” depended was in decline, we will examine the characteristics of the film.

Japanese Items

【授業計画 / Course Schedule】

1 イントロダクション
2 古典的ハリウッド映画とは何か
3 西部劇 ジョン・フォード①
4 西部劇 ジョン・フォード②
5 西部劇 50年代以後の変質①
6 西部劇 50年代以後の変質②
7 メロドラマ ニコラス・レイ①
8 メロドラマ ニコラス・レイ②
9 メロドラマ ダグラス・サーク①
10 メロドラマ ダグラス・サーク②
11 サスペンス アルフレッド・ヒッチコック①
12 サスペンス アルフレッド・ヒッチコック②
13 サスペンス アルフレッド・ヒッチコック③
14 まとめ

【活用される授業方法 / Teaching Methods Used】

板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above

【授業時間外(予習・復習等)の学修 / Study Required Outside of Class】

特定の映画作品の観覧や、文献の熟読を課す場合がある。作品の観覧にあたっては、図書館やレンタルショップ、動画配信サイトなどを活用すること。それらの活用方法に関しては、授業内で詳しく説明する。なお、授業で紹介された作品や文献をはじめ、興味を持った作品や文献を自発的に観覧したり、読んだりする姿勢が望ましい。

【成績評価方法・基準 / Evaluation】

種類 (Kind)割合 (%)基準 (Criteria)
レポート試験 (Report Exam) 60
平常点 (In-class Points)40 リアクションペーパー(40%)
備考 (Notes)
・レポート試験の提出が単位修得の前提となる。
・単位修得のためには平常点とレポート試験の点数の合計が合格点を上回る必要がある(=レポート試験を提出しても、平常点との合計が合格点を上回っていない場合、単位を修得できない)。
・出席していれば自動的に平常点が加算されるわけではない(=出席自体は平常点とならない)。平常点はリアクションペーパーの内容に応じて、毎回0〜5点で採点し加算していく。
・すなわち、一定の出席回数を満たしていれば単位が自ずと修得できるタイプの授業ではない。出席の回数よりもリアクションペーパーの内容を重視する。裏を返せば、多少の欠席があっても、充実したリアクションペーパーを提出していれば高い平常点を得ることができる。
・リアクションペーパーにおいては、主に映画の画面や音響に関する具体的な指摘、自分の頭で考えたことや疑問などを高く評価する。中身の薄い感想文や無駄に抽象的なコメントは低評価となる。
・リアクションペーパーの具体的な採点方式や採点基準については、初回授業で詳しく説明する。初回授業には必ず出席すること。なお、初回授業に出席できない学生に対しては、別の手段で同様の説明を参照できるようにする。
・リアクションペーパーはGoogle Formを用いたweb上での回答形式を予定しており、原則として授業の当日23:59までに送信するものとする(つまり、ある程度回答のための時間的余裕は与えられる)。
・映画の画面や音響を「見る」「聴く」という具体的な行為が要求される授業であり、リアクションペーパーでもそうした姿勢が重視される。詳細は初回授業で説明するが、ポイントを押さえてさえいれば必ずしも長文のリアクションペーパーを提出しなくとも高得点を得ることは可能である。映画の具体性に向き合う意欲のある学生にとっては単位修得は決して難しくなく、実りある授業となるはずだ。しかし、「映像を扱う授業だからなんとなく楽そうだ、話半分で聞いていればいいだろう」という態度で受講する学生にとっては、きわめて「コスパ」の悪い授業となるだろう。というのも、既存の文献や授業資料などの文字情報を脊髄反射的にまとめることではなく、能動的に「見て」「聴いて」いなければわからない具体的なことに基づいて自分の頭で考えることが要求されるからである。

【テキスト / Textbooks】

その他 (Others)
なし

【参考文献 / Readings】

その他 (Others)
授業内で適宜指示する。なお、ひとまず参考資料として以下を挙げておく。
ジョン・マーサー、マーティン・シングラー『メロドラマ映画を学ぶ』中村秀之、河野真理江訳、フィルムアート社、2013年。
Barry Keith Grant. Film Genre: From Iconography to Ideology. London: Wallflower Press, 2007.

【履修にあたって求められる能力 / Abilities Required to Take the Course】

【学生が準備すべき機器等 / Equipment, etc., that Students Should Prepare】

【その他 / Others】

■レジュメまたはPowerPointを用いた講義形式で、映像資料も適宜使用する。

■上記「授業計画」はあくまで暫定的なものであり、受講者の意向や関心に応じて臨機応変に調整することがある。

■《※注意》暴力的・性的にやや過激な描写を含む作品を取り扱う場合がある。そうした場合は上映前にアナウンスをする等、一定の配慮をするが、そのような描写が極端に苦手な方は受講の際に注意すること。

■専門や学年を問わず、映画に関心を持つ者を歓迎する。ただし、「好き/嫌い」や「共感できる/できない」などといったアマチュア的な態度はいったん脇に置いてもらう。この授業では、具体的な画面や音を手掛かりに、映画を読み解いて「思考する」ための方法を学ぶ。あらかじめ映画に詳しい必要はないが、ほとんど共感しがたいもの、自分の理解を超えたもの、わけのわからないもの、一見すると古びて見えるもの等に対して自らを開き、未知なる何かとの遭遇を喜ぶことのできる感性を求めたい。映画を観ることは、未知なる何かとの遭遇を通じて、自分がこれまでとは違う何者かへと変貌してしまう体験にほかならない。

【注意事項 / Notice】