日本語

Course Code etc
Academic Year 2024
College College of Community and Human Services
Course Code IB385
Theme・Subtitle リカバリー志向の精神科リハビリテーション
ー精神障がいをもつ人ももたない人も共に生きるための支援とアプローチ
Class Format Face to face (all classes are face-to-face)
Class Format (Supplementary Items) 対面
Campus Lecture
Campus Niiza
Semester Spring Semester
DayPeriod・Room Fri.5
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Credits 2
Course Number CMB3120
Language Japanese
Class Registration Method Course Code Registration
Assigned Year 配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。
Prerequisite Regulations
Acceptance of Other Colleges 履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。
Course Cancellation 〇(履修中止可/ Eligible for cancellation)
Online Classes Subject to 60-Credit Upper Limit
Relationship with Degree Policy 各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。
Notes 2020年度以前入学者対象

【Course Objectives】

(1) We can explain the concept of “recovery” that is necessary for those who want to become social workers (Psychiatric Social Workers and National Certified Social Workers), and citizens supporting the lives of those with mental disabilities.
(2) We will learn recovery-oriented support methods for people with mental disabilities and their families, acquiring knowledge and basic skills needed to create a society where we can live together.
(3) Understanding the Psychiatric Social Workers' perspectives, and the foundational theories and various support methods in the rehabilitation of people with mental disabilities, acquiring practical knowledge to participate and collaborate in the formation of welfare communities.
The above aims are related to the integrated acquisition of knowledge and skills for understanding the necessary methods and techniques of assistance for social workers (Psychiatric Social Workers and National Certified Social Workers), who are specialized interpersonal support workers.

【Course Contents】

Psychiatric rehabilitation is support for people with mental disorders and for their families to have hope and be able to live. In this class, lectures will be given on practical cases of recovery-oriented specialized support, and the role of professionals, with underlying theories, approaches and thinking. We will give time to think about work experience, and questions as much as possible so that classes are interactive. In questions to the tutor, a presentation will be made with respect to student ideas and feelings. The tutor will explain after we learn from the ideas of other students. We will ask students to share independently, “what do you think?” What is necessary to create a society where people with and without mental disorders live together, thinking from the standpoint of professionals, citizens and society.

Japanese Items

【授業計画 / Course Schedule】

1 そもそも「健康」とは何なのかーWHOの健康概念の批判的検討、社会とメンタルヘルス
2 精神障がいのある人への支援におけるキーコンセプト − リカバリー概念、人権、エンパワメント、オープンダイアログの実践
3 リカバリーベースのメンタルヘルスサービスと社会的ネットワークの強化
ー日本の現状と課題、諸外国の潮流
4 アルコール依存をもつ人のリカバリー
ー孤立の病、依存症とは、アルコール関連問題
5 薬物依存をもつ人のリカバリー
ー司法と福祉、つながりを取り戻す、罰ではなく治療を
6 当事者主体のリカバリー
ーピアサポート、セルフヘルプグループ、 自助グループ、AAやダルクの支援
7 働くことへの支援
ー職場のメンタルヘルスと産業分野のソーシャルワーク、リワークの支援、IPS
8 科学的根拠のある実践 − リカバリー志向のアプローチ(IMR、ACT、FPEなど)
9 認知行動療法的なアプローチの体験学習
ー自分の認知の癖に気づく、認知の修正、問題解決技能訓練をやってみよう
10 SST(ソーシャル・スキルズ・トレーンング)の体験学習
ー認知や行動へ働きかけるSST
11 精神障がいをもつ人の家族への支援
ー家族学習会(Family to Family)、家族心理教育(FPE)、家族支援の方法
12 死にたいほどの辛さを抱える人への支援
ー自殺予防とメンタルヘルス、支援者としての基本対応
13 授業内で指示する課題(調べ学習)の発表①
14 授業内で指示する課題(調べ学習)の発表②
これまでの学習を振り返り、まとめる

【活用される授業方法 / Teaching Methods Used】

板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above

補足事項 (Supplementary Items)
毎回の資料を提示します。学生の意見交換、質問、発表など双方向のやりとりが一定程度、毎回の授業においてあります。受け身ではなく、積極的な受講態度で臨んでほしい。

【授業時間外(予習・復習等)の学修 / Study Required Outside of Class】

1)授業時間外でも精神障がいやメンタルヘルス問題、当事者、家族、支援に関するニュースや報道、ウェブに注目し、関心を持つ習慣をつけてください。
2)授業後のリアクションペーパーでは授業で学んだことについて感じたこと、考えたことをふりかえって率直に書いてください。

【成績評価方法・基準 / Evaluation】

種類 (Kind)割合 (%)基準 (Criteria)
レポート試験 (Report Exam) 60
平常点 (In-class Points)40 出席確認も兼ねた毎回のリアクションペーパーの内容(20%)
授業内で指示する課題内容と発表(20%)
備考 (Notes)
指定回数以上の欠席は単位不可とします。

【テキスト / Textbooks】

その他 (Others)
資料は授業時に提示、上映、必要に応じて配布します。

【参考文献 / Readings】

No著者名 (Author/Editor)書籍名 (Title)出版社 (Publisher)出版年 (Date)ISBN/ISSN
1 マーク・レーガン著 前田ケイ監訳 『ビレッジから学ぶ リカバリーへの道』 金剛出版 2005 4772408703
2 ヤーコ・セイラック、トム・エーリク・アーンキル著 高木俊介、岡田愛 訳 『オープンダイアローグ』 日本評論社 2016 9784535984219
3 前田ケイ 『基本から学ぶ SST 精神の病からの回復を支援する』 星和書店 2014 9784791108497
4 ダルク 『回復する依存者たち』 明石書店 2018 9784750346885
5 精神保健福祉医療白書編集委員会 『精神保健福祉医療白書2018・2019』 中央法規 2018 9784805857243
6 世界保健機関 『メンタルヘルスアクションプラン2013−2020』 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター 2014
その他 (Others)
本科目は精神保健福祉士の資格取得のための専門科目ですが、資格取得を考えていない方でも、精神障がいをもつ方や家族への支援、精神障がいをもつ人ともたない人がともに生きる福祉社会の形成に関心のある方であれば履修を歓迎します。

【履修にあたって求められる能力 / Abilities Required to Take the Course】

福祉学科で学んだ基本的な知識をベースにして授業が展開されますが、メンタルヘルスの課題のある人や精神障がい、精神疾患をもつ人や家族への支援方法に深い関心がある方であれば、他学科の学生でも受講できます。

【学生が準備すべき機器等 / Equipment, etc., that Students Should Prepare】

毎回の資料(パワポなど)は、教室で上映するなどの方法で提示します。その後、Canvas LMSにアップします。授業時にPC持ち込みは必須ではありません。

【その他 / Others】

授業は、各回のテーマに沿った配布資料をもとにした講義形式に加え、学生への質問やワークを数多く行います。教員の質問に対して考え、答えを書く、発表する、他の学生の発表内容に関心を持つなど、学習者としての主体的な実践を求めます。書くことがあるので、紙のノートを持参してください。
なお、精神障がいをもつ人の回復や支援に関心があれば、特段の知識がなくても受講歓迎します。毎回、授業終了時にはリアクションペーパーを提出してもらい、次回の授業時に簡単に教員よりコメントをします。

【注意事項 / Notice】