日本語 English
| 開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20252025 |
| 科目設置学部/ CollegeCollege |
法学研究科/Graduate School of Law and PoliticsGraduate School of Law and Politics |
| 科目コード等/ Course CodeCourse Code |
ND261/ND261ND261 |
| テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
国際関係の理論と現実の諸問題 |
| 授業形態/ Class FormatClass Format |
対面（全回対面）/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
| 授業形態（補足事項）/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
| 授業形式/ Class StyleCampus |
演習・ゼミ/SeminarSeminar |
| 校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
| 学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
| 曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
水5/Wed.5 Wed.5 ログインして教室を表示する（Log in to view the classrooms.） |
| 単位/ CreditsCredits |
22 |
| 科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
LAP5910 |
| 使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
| 履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
| 配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
| 先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
| 他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
| 履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
－（履修中止制度なし/ No system for cancellation) |
| オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
| 学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針（DP）や教育課程編成の方針（CP）に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
| 備考/ NotesNotes |
To understand historical and today's international issues, including relevant theories.
To examine the recent discourse that the so-called Liberal International Order is under challenge by Russian aggression to Ukraine, spread of "authoritarian" states and populism, especially after the economic crisis of 2008. In order to analyze the real problems, the students will read important literature related of the International Relations (IR) theory and others. To reflect upon the U.S., Chinese, Russian and Japanese attitudes toward the international order.
| 1 | イントロダクション、国際関係と国際関係論の概観、今日の国際秩序の諸原則 |
| 2 | 古代の秩序ーギリシア（トウーキュディデース、他）、中国（儒教、周の封建制と秦以降の中央集権制）（西嶋定生、J.K.フェアバンク）、古代帝国 |
| 3 | ウェストファリア体制、リアリズムとリベラリズム（ホッブス、カント、他） |
| 4 | 第一次大戦後の国際秩序（帝国の解体/国民国家、戦争の違法化、レーニン、ウィルソン、E.H.カー、カール・シュミット) |
| 5 | 中国と国際秩序（1）（J.K.フェアバンク、梁啓超、孫文、章炳麟、他） |
| 6 | アジア主義と小日本主義（国際秩序観、石橋湛山、吉田茂） |
| 7 | 冷戦終結後のユーフォリアと旧共産圏の困難（F.フクヤマ、ユーゴスラビア、ソ連、中国）、プーチン大統領の政策 |
| 8 | 中国と国際秩序（2）（毛沢東、周恩来、鄧小平、習近平）（中露国境問題、中印国境問題、南シナ海問題、中国の海洋政策、他） |
| 9 | リベラル国際秩序論と批判（アイケンベリー、ミアシャイマー） |
| 10 | グローバリゼーション、国際貿易・投資体制（GATT、WTO、FTA、新しい課題（データ、情報、AI））、経済制裁、経済的威圧、経済安全保障 |
| 11 | 学生の発表と講評 |
| 12 | 外部講師（軍備管理・軍縮の専門家） |
| 13 | 外部講師（開発協力の専門家） |
| 14 | まとめ |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
原則毎回、課題文献を指定するので、学生は事前に読み、感想文を提出するとともに、授業での議論に積極的に参加していただきたい。
期末に最終レポートを提出してもらう。第11回授業で、学生からパワーポイントを利用して発表してもらい、それについて議論する。
日頃から新聞、NHK（ニュース、国際報道）などの報道に目を通していただきたい。図書館の諸機能を活用して、文献調査の手法を身につけていただきたい。できれば、外国語のメディアにも目を通すことが望ましい（Economist、Financial Times、New York Times、Foreign Affairs、Le Monde、Novaya gazeta Europe など）
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
授業参加、授業中に指示する提出物(60%) 最終レポート(Final Report)(40%) |
| 備考 (Notes) | ||
| その他 (Others) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| テキストは特に指定しない。毎回、読むべき図書・論文、参考文献などを事前に指定する。 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 村田晃嗣 | 『国際政治学をつかむ（新版） 』 | 有斐閣 | 2015 | 9784641177314 |
| 2 | トウーキュディデース | 『戦史（全3巻） 』 | 岩波書店 | 1966 | 9784003340615 |
| 3 | カント | 『永遠平和のために 』 | 光文社 | 2006 | 9784334751081 |
| 4 | Fairbank, J.K. | The Chinese World Order | Harvard U.P. | 1968 | |
| 5 | 梁啓超 | 『梁啓超文集 』 | 岩波書店 | 2020 | 9784003323410 |
| 6 | カー、E.H. | 『危機の二十年 』 | 岩波書店 | 2011 | 9784003402214 |
| 7 | 井出敬二 | 『＜中露国境＞交渉史 』 | 有斐閣 | 2015 | 9784861826191 |
| その他 (Others) | |||||
| 松浦正孝、『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか』、名古屋大学出版会、2010 松浦正孝編、『アジア主義は何を語るのか』、ミネルヴァ書房、2013 フクヤマ、フランシス、渡部昇一訳、『歴史の終わり』上下、三笠書房、1992 ハンチントン、サミュエル、鈴木主税訳、『文明の衝突』、集英社、1998 アイケンベリー、ジョン、G.、細谷雄一監訳、『リベラルな秩序か帝国か』、勁草書房、2012 アイケンベリー、ジョン、G.、岩崎良行訳、『民主主義にとって安全な世界とは何か：国際主義と秩序の危機』、西村書店、2021 西嶋定生、『秦漢帝国 中国古代帝国の興亡』、講談社学術文庫、1997 孫文、「大亜細亜主義の意義と日支親善の唯一策」、『改造』1925年1月号 中嶋嶺雄、『増補 現代中国論ーイデオロギーと政治の内的考察－』、青木書店、1971 加地伸行、『儒教とは何か（増補版）』、中公新書、2015 フレイヴェル、テイラー、松田康博監訳、『中国の領土紛争』、勁草書房、2019 プーチン、ウラジーミル、山形浩生編訳、『プーチン重要論説集』、星海社、2023 Tsygankov, Andrei and Tsygankov, Pavel, "National Ideology and IR theory: Three incarnations of the ’Russian idea’", EuropeanJournal of International Relations , 2010, 16(4) | |||||
英語文献も読むので、ある程度の英語読解能力が必要。
国際関係の具体的な歴史的および今日的問題を、それに関係する理論も併せて理解する。
To understand historical and today's international issues, including relevant theories.
いわゆるリベラル国際秩序が、特に2008年のリーマン・ショック後、ロシアのウクライナ侵攻、"権威主義"国家の台頭、ポピュリズムなどにより挑戦にさらされているとの最近の言説を検討する。現実の問題を分析する上で関連する理論の理解は非常に重要であり、国際関係理論関連、その他の重要文献を読む。米国、中国、ロシア、そして日本の国際秩序への態度について考察する。
To examine the recent discourse that the so-called Liberal International Order is under challenge by Russian aggression to Ukraine, spread of "authoritarian" states and populism, especially after the economic crisis of 2008. In order to analyze the real problems, the students will read important literature related of the International Relations (IR) theory and others. To reflect upon the U.S., Chinese, Russian and Japanese attitudes toward the international order.
| 1 | イントロダクション、国際関係と国際関係論の概観、今日の国際秩序の諸原則 |
| 2 | 古代の秩序ーギリシア（トウーキュディデース、他）、中国（儒教、周の封建制と秦以降の中央集権制）（西嶋定生、J.K.フェアバンク）、古代帝国 |
| 3 | ウェストファリア体制、リアリズムとリベラリズム（ホッブス、カント、他） |
| 4 | 第一次大戦後の国際秩序（帝国の解体/国民国家、戦争の違法化、レーニン、ウィルソン、E.H.カー、カール・シュミット) |
| 5 | 中国と国際秩序（1）（J.K.フェアバンク、梁啓超、孫文、章炳麟、他） |
| 6 | アジア主義と小日本主義（国際秩序観、石橋湛山、吉田茂） |
| 7 | 冷戦終結後のユーフォリアと旧共産圏の困難（F.フクヤマ、ユーゴスラビア、ソ連、中国）、プーチン大統領の政策 |
| 8 | 中国と国際秩序（2）（毛沢東、周恩来、鄧小平、習近平）（中露国境問題、中印国境問題、南シナ海問題、中国の海洋政策、他） |
| 9 | リベラル国際秩序論と批判（アイケンベリー、ミアシャイマー） |
| 10 | グローバリゼーション、国際貿易・投資体制（GATT、WTO、FTA、新しい課題（データ、情報、AI））、経済制裁、経済的威圧、経済安全保障 |
| 11 | 学生の発表と講評 |
| 12 | 外部講師（軍備管理・軍縮の専門家） |
| 13 | 外部講師（開発協力の専門家） |
| 14 | まとめ |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
原則毎回、課題文献を指定するので、学生は事前に読み、感想文を提出するとともに、授業での議論に積極的に参加していただきたい。
期末に最終レポートを提出してもらう。第11回授業で、学生からパワーポイントを利用して発表してもらい、それについて議論する。
日頃から新聞、NHK（ニュース、国際報道）などの報道に目を通していただきたい。図書館の諸機能を活用して、文献調査の手法を身につけていただきたい。できれば、外国語のメディアにも目を通すことが望ましい（Economist、Financial Times、New York Times、Foreign Affairs、Le Monde、Novaya gazeta Europe など）
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
授業参加、授業中に指示する提出物(60%) 最終レポート(Final Report)(40%) |
| 備考 (Notes) | ||
| その他 (Others) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| テキストは特に指定しない。毎回、読むべき図書・論文、参考文献などを事前に指定する。 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 村田晃嗣 | 『国際政治学をつかむ（新版） 』 | 有斐閣 | 2015 | 9784641177314 |
| 2 | トウーキュディデース | 『戦史（全3巻） 』 | 岩波書店 | 1966 | 9784003340615 |
| 3 | カント | 『永遠平和のために 』 | 光文社 | 2006 | 9784334751081 |
| 4 | Fairbank, J.K. | The Chinese World Order | Harvard U.P. | 1968 | |
| 5 | 梁啓超 | 『梁啓超文集 』 | 岩波書店 | 2020 | 9784003323410 |
| 6 | カー、E.H. | 『危機の二十年 』 | 岩波書店 | 2011 | 9784003402214 |
| 7 | 井出敬二 | 『＜中露国境＞交渉史 』 | 有斐閣 | 2015 | 9784861826191 |
| その他 (Others) | |||||
| 松浦正孝、『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか』、名古屋大学出版会、2010 松浦正孝編、『アジア主義は何を語るのか』、ミネルヴァ書房、2013 フクヤマ、フランシス、渡部昇一訳、『歴史の終わり』上下、三笠書房、1992 ハンチントン、サミュエル、鈴木主税訳、『文明の衝突』、集英社、1998 アイケンベリー、ジョン、G.、細谷雄一監訳、『リベラルな秩序か帝国か』、勁草書房、2012 アイケンベリー、ジョン、G.、岩崎良行訳、『民主主義にとって安全な世界とは何か：国際主義と秩序の危機』、西村書店、2021 西嶋定生、『秦漢帝国 中国古代帝国の興亡』、講談社学術文庫、1997 孫文、「大亜細亜主義の意義と日支親善の唯一策」、『改造』1925年1月号 中嶋嶺雄、『増補 現代中国論ーイデオロギーと政治の内的考察－』、青木書店、1971 加地伸行、『儒教とは何か（増補版）』、中公新書、2015 フレイヴェル、テイラー、松田康博監訳、『中国の領土紛争』、勁草書房、2019 プーチン、ウラジーミル、山形浩生編訳、『プーチン重要論説集』、星海社、2023 Tsygankov, Andrei and Tsygankov, Pavel, "National Ideology and IR theory: Three incarnations of the ’Russian idea’", EuropeanJournal of International Relations , 2010, 16(4) | |||||
英語文献も読むので、ある程度の英語読解能力が必要。