日本語

Course Code etc
Academic Year 2024
College Graduate School of Social Design Studies
Course Code VM305
Theme・Subtitle (ローカリズム原論2)
Class Format HyFlex
Class Format (Supplementary Items)
Campus Lecture
Campus Ikebukuro
Semester Fall semester
DayPeriod・Room Thu.5
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Credits 2
Course Number SDS5310
Language Japanese
Class Registration Method Course Code Registration
Assigned Year 配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。
Prerequisite Regulations
Acceptance of Other Colleges 履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。
Course Cancellation -(履修中止制度なし/ No system for cancellation)
Online Classes Subject to 60-Credit Upper Limit
Relationship with Degree Policy 各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。
Notes 社会デザイン研究科では、教室での対面授業を基本としながら、同時に遠隔地在住の学生の学びを保証するため、オンラインでも受講できる形で授業を行う。なお、履修者全員の了承が取れた場合には、「対面のみ」もしくは「オンラインのみ」で授業を行うこともある。

【Course Objectives】

This coursework discusses the diversity of community design theory and practice from an international perspective. Each lecture scrutinizes historical evolution and contemporary agendas of social innovations by citizens, whilst deepening our understanding of the role of international norms (UN policies, international law, etc) and political institutions of the state. At the end of coursework, students will be able to design scenarios of transition to a sustainable world.

【Course Contents】

The coursework divides into 4 parts: (1) Politics of Association; (2) Transforming Wealth; (3) Community Regeneration; (4) Reconstructing Public Sphere. Part I discusses history, theory, and practice of association as well as their implication for social innovation in the 21st century. Part II discusses diverse currents of community design that aim to create new idea of wealth. Part III examines diverse experiments of social innovation that contribute to community regeneration. Part IV scrutinizes the emerging progressive municipal politics challenging neoliberalism. Each lecture consists of lecture and discussion. Students must read reading materials and prepare for presentation and discussion. In the final presentation, students will present scenarios of socio-ecological transition based on community design theory and practice.

Japanese Items

【授業計画 / Course Schedule】

1 イントロダクション (9月26日)
2 第1部:アソシエーションの政治
アソシエーションの政治━協同組合運動から連帯経済の台頭まで (10月3日)
3 つながりの経済をつくる━連帯経済の様々な実践 (10月10日)
4 第2部:豊かさを変える
消費社会から抜け出す(1)━防御的経済成長モデルと幸福の逆説(10月17日)
5 消費社会から抜け出す(2)━脱成長のシナリオ (10月24日)
6 消費社会から抜け出す(3)━海外のローカリゼーション運動の事例研究(グループ・プレゼンテーション) (11月7日)
7 第3部:地域コミュニティを再生する
食のローカル化─イタリア・スローフード運動の理論と実践に学ぶ(11月14日)
8 イタリア市民的経済の理論と実践━倫理銀行の取り組みに学ぶ (11月21日)
9 地域レジリエンスを高める━英国発トランジション・タウン運動の展開 (11月28日)
10 都市農村共生社会を目指して━韓国ソウル市の学校給食改革に学ぶ (12月5日)
11 第4部:公共性の再構築
欧州ミュニシパリズムの歴史─社会主義ミュニシパリズムからプラットフォーム民主主義へ *オンデマンド講義(12月12日)
12 公共サービスを取り戻す━欧州ミュニシパリズムの実践 (12月19日)
13 気候民主主義─欧州の気候市民会議の実践に学ぶ (1月9日)
14 最終プレゼンテーション(*受講人数が多い場合は、グループ・プレゼンテーションとする) (1月16日)

【活用される授業方法 / Teaching Methods Used】

板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above

【授業時間外(予習・復習等)の学修 / Study Required Outside of Class】

各回の講義に関連するリーディング・マテリアルに事前に目を通し、プレゼンテーションとディスカッションの準備をすること。*多くの場合、日本語資料であるが、一部、英語資料も含まれることもある(例━国連報告書など)。

【成績評価方法・基準 / Evaluation】

種類 (Kind)割合 (%)基準 (Criteria)
平常点 (In-class Points)100 最終レポート(Final Report)(10%)
最終プレゼンテーション(第14回)(10%)
グループ・プレゼンテーション(第6回)(20%)
授業(第1回~第5回、第7回~第13回)の課題(リーディング、報告、討論)(60%)
備考 (Notes)

【テキスト / Textbooks】

その他 (Others)
特に指定しない。下記の参考文献リストから適宜リーディング課題を指定する。

【参考文献 / Readings】

No著者名 (Author/Editor)書籍名 (Title)出版社 (Publisher)出版年 (Date)ISBN/ISSN
1 R・ウィルキンソン、K・ピケット 『格差は心を壊す━比較という呪縛』 東洋経済新報社 2020
2 枝廣淳子 『レジリエンスとは何か―何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』 東洋経済新報社 2015
3 工藤律子 『つながりの経済を創る━スペイン発「もうひとつの世界」への道』 岩波書店 2020
4 西川潤、生活経済政策研究所編著 『連帯経済━グローバリゼーションへの対案』 明石書店 2007
5 S・バルトリーニ 『幸せのマニフェスト━消費社会から関係の豊かな社会へ』 コモンズ 2018
6 R・ホプキンス 『トランジション・ハンドブック━地域レジリエンスで脱石油社会へ』 第三書館 2013
7 S・ラトゥーシュ 『脱成長』 白水社クセジュ 2020
その他 (Others)
(8) 勝俣誠、M・アンベール編(2011)『脱成長の道━分かち合いの社会を創る』コモンズ。
(9) G・カリスほか著(2021)『なぜ、脱成長なのか』上原裕美子・保科京子訳、NHK出版。
(10)工藤律子(2016)『雇用なしで生きる━スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦』岩波書店。
(11)N・シュナイダー(2020)『ネクスト・シェア━ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム』東洋経済新報社。
(12)中野佳裕編・訳、ジャン=ルイ・ラヴィル、ホセ・ルイス・コラッジオ編(2016)『21世紀の豊かさ─経済を変え、真の民主主義を創るために』コモンズ。
(13)藤井敦史、原田晃樹、大高研道編著(2013)『闘う社会的企業』勁草書房。
〈14)J-L.・ラヴィル編(2012)『連帯経済━その国際的射程』北島健一・鈴木岳・中野佳裕訳、生活書院。
(15)藤井敦史編著(2022)『社会的連帯経済─地域で社会のつながりをつくり直す』彩流社。
(16)三上直之(2022)『気候民主主義─次世代の政治の動かし方』岩波書店。

【履修にあたって求められる能力 / Abilities Required to Take the Course】

*大学院講義であることを考慮して、事例の内容だけでなく、理論や方法論に重心を置いて講義を行う。
*講師の専門分野の関係上、批判開発学、社会哲学、政治理論に関する議論が中心となる場合がある。
*講義内では、外国語文献(英語、フランス語、イタリア語、スペイン語など)を紹介することがある。
*各回のリーディング・マテリアルを事前に読了し、授業に参加されたい。
*グループ・プレゼンテーションでは、共同作業による研究調査(collaborative research)を行うこと。
*コミュニティ・オーガナイジングの実践的ワークを取り入れる回もある。

【学生が準備すべき機器等 / Equipment, etc., that Students Should Prepare】

【その他 / Others】

講師のウェブ研究室:https://postcapitalism.jp/index/

【注意事項 / Notice】

本科目は授業回の全てにおいて、理論等学術的な知見を踏まえつつ、担当教員の実務家としての経験、または研究成果を活かし、教員と学生との双方向の討論を重視した実践的な授業とする。学生には、課題の発表や討論など、授業での積極的な参加を期待する。