日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
社会デザイン研究科/Graduate School of Social Design StudiesGraduate School of Social Design Studies |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
VM305/VM305VM305 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
(ローカリズム原論2) |
授業形態/ Class FormatClass Format |
ハイフレックス/HyFlexHyFlex |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
秋学期/Fall semesterFall semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
木5/Thu.5 Thu.5 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
SDS5310 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
-(履修中止制度なし/ No system for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
社会デザイン研究科では、教室での対面授業を基本としながら、同時に遠隔地在住の学生の学びを保証するため、オンラインでも受講できる形で授業を行う。なお、履修者全員の了承が取れた場合には、「対面のみ」もしくは「オンラインのみ」で授業を行うこともある。 |
This coursework discusses the diversity of community design theory and practice from an international perspective. Each lecture scrutinizes historical evolution and contemporary agendas of social innovations by citizens, whilst deepening our understanding of the role of international norms (UN policies, international law, etc) and political institutions of the state. At the end of coursework, students will be able to design scenarios of transition to a sustainable world.
The coursework divides into 4 parts: (1) Politics of Association; (2) Transforming Wealth; (3) Community Regeneration; (4) Reconstructing Public Sphere. Part I discusses history, theory, and practice of association as well as their implication for social innovation in the 21st century. Part II discusses diverse currents of community design that aim to create new idea of wealth. Part III examines diverse experiments of social innovation that contribute to community regeneration. Part IV scrutinizes the emerging progressive municipal politics challenging neoliberalism. Each lecture consists of lecture and discussion. Students must read reading materials and prepare for presentation and discussion. In the final presentation, students will present scenarios of socio-ecological transition based on community design theory and practice.
1 | イントロダクション (9月26日) |
2 | 第1部:アソシエーションの政治 アソシエーションの政治━協同組合運動から連帯経済の台頭まで (10月3日) |
3 | つながりの経済をつくる━連帯経済の様々な実践 (10月10日) |
4 | 第2部:豊かさを変える 消費社会から抜け出す(1)━防御的経済成長モデルと幸福の逆説(10月17日) |
5 | 消費社会から抜け出す(2)━脱成長のシナリオ (10月24日) |
6 | 消費社会から抜け出す(3)━海外のローカリゼーション運動の事例研究(グループ・プレゼンテーション) (11月7日) |
7 | 第3部:地域コミュニティを再生する 食のローカル化─イタリア・スローフード運動の理論と実践に学ぶ(11月14日) |
8 | イタリア市民的経済の理論と実践━倫理銀行の取り組みに学ぶ (11月21日) |
9 | 地域レジリエンスを高める━英国発トランジション・タウン運動の展開 (11月28日) |
10 | 都市農村共生社会を目指して━韓国ソウル市の学校給食改革に学ぶ (12月5日) |
11 | 第4部:公共性の再構築 欧州ミュニシパリズムの歴史─社会主義ミュニシパリズムからプラットフォーム民主主義へ *オンデマンド講義(12月12日) |
12 | 公共サービスを取り戻す━欧州ミュニシパリズムの実践 (12月19日) |
13 | 気候民主主義─欧州の気候市民会議の実践に学ぶ (1月9日) |
14 | 最終プレゼンテーション(*受講人数が多い場合は、グループ・プレゼンテーションとする) (1月16日) |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
各回の講義に関連するリーディング・マテリアルに事前に目を通し、プレゼンテーションとディスカッションの準備をすること。*多くの場合、日本語資料であるが、一部、英語資料も含まれることもある(例━国連報告書など)。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
最終レポート(Final Report)(10%) 最終プレゼンテーション(第14回)(10%) グループ・プレゼンテーション(第6回)(20%) 授業(第1回~第5回、第7回~第13回)の課題(リーディング、報告、討論)(60%) |
備考 (Notes) | ||
その他 (Others) | |||||
---|---|---|---|---|---|
特に指定しない。下記の参考文献リストから適宜リーディング課題を指定する。 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | R・ウィルキンソン、K・ピケット | 『格差は心を壊す━比較という呪縛』 | 東洋経済新報社 | 2020 | |
2 | 枝廣淳子 | 『レジリエンスとは何か―何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』 | 東洋経済新報社 | 2015 | |
3 | 工藤律子 | 『つながりの経済を創る━スペイン発「もうひとつの世界」への道』 | 岩波書店 | 2020 | |
4 | 西川潤、生活経済政策研究所編著 | 『連帯経済━グローバリゼーションへの対案』 | 明石書店 | 2007 | |
5 | S・バルトリーニ | 『幸せのマニフェスト━消費社会から関係の豊かな社会へ』 | コモンズ | 2018 | |
6 | R・ホプキンス | 『トランジション・ハンドブック━地域レジリエンスで脱石油社会へ』 | 第三書館 | 2013 | |
7 | S・ラトゥーシュ | 『脱成長』 | 白水社クセジュ | 2020 | |
その他 (Others) | |||||
(8) 勝俣誠、M・アンベール編(2011)『脱成長の道━分かち合いの社会を創る』コモンズ。 (9) G・カリスほか著(2021)『なぜ、脱成長なのか』上原裕美子・保科京子訳、NHK出版。 (10)工藤律子(2016)『雇用なしで生きる━スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦』岩波書店。 (11)N・シュナイダー(2020)『ネクスト・シェア━ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム』東洋経済新報社。 (12)中野佳裕編・訳、ジャン=ルイ・ラヴィル、ホセ・ルイス・コラッジオ編(2016)『21世紀の豊かさ─経済を変え、真の民主主義を創るために』コモンズ。 (13)藤井敦史、原田晃樹、大高研道編著(2013)『闘う社会的企業』勁草書房。 〈14)J-L.・ラヴィル編(2012)『連帯経済━その国際的射程』北島健一・鈴木岳・中野佳裕訳、生活書院。 (15)藤井敦史編著(2022)『社会的連帯経済─地域で社会のつながりをつくり直す』彩流社。 (16)三上直之(2022)『気候民主主義─次世代の政治の動かし方』岩波書店。 |
*大学院講義であることを考慮して、事例の内容だけでなく、理論や方法論に重心を置いて講義を行う。
*講師の専門分野の関係上、批判開発学、社会哲学、政治理論に関する議論が中心となる場合がある。
*講義内では、外国語文献(英語、フランス語、イタリア語、スペイン語など)を紹介することがある。
*各回のリーディング・マテリアルを事前に読了し、授業に参加されたい。
*グループ・プレゼンテーションでは、共同作業による研究調査(collaborative research)を行うこと。
*コミュニティ・オーガナイジングの実践的ワークを取り入れる回もある。
講師のウェブ研究室:https://postcapitalism.jp/index/
本科目は授業回の全てにおいて、理論等学術的な知見を踏まえつつ、担当教員の実務家としての経験、または研究成果を活かし、教員と学生との双方向の討論を重視した実践的な授業とする。学生には、課題の発表や討論など、授業での積極的な参加を期待する。
この講義では、コミュニティデザインの国際的動向を理論と実践の両側面から学ぶ。市民社会によるローカルな変革運動の歴史的展開と現代的意義を検証すると同時に、それらを支える国際的規範(国連の政策アジェンダ、国際法etc)、各国政府の制度についても理解を深める。講義全体を通じて、持続可能な世界への移行シナリオをデザインできるようになることを目指す。
This coursework discusses the diversity of community design theory and practice from an international perspective. Each lecture scrutinizes historical evolution and contemporary agendas of social innovations by citizens, whilst deepening our understanding of the role of international norms (UN policies, international law, etc) and political institutions of the state. At the end of coursework, students will be able to design scenarios of transition to a sustainable world.
全14回の授業は(1)アソシエーションの政治、(2)豊かさを変える、(3)地域コミュニティの再生、(4)公共性の再構築の4つのテーマに分かれる。(1)では19世紀以降のアソシエーション運動の歴史・理論・現代的実践について学ぶ。(2)では豊かさの再定義を試みるコミュニティデザイン思想について学ぶ。(3)では地域コミュニティの再生を目指すソーシャル・イノヴェーションの多様な実践について学ぶ。(4)では脱新自由主義を標榜する革新自治体の公共政策に学ぶ。各回の授業は講義とディスカッションで構成される。受講生は事前に関連する文献資料に目を通し、プレゼンテーションとディスカッションに望むこと。最終プレゼンテーションでは、本講義で扱うコミュニティデザイン理論&実践を踏まえたトランジション・シナリオを作成してもらう。
The coursework divides into 4 parts: (1) Politics of Association; (2) Transforming Wealth; (3) Community Regeneration; (4) Reconstructing Public Sphere. Part I discusses history, theory, and practice of association as well as their implication for social innovation in the 21st century. Part II discusses diverse currents of community design that aim to create new idea of wealth. Part III examines diverse experiments of social innovation that contribute to community regeneration. Part IV scrutinizes the emerging progressive municipal politics challenging neoliberalism. Each lecture consists of lecture and discussion. Students must read reading materials and prepare for presentation and discussion. In the final presentation, students will present scenarios of socio-ecological transition based on community design theory and practice.
1 | イントロダクション (9月26日) |
2 | 第1部:アソシエーションの政治 アソシエーションの政治━協同組合運動から連帯経済の台頭まで (10月3日) |
3 | つながりの経済をつくる━連帯経済の様々な実践 (10月10日) |
4 | 第2部:豊かさを変える 消費社会から抜け出す(1)━防御的経済成長モデルと幸福の逆説(10月17日) |
5 | 消費社会から抜け出す(2)━脱成長のシナリオ (10月24日) |
6 | 消費社会から抜け出す(3)━海外のローカリゼーション運動の事例研究(グループ・プレゼンテーション) (11月7日) |
7 | 第3部:地域コミュニティを再生する 食のローカル化─イタリア・スローフード運動の理論と実践に学ぶ(11月14日) |
8 | イタリア市民的経済の理論と実践━倫理銀行の取り組みに学ぶ (11月21日) |
9 | 地域レジリエンスを高める━英国発トランジション・タウン運動の展開 (11月28日) |
10 | 都市農村共生社会を目指して━韓国ソウル市の学校給食改革に学ぶ (12月5日) |
11 | 第4部:公共性の再構築 欧州ミュニシパリズムの歴史─社会主義ミュニシパリズムからプラットフォーム民主主義へ *オンデマンド講義(12月12日) |
12 | 公共サービスを取り戻す━欧州ミュニシパリズムの実践 (12月19日) |
13 | 気候民主主義─欧州の気候市民会議の実践に学ぶ (1月9日) |
14 | 最終プレゼンテーション(*受講人数が多い場合は、グループ・プレゼンテーションとする) (1月16日) |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
各回の講義に関連するリーディング・マテリアルに事前に目を通し、プレゼンテーションとディスカッションの準備をすること。*多くの場合、日本語資料であるが、一部、英語資料も含まれることもある(例━国連報告書など)。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
平常点 (In-class Points) | 100 |
最終レポート(Final Report)(10%) 最終プレゼンテーション(第14回)(10%) グループ・プレゼンテーション(第6回)(20%) 授業(第1回~第5回、第7回~第13回)の課題(リーディング、報告、討論)(60%) |
備考 (Notes) | ||
その他 (Others) | |||||
---|---|---|---|---|---|
特に指定しない。下記の参考文献リストから適宜リーディング課題を指定する。 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | R・ウィルキンソン、K・ピケット | 『格差は心を壊す━比較という呪縛』 | 東洋経済新報社 | 2020 | |
2 | 枝廣淳子 | 『レジリエンスとは何か―何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』 | 東洋経済新報社 | 2015 | |
3 | 工藤律子 | 『つながりの経済を創る━スペイン発「もうひとつの世界」への道』 | 岩波書店 | 2020 | |
4 | 西川潤、生活経済政策研究所編著 | 『連帯経済━グローバリゼーションへの対案』 | 明石書店 | 2007 | |
5 | S・バルトリーニ | 『幸せのマニフェスト━消費社会から関係の豊かな社会へ』 | コモンズ | 2018 | |
6 | R・ホプキンス | 『トランジション・ハンドブック━地域レジリエンスで脱石油社会へ』 | 第三書館 | 2013 | |
7 | S・ラトゥーシュ | 『脱成長』 | 白水社クセジュ | 2020 | |
その他 (Others) | |||||
(8) 勝俣誠、M・アンベール編(2011)『脱成長の道━分かち合いの社会を創る』コモンズ。 (9) G・カリスほか著(2021)『なぜ、脱成長なのか』上原裕美子・保科京子訳、NHK出版。 (10)工藤律子(2016)『雇用なしで生きる━スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦』岩波書店。 (11)N・シュナイダー(2020)『ネクスト・シェア━ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム』東洋経済新報社。 (12)中野佳裕編・訳、ジャン=ルイ・ラヴィル、ホセ・ルイス・コラッジオ編(2016)『21世紀の豊かさ─経済を変え、真の民主主義を創るために』コモンズ。 (13)藤井敦史、原田晃樹、大高研道編著(2013)『闘う社会的企業』勁草書房。 〈14)J-L.・ラヴィル編(2012)『連帯経済━その国際的射程』北島健一・鈴木岳・中野佳裕訳、生活書院。 (15)藤井敦史編著(2022)『社会的連帯経済─地域で社会のつながりをつくり直す』彩流社。 (16)三上直之(2022)『気候民主主義─次世代の政治の動かし方』岩波書店。 |
*大学院講義であることを考慮して、事例の内容だけでなく、理論や方法論に重心を置いて講義を行う。
*講師の専門分野の関係上、批判開発学、社会哲学、政治理論に関する議論が中心となる場合がある。
*講義内では、外国語文献(英語、フランス語、イタリア語、スペイン語など)を紹介することがある。
*各回のリーディング・マテリアルを事前に読了し、授業に参加されたい。
*グループ・プレゼンテーションでは、共同作業による研究調査(collaborative research)を行うこと。
*コミュニティ・オーガナイジングの実践的ワークを取り入れる回もある。
講師のウェブ研究室:https://postcapitalism.jp/index/
本科目は授業回の全てにおいて、理論等学術的な知見を踏まえつつ、担当教員の実務家としての経験、または研究成果を活かし、教員と学生との双方向の討論を重視した実践的な授業とする。学生には、課題の発表や討論など、授業での積極的な参加を期待する。