日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
社会デザイン研究科/Graduate School of Social Design StudiesGraduate School of Social Design Studies |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
VM473/VM473VM473 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
(人間の安全保障論) |
授業形態/ Class FormatClass Format |
ハイフレックス/HyFlexHyFlex |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
木6/Thu.6 Thu.6 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
SDS5410 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
-(履修中止制度なし/ No system for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
社会デザイン研究科では、教室での対面授業を基本としながら、同時に遠隔地在住の学生の学びを保証するため、オンラインでも受講できる形で授業を行う。なお、履修者全員の了承が取れた場合には、「対面のみ」もしくは「オンラインのみ」で授業を行うこともある。 |
Students will learn the concepts and approaches of "human security" from both theory and practice. The purpose of the course is to deepen students' understanding from the perspective of "human security", on various global and local issues and measures,
"Human security" is based on the theory of human development by economist Amartya Sen from India, and is a relatively new concept proposed by the United Nations Development Program (UNDP) in the Human Development Report 1994. Focusing on individuals and communities, the concept advocated the protection and empowerment of each and every human being for freedom from "want" and "fear" as well as freedom to live with "dignity". Although various approaches to "human security" are possible, in this course, we will learn about the historical background, theoretical framework, conceptual spread, practice and issues, and related concepts from the perspective of crisis management in the international community.
1 | 【第1部】理論・概念編 導入:国際社会の成り立ち、国連憲章を読む(1) |
2 | 国連憲章を読む(2) |
3 | 「人間の安全保障」概念登場の背景とその系譜・理論的枠組 ・国家主権との関係、政策概念としての「人間の安全保障」、援助の実務概念・実践的アプローチとしての「人間の安全保障」 |
4 | 「人間の安全保障」の主要概念: ・保護と能力強化(エンパワーメント)、恐怖からの自由、欠乏からの自由、尊厳をもって生きる自由 |
5 | 「人間の安全保障」と「保護する責任(R2P:Responsibility to Protect)」、平和構築、「文民の保護(POC)」,紛争予防 |
6 | 「人間の安全保障と自然災害、減災・防災とレジリエンス(resilience) |
7 | 人間の安全保障と人権 |
8 | 【第2部】:地球規模課題各論 「人間の安全保障」と「持続可能な開発目標(SDGs)」 |
9 | 恐怖からの自由(1):難民・国内避難民問題、小型武器、テロ |
10 | 恐怖からの自由(2):子ども兵、紛争鉱物、地雷、クラスター爆弾 |
11 | 欠乏からの自由(1):貧困対策・環境・水問題 |
12 | 欠乏からの自由(2):HIV/AIDS、エボラ、新型コロナ感染症、マラリア、結核など |
13 | 尊厳をもって生きる自由:途上国の労働基準とサプライ・チェーンをめぐる課題、ジェンダー、紛争下の性暴力、人権 |
14 | 東日本大震災・課題先進国日本が抱える問題と「人間の安全保障」 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
テキストおよび配布資料の講読
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
レポート試験 (Report Exam) | 50 | |
平常点 (In-class Points) | 50 |
授業への積極的参加(25%) 授業内での発表(25%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 長有紀枝 | 増補改訂版『入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて』 | 中央公論新社 | 2021 | 412192195 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 東大作・峯陽一他 | 『人間の安全保障と平和構築』 | 日本評論社 | 2017 | |
2 | 人間の安全保障委員会 | 『安全保障の今日的課題』 | 朝日新聞社 | 2003 | |
その他 (Others) | |||||
その他、授業中に指示・紹介する |
本科目は授業回の全てにおいて、理論等学術的な知見を踏まえつつ、担当教員の実務家としての経験、または研究成果を活かし、教員と学生との双方向の討論を重視した実践的な授業とする。学生には、課題の発表や討論など、授業での積極的な参加を期待する。
「人間の安全保障」という概念・アプローチについて理論と実践双方から学び、同時に「人間の安全保障」の視点から、地球規模の様々な課題と対策について、また課題先進国日本が抱える諸課題について、当事者意識をもちつつ、理解を深めることを目的とする。
Students will learn the concepts and approaches of "human security" from both theory and practice. The purpose of the course is to deepen students' understanding from the perspective of "human security", on various global and local issues and measures,
「人間の安全保障」は、インド出身の経済学者アマルティア・センの人間開発論を下敷きに、国連開発計画(UNDP)が、1994年の『人間開発報告書』の中で提唱した比較的新しい概念である。個人やコミュニティに焦点をあて、人間の安全保障を脅かす2つの脅威「欠乏」と「恐怖」からの自由を目指し、また「尊厳」とともに生きる自由、保護とエンパワーメントを提唱した。「人間の安全保障」へは様々なアプローチが可能だが、本講座では国際社会の危機管理という視点から、その歴史的背景と理論的枠組み、概念的広がり、実践と課題、関連する概念について、地球環境との共生も重要課題としつつ、学んでゆく。
また、ウクライナやガザ、シリア、アフガニスタン、スーダン、DRCなどにおける人道問題、東日本大震災や日本の諸課題を「人間の安全保障」の視点から改めて検討し、元来、途上国を対象に提案された「人間の安全保障」概念が、現在進行形の紛争や先進国の課題分析にどのような視点をもたらしうるか考察する。
"Human security" is based on the theory of human development by economist Amartya Sen from India, and is a relatively new concept proposed by the United Nations Development Program (UNDP) in the Human Development Report 1994. Focusing on individuals and communities, the concept advocated the protection and empowerment of each and every human being for freedom from "want" and "fear" as well as freedom to live with "dignity". Although various approaches to "human security" are possible, in this course, we will learn about the historical background, theoretical framework, conceptual spread, practice and issues, and related concepts from the perspective of crisis management in the international community.
1 | 【第1部】理論・概念編 導入:国際社会の成り立ち、国連憲章を読む(1) |
2 | 国連憲章を読む(2) |
3 | 「人間の安全保障」概念登場の背景とその系譜・理論的枠組 ・国家主権との関係、政策概念としての「人間の安全保障」、援助の実務概念・実践的アプローチとしての「人間の安全保障」 |
4 | 「人間の安全保障」の主要概念: ・保護と能力強化(エンパワーメント)、恐怖からの自由、欠乏からの自由、尊厳をもって生きる自由 |
5 | 「人間の安全保障」と「保護する責任(R2P:Responsibility to Protect)」、平和構築、「文民の保護(POC)」,紛争予防 |
6 | 「人間の安全保障と自然災害、減災・防災とレジリエンス(resilience) |
7 | 人間の安全保障と人権 |
8 | 【第2部】:地球規模課題各論 「人間の安全保障」と「持続可能な開発目標(SDGs)」 |
9 | 恐怖からの自由(1):難民・国内避難民問題、小型武器、テロ |
10 | 恐怖からの自由(2):子ども兵、紛争鉱物、地雷、クラスター爆弾 |
11 | 欠乏からの自由(1):貧困対策・環境・水問題 |
12 | 欠乏からの自由(2):HIV/AIDS、エボラ、新型コロナ感染症、マラリア、結核など |
13 | 尊厳をもって生きる自由:途上国の労働基準とサプライ・チェーンをめぐる課題、ジェンダー、紛争下の性暴力、人権 |
14 | 東日本大震災・課題先進国日本が抱える問題と「人間の安全保障」 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
テキストおよび配布資料の講読
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
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レポート試験 (Report Exam) | 50 | |
平常点 (In-class Points) | 50 |
授業への積極的参加(25%) 授業内での発表(25%) |
備考 (Notes) | ||
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 長有紀枝 | 増補改訂版『入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて』 | 中央公論新社 | 2021 | 412192195 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 東大作・峯陽一他 | 『人間の安全保障と平和構築』 | 日本評論社 | 2017 | |
2 | 人間の安全保障委員会 | 『安全保障の今日的課題』 | 朝日新聞社 | 2003 | |
その他 (Others) | |||||
その他、授業中に指示・紹介する |
本科目は授業回の全てにおいて、理論等学術的な知見を踏まえつつ、担当教員の実務家としての経験、または研究成果を活かし、教員と学生との双方向の討論を重視した実践的な授業とする。学生には、課題の発表や討論など、授業での積極的な参加を期待する。