日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20252025 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
社会デザイン研究科/Graduate School of Social Design StudiesGraduate School of Social Design Studies |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
VM499/VM499VM499 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
(メディアリテラシーとファクトチェック) |
授業形態/ Class FormatClass Format |
ハイフレックス/HyFlexHyFlex |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
土2/Sat.2 Sat.2 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
SDS5410 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
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他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
-(履修中止制度なし/ No system for cancellation) |
オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
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学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針(DP)や教育課程編成の方針(CP)に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
備考/ NotesNotes |
社会デザイン研究科では、教室での対面授業を基本としながら、同時に遠隔地在住の学生の学びを保証するため、オンラインでも受講できる形で授業を行う。なお、履修者全員の了承が取れた場合には、「対面のみ」もしくは「オンラインのみ」で授業を行うこともある。 |
Disruption in the media and information space is a major problem.
Russia's invasion of Ukraine, Hamas-Israel armed clashes, treated water at the Fukushima Daiichi nuclear power plant, major earthquakes. With each of these events, a huge amount of information comes and goes, and there is a flood of misinformation/false information that causes real harm to our society.
In addition, falsehoods about social issues such as LGBTQ, gender, poverty inequality and climate change are spread, saying that such issues do not exist in the first place. Information pollution also causes social exclusion and fragmentation in the advancement of social design.
Social networks and video distribution platforms have become an indispensable infrastructure for our lives. It is our important role to ensure the health of the spaces where this information comes and goes.
In this exercise, we will review the characteristics of modern information and the current state and challenges of its distribution, while deepening our knowledge of the origins and algorithms of the platforms that hold the key.
Furthermore, you will gain an understanding of how misinformation and false information is generated and how it is shared and spread.
Our society faces a wide range of challenges. In order to correctly identify these challenges and to ensure that everyone looks in the direction of solutions to them, we must also put false information that is incorrect or deliberately false behind us.
The first step is to learn the basics and applications of 'fact-checking' in order to make the media and information space healthier and to become a leader in 'improving literacy'.
First, an overview of the characteristics of the contemporary information space is given: the vast amount of information flying around on social networking and video distribution platforms on a daily basis. Various studies and data confirm that phenomena such as the attention economy and filter bubbles are occurring in this context, and that users are surrounded by information and discourse that they do not want, without even realising it.
Learn that some information can be harmful and costly to the individual user and society, and acquire literacy in how to detect and separate it from the rest.
Learn fact-checking techniques to be able to further actively scrutinise and share information. Globally, fact-checking is spreading to individual grassroots as well as experts.
The basics of fact-checking are taught in lectures, followed by practical training in exploration, verification, textualisation and sharing. These methods are taught in a workshop format, with teachers lecturing on the basics as well as on applications, presenting real-life examples.
1 | イントロダクション 「情報とは何か」から現代の情報生成と流通の環境を知り、その上で民主主義の基盤たる正しい情報のありようを追求する学びであることを学ぶ。 |
2 | 情報氾濫の時代 : アテンションエコノミーとプラットフォーム 情報流通の主要なインフラとなった様々なプラットフォームとそこで起きている現象を確認する。 |
3 | 情報氾濫の時代 : プラットフォームのアルゴリズム、フィルターバブル〜エコーチェンバー プラットフォームの特性によって起きているフィルターバブルと思考を先鋭化、あるいは時に過激化するエコーチェンバー現象について知る。 |
4 | 私たちの情報処理能力と認知バイアス : プラットフォームの特性による情報流通の中で、時にデマや陰謀論を受容して拡散するのは、私たちの中にある情報と向き合った時のこころのありようがある。 |
5 | マスメディアとUGC : インターネットの登場で、従来のマスメディアがどのような課題を抱えているのか、一方でさらにその役割が重要になっていることを確認する。また、ネット、特にソーシャルネットワークによって個人が作成、発信する情報が存在感を増している。マスメディアと個人生成のコンテンツの関係を分析する。 |
6 | 検索エンジンと動画配信プラットフォーム : 情報流通のかぎを今握っているのはGoogleなどの検索エンジンとXやテレグラム、FacebookなどのSNSだ。その成り立ちや構造、何を社会にもたらしているのか、さらにどのような(自主、法ともに)基準が議論されているかも確認する。 |
7 | Disinformation(フェイクニュース) : 急激に進む情報汚染とはどういうことなのか、一体情報空間で何が起きているのか、氾濫する誤情報・偽情報について学ぶ。 |
8 | 誤情報 / 偽情報 : 災害、選挙、紛争など情報汚染のテーマ別の具体例を見ていく。ハマス・イスラエル紛争、ロシアによりウクライナ侵攻、災害、政治(兵庫県知事選挙で何が起きたのか)。どのようなDisinformationがどのような組織によって発信、拡散されているのか、各種研究をもとに考える。 |
9 | パンデミックと陰謀論 : 新型コロナウイルスをめぐって膨大に現れた偽情報は、時に陰謀論と結びついていた。それら、ディープステート説などともつながっていき、世界を混乱させて、分断を招きつつある。個々の事象で見ていく。 |
10 | クリティカルシンキング(吟味思考) : このようなDisinformationの時代に私たちはどう振る舞えば良いのか、「クリティカルシンキング」をキーワードに考えていく。 |
11 | 「ファクトチェック」とは何か : 情報汚染に対して世界でファクトチェックの営みが始まっている。有効とも、情報汚染の悪化のスピードに追いついていないとも言われる。そもそもファクトチェックとは何か、世界でどのように行われているかを先行研究や世界の取り組みとともに見ていく。 |
12 | 言説の検証 : ここからファクトチェックの具体手法を学ぶ。まずは、言説を扱う。ウクライナからハマスに武器が渡った、コロナワクチンは益より害が大きい、地震は人工的に起こされた、…。容易に作り出されるこうした言説をどのように検証していくのかを学ぶ。Google検索のサーチオペレーターのスキル、画像検索ツールを使いこなせるようにする。 |
13 | 画像、動画の検証手法 : ここ数年で、急激に増えたのが映像による偽情報である。それはどのように、誰が作っているのかを各種研究や報道で学ぶ。さらにAI加工や生成の映像が登場しているが、それらはどのように作成されているのかを知り、検証手法を各ファクトチェック団体の営みやGoogleなど事業者の研究開発から確認していく。 |
14 | ファクトチェックとリテラシーの連携 : ファクトチェック手法を身につけることは、メディア、情報リテラシーの手法を主体的に身につけることでもあり、情報リーダー(デジタルシチズンシップの獲得)になることでもある。教員が各地の社会教育、図書館、中等教育の場で実施している講座を受講者自身が進められるようになることを獲得してまとめとする。 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
普段から、SNSやネットの情報、さらにマスメディアの報じ方に気を配っておくこと。気になる誤情報や偽情報、言説があれば、メモやアーカイブツールで蓄積しておく。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
レポート試験 (Report Exam) | 50 | |
平常点 (In-class Points) | 50 |
レポート(10%) 発表(20%) ファクトチェック実習(記事作成)(20%) |
備考 (Notes) | ||
実習の際は、ファクトチェッカーでもある教員が具体的にアドバイス、指導する。 |
なし/None
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 坂本旬、山脇武志 | メディアリテラシー 吟味思考を育む | 時事通信出版局 | 2021 | 9784788717978 |
2 | 琉球新報編集局 | これだけは知っておきたい 沖縄フェイク(偽)の見破り方 | 高文研 | 2017 | 9784874986363 |
3 | 立岩陽一郎、楊井人文 | ファクトチェックとは何か | 岩波書店 | 2013 | 9784002709826 |
情報摂取で通常のネット利用ができれば大丈夫です。
デバイスとしてPCとスマホ、さらにGoogle画像検索などツールを活用するが、教員が使い方を指導する。
SNS が主要な情報インフラになりながら、そこが情報汚染の発信源になっています。しかも、民主主義の基盤を揺るがしかねない偽情報を氾濫させています。しかし、インフラですから無くすわけにはいきません。だとすると私たち、コミュニティのリーダーや主要なアクターであるみなさんが情報健全化の主役になることが求められます。ぜひ、この授業を履修して情報の今を把握しながらリテラシーとファクトチェックに担い手になってもらいたいと考えます。
本科目は授業回の全てにおいて、理論等学術的な知見を踏まえつつ、担当教員の実務家としての経験、または研究成果を活かし、教員と学生との双方向の討論を重視した実践的な授業とする。学生には、課題の発表や討論など、授業での積極的な参加を期待する。
私たちが目指すべきの一つは、さまざまなステークホルダーが協力して、それぞれの能力を出し合うことで社会課題の解決を前に進めることだ。しかし、偽情報の蔓延によって、アジェンダそのものが設定できない事態や、分断が深まって話し合うことができないことが世界で起きている。
ロシアのウクライナ侵攻、ハマス・イスラエルの武力衝突、福島第一原発の処理水、災害、さらに選挙。こうした出来事のたびに、膨大な量の情報が行き交い、そこに誤情報/偽情報があふれ、私たちの社会を混乱させている。
また、LGBTQやジェンダー、貧困格差、気候変動、国内にいる外国人などの課題に対して、そもそもそうした問題はない、外国人が犯罪を起こしているなどと言ったデマが拡散する。情報汚染は、社会デザインを進める上でも、排除や分断を引き起こしている。
ソーシャルネットワーク、動画配信プラットフォームは、もはや私たちが生きていく上で欠かせないインフラとなっている。兵庫県知事選挙ではそこに多くの根拠のない情報や映像が拡散し、選挙に大きな影響を与えたと考えられる。情報空間の健全化はもはや待ったなしだと言える。
この演習では、現代の情報生成、流通の特性と課題を確認しながら、鍵を握るプラットフォームの成り立ちやその構造について知識を深める。
さらに、誤情報や偽の情報はどのように生成され、どのように共有・拡散されるのかを把握する。
まず、このメディアリテラシーを身につける。次にメディア・情報空間を健全化するための「ファクトチェック」の基礎から手法を獲得する。
受講者は、情報リーダー、ファクトチェッカーとして活躍できることを目指す。
Disruption in the media and information space is a major problem.
Russia's invasion of Ukraine, Hamas-Israel armed clashes, treated water at the Fukushima Daiichi nuclear power plant, major earthquakes. With each of these events, a huge amount of information comes and goes, and there is a flood of misinformation/false information that causes real harm to our society.
In addition, falsehoods about social issues such as LGBTQ, gender, poverty inequality and climate change are spread, saying that such issues do not exist in the first place. Information pollution also causes social exclusion and fragmentation in the advancement of social design.
Social networks and video distribution platforms have become an indispensable infrastructure for our lives. It is our important role to ensure the health of the spaces where this information comes and goes.
In this exercise, we will review the characteristics of modern information and the current state and challenges of its distribution, while deepening our knowledge of the origins and algorithms of the platforms that hold the key.
Furthermore, you will gain an understanding of how misinformation and false information is generated and how it is shared and spread.
Our society faces a wide range of challenges. In order to correctly identify these challenges and to ensure that everyone looks in the direction of solutions to them, we must also put false information that is incorrect or deliberately false behind us.
The first step is to learn the basics and applications of 'fact-checking' in order to make the media and information space healthier and to become a leader in 'improving literacy'.
まず、現代の情報空間の特性を概観する。SNSや動画配信プラットフォームでは、膨大な情報が日々飛び交うこと。その中で、アテンションエコノミーやフィルターバブルといった現象が起きて、ユーザーが気づかないうちに、望んでもいない情報や言説に取り囲まれる状況になっていることなどを各種研究やデータで確認する。
情報の中には、ユーザー個人や社会に有害でコストをもたらすものを多く含むものがあり、それらをどのようの感知して、より分けるのか、といったリテラシーを獲得する。
さらに能動的に情報を精査して共有できるようになるためにファクトチェックの手法を学ぶ。世界的には専門家だけでなく草の根のファクトチェックが広がっている。教員自身は日本にわずかしかいないファクトチェッカーとして日々検証、記事・動画の編集、公開に取り組んでいる。
ファクトチェックについては講義で基本を身につけ、その後探索、検証、テキスト化、共有まで実習を行う。これらの手法は、教員が基礎から応用まで実例を提示しながら講義しワークショップ方式で身につけるようにする。
First, an overview of the characteristics of the contemporary information space is given: the vast amount of information flying around on social networking and video distribution platforms on a daily basis. Various studies and data confirm that phenomena such as the attention economy and filter bubbles are occurring in this context, and that users are surrounded by information and discourse that they do not want, without even realising it.
Learn that some information can be harmful and costly to the individual user and society, and acquire literacy in how to detect and separate it from the rest.
Learn fact-checking techniques to be able to further actively scrutinise and share information. Globally, fact-checking is spreading to individual grassroots as well as experts.
The basics of fact-checking are taught in lectures, followed by practical training in exploration, verification, textualisation and sharing. These methods are taught in a workshop format, with teachers lecturing on the basics as well as on applications, presenting real-life examples.
1 | イントロダクション 「情報とは何か」から現代の情報生成と流通の環境を知り、その上で民主主義の基盤たる正しい情報のありようを追求する学びであることを学ぶ。 |
2 | 情報氾濫の時代 : アテンションエコノミーとプラットフォーム 情報流通の主要なインフラとなった様々なプラットフォームとそこで起きている現象を確認する。 |
3 | 情報氾濫の時代 : プラットフォームのアルゴリズム、フィルターバブル〜エコーチェンバー プラットフォームの特性によって起きているフィルターバブルと思考を先鋭化、あるいは時に過激化するエコーチェンバー現象について知る。 |
4 | 私たちの情報処理能力と認知バイアス : プラットフォームの特性による情報流通の中で、時にデマや陰謀論を受容して拡散するのは、私たちの中にある情報と向き合った時のこころのありようがある。 |
5 | マスメディアとUGC : インターネットの登場で、従来のマスメディアがどのような課題を抱えているのか、一方でさらにその役割が重要になっていることを確認する。また、ネット、特にソーシャルネットワークによって個人が作成、発信する情報が存在感を増している。マスメディアと個人生成のコンテンツの関係を分析する。 |
6 | 検索エンジンと動画配信プラットフォーム : 情報流通のかぎを今握っているのはGoogleなどの検索エンジンとXやテレグラム、FacebookなどのSNSだ。その成り立ちや構造、何を社会にもたらしているのか、さらにどのような(自主、法ともに)基準が議論されているかも確認する。 |
7 | Disinformation(フェイクニュース) : 急激に進む情報汚染とはどういうことなのか、一体情報空間で何が起きているのか、氾濫する誤情報・偽情報について学ぶ。 |
8 | 誤情報 / 偽情報 : 災害、選挙、紛争など情報汚染のテーマ別の具体例を見ていく。ハマス・イスラエル紛争、ロシアによりウクライナ侵攻、災害、政治(兵庫県知事選挙で何が起きたのか)。どのようなDisinformationがどのような組織によって発信、拡散されているのか、各種研究をもとに考える。 |
9 | パンデミックと陰謀論 : 新型コロナウイルスをめぐって膨大に現れた偽情報は、時に陰謀論と結びついていた。それら、ディープステート説などともつながっていき、世界を混乱させて、分断を招きつつある。個々の事象で見ていく。 |
10 | クリティカルシンキング(吟味思考) : このようなDisinformationの時代に私たちはどう振る舞えば良いのか、「クリティカルシンキング」をキーワードに考えていく。 |
11 | 「ファクトチェック」とは何か : 情報汚染に対して世界でファクトチェックの営みが始まっている。有効とも、情報汚染の悪化のスピードに追いついていないとも言われる。そもそもファクトチェックとは何か、世界でどのように行われているかを先行研究や世界の取り組みとともに見ていく。 |
12 | 言説の検証 : ここからファクトチェックの具体手法を学ぶ。まずは、言説を扱う。ウクライナからハマスに武器が渡った、コロナワクチンは益より害が大きい、地震は人工的に起こされた、…。容易に作り出されるこうした言説をどのように検証していくのかを学ぶ。Google検索のサーチオペレーターのスキル、画像検索ツールを使いこなせるようにする。 |
13 | 画像、動画の検証手法 : ここ数年で、急激に増えたのが映像による偽情報である。それはどのように、誰が作っているのかを各種研究や報道で学ぶ。さらにAI加工や生成の映像が登場しているが、それらはどのように作成されているのかを知り、検証手法を各ファクトチェック団体の営みやGoogleなど事業者の研究開発から確認していく。 |
14 | ファクトチェックとリテラシーの連携 : ファクトチェック手法を身につけることは、メディア、情報リテラシーの手法を主体的に身につけることでもあり、情報リーダー(デジタルシチズンシップの獲得)になることでもある。教員が各地の社会教育、図書館、中等教育の場で実施している講座を受講者自身が進められるようになることを獲得してまとめとする。 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
普段から、SNSやネットの情報、さらにマスメディアの報じ方に気を配っておくこと。気になる誤情報や偽情報、言説があれば、メモやアーカイブツールで蓄積しておく。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
レポート試験 (Report Exam) | 50 | |
平常点 (In-class Points) | 50 |
レポート(10%) 発表(20%) ファクトチェック実習(記事作成)(20%) |
備考 (Notes) | ||
実習の際は、ファクトチェッカーでもある教員が具体的にアドバイス、指導する。 |
なし/None
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 坂本旬、山脇武志 | メディアリテラシー 吟味思考を育む | 時事通信出版局 | 2021 | 9784788717978 |
2 | 琉球新報編集局 | これだけは知っておきたい 沖縄フェイク(偽)の見破り方 | 高文研 | 2017 | 9784874986363 |
3 | 立岩陽一郎、楊井人文 | ファクトチェックとは何か | 岩波書店 | 2013 | 9784002709826 |
情報摂取で通常のネット利用ができれば大丈夫です。
デバイスとしてPCとスマホ、さらにGoogle画像検索などツールを活用するが、教員が使い方を指導する。
SNS が主要な情報インフラになりながら、そこが情報汚染の発信源になっています。しかも、民主主義の基盤を揺るがしかねない偽情報を氾濫させています。しかし、インフラですから無くすわけにはいきません。だとすると私たち、コミュニティのリーダーや主要なアクターであるみなさんが情報健全化の主役になることが求められます。ぜひ、この授業を履修して情報の今を把握しながらリテラシーとファクトチェックに担い手になってもらいたいと考えます。
本科目は授業回の全てにおいて、理論等学術的な知見を踏まえつつ、担当教員の実務家としての経験、または研究成果を活かし、教員と学生との双方向の討論を重視した実践的な授業とする。学生には、課題の発表や討論など、授業での積極的な参加を期待する。