日本語 English
| 開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20252025 |
| 科目設置学部/ CollegeCollege |
ビジネスデザイン研究科/Graduate School of Business AdministrationGraduate School of Business Administration |
| 科目コード等/ Course CodeCourse Code |
WG762/WG762WG762 |
| テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
|
| 授業形態/ Class FormatClass Format |
対面（全回対面）/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
| 授業形態（補足事項）/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
| 授業形式/ Class StyleCampus |
演習・ゼミ/SeminarSeminar |
| 校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
| 学期/ SemesterSemester |
春学期2/Spring Semester2Spring Semester2 |
| 曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
木G5/Thu.G5 Thu.G5 , 木G6/Thu.G6, Thu.G6 ログインして教室を表示する（Log in to view the classrooms.） |
| 単位/ CreditsCredits |
22 |
| 科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
BDS7000 |
| 使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
| 履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
| 配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
| 先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
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| 他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
| 履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
－（履修中止制度なし/ No system for cancellation) |
| オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
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| 学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針（DP）や教育課程編成の方針（CP）に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
| 備考/ NotesNotes |
This course provides an easy-to-understand planning and structure of real estate businesses. It is very significant to know about the real estate business as useful knowledge for your real estate business design in the future.
In the first half of the lecture, we will look at how each of the four entities, including investors, real estate, tenants, asset management companies, real estate agents, and various stakeholders in communities are involved in the structure of a real estate business. In the second half of the lecture, in the class, from international point of view, students will approach the asset value of real estate from the angle of finance and learn about various characteristics related to finance using real estate and methods for understanding collateral values. The lecturer will explain that the real estate business is not limited to the real estate field, designing property business plays key roles for financing various other fields such as environment, health, safety, innovation, and communication business. Real Estate Business Theory consists of 1 and 2 courses. Although taking both courses in succession will deepen your understanding of real estate business, a basic understanding of real estate business design can be gained by taking only this second course.
| 1 | 不動産ビジネスデザインの全体像 授業内容：不動産ビジネスデザインの学術的な体系、わが国における過去から今日までの不動産ビジネスの展開の経緯、政策的な課題の解説、本科目の全体像について、分かりやすく解説する。 事前学修：私が考える不動産ビジネスデザインとは、私が関与する不動産ビジネスデザインとは、ということを事前に考える。 事後学修：「全体像がわかる不動産証券化の基礎知識」から、興味のあるテーマ・章を選んで、今後の不動産ファンドビジネスに求められることとして、どのようなことを考えたか、今後、どんな不動産ビジネスデザインに関わりたいのか、ミニレポートを書く。 |
| 2 | 不動産ビジネスに関する政策展開 授業内容：不動産ビジネスデザインに必要となる手段（デジタル化、データ活用、エリアマネジメント等）、不動産ビジネスデザインに関する政策（住宅循環システムの構築、不動産流通システム改革、既存ストックの有効活用、不動産投資市場の拡大、不動産管理市場の活性化、国際不動産市場の拡大への対応等）の展開を理解する。 事前学修：私が考える不動産ビジネスデザインとは、私が関与する不動産ビジネスデザインとは、ということを事前に考える。 事後学修：「不動産ビジネスデザインー不動産市場のイノベーション」から、興味のあるテーマ・章を選んで、今後の不動産ビジネスデザインに求められることとして、どのようなことを考えたか、今後、どんな不動産ビジネスデザインに関わりたいのか、ミニレポートを書く。 |
| 3 | 不動産ファンドの基本スキームの理解 授業内容：不動産ファンドの各種スキーム（J-REIT・私募ファンド・不特法ファンド）、不動産ファンドの関係者（投資家、AM、レンダー、売主買主、信託受託者、各種専門家）、不動産ファンド関連法令（金商法、資産流動化法、投信法、不特法）について解説し、不動産ファンドを理解する。 事前学修：不動産ファンドの基本について教材から情報収集し、事前に理解する。 事後学修：不動産ファンドの現行スキームを活用したビジネスを考えて、ミニレポートを書く。 |
| 4 | 不動産ファンドビジネスの変遷 授業内容：不動産ファンドの規模の変遷、不動産ファンドの対象不動産別の特徴（オフィスビル、住宅、商業施設、物流施設、ホテル、ヘルスケア施設、データセンター）や最新動向を解説して、不動産ファンドビジネスのデザインのあり方について議論する。 事前学修：「不動産の証券化そのしくみと手法」（中央公論新社）を事前に読む。 事後学修：「不動産の証券化そのしくみと手法」（中央公論新社）から、不動産ファンドの拡充に向けた抱負、取り組みたいことを考えて、ミニレポートを書く。 |
| 5 | 不動産投資ビジネスの最新動向 授業内容：最新の不動産投資市場の現状・課題について解説し、わが国の各種タイプの不動産投資ビジネスのスキームや課題、今後の不動産投資ビジネスの方向性について議論する。 事前学修：不動産投資に関する情報収集を行い、不動産投資ビジネスの課題について考える。 事後学修：不動産投資ビジネスの安定化・活性化に向けて、どのような投資家との関係構築、営業、経営が必要となるか考えて、ミニレポートを書く。 |
| 6 | 不動産特定共同事業法の活用による不動産ビジネスの展開 授業内容：不動産特定共同事業法の仕組み・課題を解説しながら、わが国の近年における不動産特定共同事業法を活用とした不動産ファンドビジネスの展開の可能性について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、不動産特定共同事業法について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、不動産特定共同事業法を活用した不動産ファンドに関するビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 7 | 環境に配慮した不動産ビジネスデザイン 授業内容：建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示、環境不動産の普及、企業経営としての環境の評価、グリーンインフラの推進、脱炭素型まちづくり・ネットゼロの推進等について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、環境に配慮した不動産ビジネスデザインのあり方について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、環境に配慮した不動産ビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 8 | 健康に資する不動産ビジネスデザイン 授業内容：健康寿命増進につながる住宅・オフィスの評価、ウォーカブルまちづくりの推進、住宅セーフティーネットの活用による居住支援システム、空き家・空きビルの福祉転用、インクルーシブ（女性活躍・こどもまんなか）コミュニティ等について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、健康に資する不動産ビジネスデザインのあり方について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、健康に資する不動産ビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 9 | 安全を考慮した不動産ビジネスデザイン 授業内容：空き家対策特別措置法の活用、所有者不明土地関連法の活用、流域治水対策の推進、公共施設総合管理計画・インフラ長寿命化計画の活用、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進等について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、安全を考慮した不動産ビジネスデザインのあり方について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、安全を考慮した不動産ビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 10 | 創造と交流を促進する不動産ビジネスデザイン 授業内容：都市再生制度の活用、官民連携まちなか再生による賑わい創出、スマートシティの推進、デジタル田園都市国家構想の活用、スタートアップエコシステムの推進、地域生活圏に関する取組、ワーケーション・二地域居住の推進、歴史的遺産の保存・活用、地域観光資源としての古民家・空き家活用と民泊等について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、創造と交流を促進する不動産ビジネスデザインのあり方について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、創造と交流を促進する不動産ビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 11 | 不動産市場の官民連携ビジネスのデザイン 授業内容：国内外における不動産市場関係者による官民連携の動向・課題を解説し、官民連携による不動産ビジネスデザインに関するプランづくりについて議論する。 事前学修：国内外の不動産市場の官民連携ビジネスに取り組む関連団体について情報収集を行い、わが国の不動産市場の官民連携ビジネスの拡大に向けた成功のポイントを考える。 事後学修：米国、欧州、アジア太平洋地域における不動産市場の拡大に向けた官民連携の最近の活動内容を理解し、特定の地域・不動産ファンド関連団体の取組事例を選び、成功の要因分析を行い、ミニレポートを書く。 |
| 12 | 不動産市場におけるＤＸの最新動向 授業内容：不動産市場のＤＸの取組を解説し、国内外の不動産関連のデジタル化・データ活用による新たなビジネスの可能性について議論する。 事前学修：不動産市場のＤＸに関する情報収集を行い、不動産ビジネスにおけるＤＸを成功するための要因を考える。 事後学修：どのような不動産関連事業のＤＸが成功と言えるかを考えて、国内外の成功と言える不動産ビジネスのＤＸ事例を選び、ミニレポートを書く。 |
| 13 | 国際不動産ファンド市場の最新動向 授業内容：海外不動産ファンド市場の把握と国際化時代における不動産ファンドビジネスの実態と課題について解説し、今後の国際不動産ファンド市場の可能性について議論する。 事前学修：不動産政策研究・各論 IV「国際不動産政策」、Transnational Private Regulations for Sustainable Urban Development, Springerを事前に読む。 事後学修：不動産政策研究・各論 IV「国際不動産政策」、Transnational Private Regulations for Sustainable Urban Development, Springerから、興味のあるテーマ・章を選んで、どんなことを考えたか、ミニレポートを書く。 |
| 14 | 不動産ビジネスデザイン：テーマ別グループワーク＆グループ発表 授業内容：事前に提示するグループワークについて、各自が選択したグループに分かれて、自分のグループメンバーとの発表、講師・ゲストとの意見交換を行う。また、不動産ビジネスデザインに関する総括的なまとめの解説・議論を行う。 事前学修：各チームメンバーとプレゼン資料を準備する。 事後学修：グループワークを振り返りつつ、最終レポートの作成・提出を行う。 |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
講義の前に、動画（20-30 分程度のもの）やファイルを Google Classroom にアップロードし、受講生は予習として授業前に動画やファイルを視聴・チェックしていただきます。授業内では、毎回の授業テーマとなる問題を事前に提起した内容について、なるべく多くのゲストスピーカーを招いて、意見交換する機会も設けたいと思います。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
最終レポート(Final Report)(40%) ミニレポート(30%) 授業への参加、意見の内容(30%) |
| 備考 (Notes) | ||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 不動産政策研究会（浅見泰司、清水千弘、中川雅之、松尾弘 、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 総論 不動産政策概論』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| 2 | 不動産政策研究会（松尾弘、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 各論I 不動産取引法務』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| 3 | 不動産政策研究会（清水千弘、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 各論II 不動産経済分析』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| 4 | 不動産政策研究会（浅見泰司、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 各論III 不動産再生政策』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| 5 | 不動産政策研究会（中川雅之、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 各論IV 国際不動産政策』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| その他 (Others) | |||||
| 小林正典『不動産ビジネスの課題と未来』（ISBN：978-4-492-76269-1）（東洋経済新報社）を 2025 年夏に出版予定です。講義の 中で、テキストとしての購入方法をお伝えいたします。 | |||||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Masanori Kobayashi | Transnational private regulations for sustainable urban development | Springer | 2023 | 9789819914531 |
| 2 | 公的不動産の合理的な所有・利用に関する研究会 | 『PRE戦略実践のために』 | 住宅新報社 | 2010 | 9784789233262 |
| 3 | CRE研究会 | 『CRE（企業不動産）戦略と企業経営』 | 東洋経済新報社 | 2006 | 9784492653845 |
| 4 | 板谷敏正 | 『不動産トランスフォーメーション』 | 幻冬舎 | 2024 | 9784344948075 |
| 5 | 脇本和也 | 『最新不動産ファンドがよ～くわかる本 : 不動産業界、金融業界の必須知識』 | 秀和システム | 2010 | 9784798026497 |
| 6 | 社団法人不動産証券化協会、田辺信之 | 『全体像がわかる不動産証券化の基礎知識 : 協会認定マスター資格入門書』 | 東洋経済新報社 | 2011 | 9784492711781 |
| 7 | 中央三井アセットマネジメント | 『この1冊でわかる不動産の証券化 : そのしくみと手法 』 | 中央公論新社 | 2000 | 9784120029943 |
| その他 (Others) | |||||
| 参考文献は、上記のほか、適宜、資料を配布して、講義の中で活用いたします。 | |||||
この科目の履修条件は特にありません。不動産ビジネスの基礎的な知識や経験がなくても、この科目の履修を通じて、不動産ビジネスの様々な分野（不動産開発、不動産投資、不動産流通、不動産管理、不動産経済分析、不動産再生、国際不動産ビジネス等）の理解ができるように、教科書の購入・活用をしていただくだけで履修可能です。多くの学生の皆さんの履修を歓迎します。
履修者の授業における発言の機会・内容、グループワークへの貢献、ミニレポート、最終レポート等を総合して、成績評価を行います。なるべく積極的な授業への参加を期待しております。
本科目は、5年以上の実務経験を有する実務家教員による授業であり、全授業回数の50％以上がディスカッションなど双方向形式の授業によって運営されます。
本科目は博士課程前期課程と博士課程後期課程の合同授業となるが，後期課程の受講者においては，全ての評価方法で前期課程より高度な達成水準を要求します。
この科目では、不動産ビジネスデザインのプランニングや仕組みについて学習します。近年社会でプレゼンスを大きく上げてきた様々なアセットクラスの不動産ビジネスの展開について理解することは、今後の不動産ビジネスのデザインに有意義だと考えております。
This course provides an easy-to-understand planning and structure of real estate businesses. It is very significant to know about the real estate business as useful knowledge for your real estate business design in the future.
前半は、投資家、テナント、資産運用会社、宅建業者、地域の様々なステークホルダー等の主体ごとに不動産ビジネスの構造にどう関与しているかを解説し、不動産市場の国際比較も行います。ファイナンスという切り口からの不動産の資産価値に対するアプローチ、不動産を利用したファイナンスに関するビジネスの特徴、担保価値を把握する手法等について学びます。後半は、経済活動や社会生活において、不動産は物理的な機能だけでなく、資金の流れにおいて重要な役割を果たしていること、環境、健康、安全、創造、交流の各政策分野における不動産市場のビジネス展開の可能性についてわかりやすく講義します。なお、不動産ビジネス論の１と２は独立しており、双方の講義を履修いただくと不動産ビジネスの理解が深まると思いますが、「不動産ビジネス論２」だけの受講も可能です。
In the first half of the lecture, we will look at how each of the four entities, including investors, real estate, tenants, asset management companies, real estate agents, and various stakeholders in communities are involved in the structure of a real estate business. In the second half of the lecture, in the class, from international point of view, students will approach the asset value of real estate from the angle of finance and learn about various characteristics related to finance using real estate and methods for understanding collateral values. The lecturer will explain that the real estate business is not limited to the real estate field, designing property business plays key roles for financing various other fields such as environment, health, safety, innovation, and communication business. Real Estate Business Theory consists of 1 and 2 courses. Although taking both courses in succession will deepen your understanding of real estate business, a basic understanding of real estate business design can be gained by taking only this second course.
| 1 | 不動産ビジネスデザインの全体像 授業内容：不動産ビジネスデザインの学術的な体系、わが国における過去から今日までの不動産ビジネスの展開の経緯、政策的な課題の解説、本科目の全体像について、分かりやすく解説する。 事前学修：私が考える不動産ビジネスデザインとは、私が関与する不動産ビジネスデザインとは、ということを事前に考える。 事後学修：「全体像がわかる不動産証券化の基礎知識」から、興味のあるテーマ・章を選んで、今後の不動産ファンドビジネスに求められることとして、どのようなことを考えたか、今後、どんな不動産ビジネスデザインに関わりたいのか、ミニレポートを書く。 |
| 2 | 不動産ビジネスに関する政策展開 授業内容：不動産ビジネスデザインに必要となる手段（デジタル化、データ活用、エリアマネジメント等）、不動産ビジネスデザインに関する政策（住宅循環システムの構築、不動産流通システム改革、既存ストックの有効活用、不動産投資市場の拡大、不動産管理市場の活性化、国際不動産市場の拡大への対応等）の展開を理解する。 事前学修：私が考える不動産ビジネスデザインとは、私が関与する不動産ビジネスデザインとは、ということを事前に考える。 事後学修：「不動産ビジネスデザインー不動産市場のイノベーション」から、興味のあるテーマ・章を選んで、今後の不動産ビジネスデザインに求められることとして、どのようなことを考えたか、今後、どんな不動産ビジネスデザインに関わりたいのか、ミニレポートを書く。 |
| 3 | 不動産ファンドの基本スキームの理解 授業内容：不動産ファンドの各種スキーム（J-REIT・私募ファンド・不特法ファンド）、不動産ファンドの関係者（投資家、AM、レンダー、売主買主、信託受託者、各種専門家）、不動産ファンド関連法令（金商法、資産流動化法、投信法、不特法）について解説し、不動産ファンドを理解する。 事前学修：不動産ファンドの基本について教材から情報収集し、事前に理解する。 事後学修：不動産ファンドの現行スキームを活用したビジネスを考えて、ミニレポートを書く。 |
| 4 | 不動産ファンドビジネスの変遷 授業内容：不動産ファンドの規模の変遷、不動産ファンドの対象不動産別の特徴（オフィスビル、住宅、商業施設、物流施設、ホテル、ヘルスケア施設、データセンター）や最新動向を解説して、不動産ファンドビジネスのデザインのあり方について議論する。 事前学修：「不動産の証券化そのしくみと手法」（中央公論新社）を事前に読む。 事後学修：「不動産の証券化そのしくみと手法」（中央公論新社）から、不動産ファンドの拡充に向けた抱負、取り組みたいことを考えて、ミニレポートを書く。 |
| 5 | 不動産投資ビジネスの最新動向 授業内容：最新の不動産投資市場の現状・課題について解説し、わが国の各種タイプの不動産投資ビジネスのスキームや課題、今後の不動産投資ビジネスの方向性について議論する。 事前学修：不動産投資に関する情報収集を行い、不動産投資ビジネスの課題について考える。 事後学修：不動産投資ビジネスの安定化・活性化に向けて、どのような投資家との関係構築、営業、経営が必要となるか考えて、ミニレポートを書く。 |
| 6 | 不動産特定共同事業法の活用による不動産ビジネスの展開 授業内容：不動産特定共同事業法の仕組み・課題を解説しながら、わが国の近年における不動産特定共同事業法を活用とした不動産ファンドビジネスの展開の可能性について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、不動産特定共同事業法について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、不動産特定共同事業法を活用した不動産ファンドに関するビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 7 | 環境に配慮した不動産ビジネスデザイン 授業内容：建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示、環境不動産の普及、企業経営としての環境の評価、グリーンインフラの推進、脱炭素型まちづくり・ネットゼロの推進等について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、環境に配慮した不動産ビジネスデザインのあり方について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、環境に配慮した不動産ビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 8 | 健康に資する不動産ビジネスデザイン 授業内容：健康寿命増進につながる住宅・オフィスの評価、ウォーカブルまちづくりの推進、住宅セーフティーネットの活用による居住支援システム、空き家・空きビルの福祉転用、インクルーシブ（女性活躍・こどもまんなか）コミュニティ等について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、健康に資する不動産ビジネスデザインのあり方について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、健康に資する不動産ビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 9 | 安全を考慮した不動産ビジネスデザイン 授業内容：空き家対策特別措置法の活用、所有者不明土地関連法の活用、流域治水対策の推進、公共施設総合管理計画・インフラ長寿命化計画の活用、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進等について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、安全を考慮した不動産ビジネスデザインのあり方について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、安全を考慮した不動産ビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 10 | 創造と交流を促進する不動産ビジネスデザイン 授業内容：都市再生制度の活用、官民連携まちなか再生による賑わい創出、スマートシティの推進、デジタル田園都市国家構想の活用、スタートアップエコシステムの推進、地域生活圏に関する取組、ワーケーション・二地域居住の推進、歴史的遺産の保存・活用、地域観光資源としての古民家・空き家活用と民泊等について議論する。 事前学修：教科書・参考書を事前に読み、創造と交流を促進する不動産ビジネスデザインのあり方について理解する。 事後学修：講義のレジュメ・教科書・参考書を理解し、創造と交流を促進する不動産ビジネスモデルの提案・計画について考えて、ミニレポートを書く。 |
| 11 | 不動産市場の官民連携ビジネスのデザイン 授業内容：国内外における不動産市場関係者による官民連携の動向・課題を解説し、官民連携による不動産ビジネスデザインに関するプランづくりについて議論する。 事前学修：国内外の不動産市場の官民連携ビジネスに取り組む関連団体について情報収集を行い、わが国の不動産市場の官民連携ビジネスの拡大に向けた成功のポイントを考える。 事後学修：米国、欧州、アジア太平洋地域における不動産市場の拡大に向けた官民連携の最近の活動内容を理解し、特定の地域・不動産ファンド関連団体の取組事例を選び、成功の要因分析を行い、ミニレポートを書く。 |
| 12 | 不動産市場におけるＤＸの最新動向 授業内容：不動産市場のＤＸの取組を解説し、国内外の不動産関連のデジタル化・データ活用による新たなビジネスの可能性について議論する。 事前学修：不動産市場のＤＸに関する情報収集を行い、不動産ビジネスにおけるＤＸを成功するための要因を考える。 事後学修：どのような不動産関連事業のＤＸが成功と言えるかを考えて、国内外の成功と言える不動産ビジネスのＤＸ事例を選び、ミニレポートを書く。 |
| 13 | 国際不動産ファンド市場の最新動向 授業内容：海外不動産ファンド市場の把握と国際化時代における不動産ファンドビジネスの実態と課題について解説し、今後の国際不動産ファンド市場の可能性について議論する。 事前学修：不動産政策研究・各論 IV「国際不動産政策」、Transnational Private Regulations for Sustainable Urban Development, Springerを事前に読む。 事後学修：不動産政策研究・各論 IV「国際不動産政策」、Transnational Private Regulations for Sustainable Urban Development, Springerから、興味のあるテーマ・章を選んで、どんなことを考えたか、ミニレポートを書く。 |
| 14 | 不動産ビジネスデザイン：テーマ別グループワーク＆グループ発表 授業内容：事前に提示するグループワークについて、各自が選択したグループに分かれて、自分のグループメンバーとの発表、講師・ゲストとの意見交換を行う。また、不動産ビジネスデザインに関する総括的なまとめの解説・議論を行う。 事前学修：各チームメンバーとプレゼン資料を準備する。 事後学修：グループワークを振り返りつつ、最終レポートの作成・提出を行う。 |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
講義の前に、動画（20-30 分程度のもの）やファイルを Google Classroom にアップロードし、受講生は予習として授業前に動画やファイルを視聴・チェックしていただきます。授業内では、毎回の授業テーマとなる問題を事前に提起した内容について、なるべく多くのゲストスピーカーを招いて、意見交換する機会も設けたいと思います。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
最終レポート(Final Report)(40%) ミニレポート(30%) 授業への参加、意見の内容(30%) |
| 備考 (Notes) | ||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 不動産政策研究会（浅見泰司、清水千弘、中川雅之、松尾弘 、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 総論 不動産政策概論』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| 2 | 不動産政策研究会（松尾弘、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 各論I 不動産取引法務』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| 3 | 不動産政策研究会（清水千弘、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 各論II 不動産経済分析』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| 4 | 不動産政策研究会（浅見泰司、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 各論III 不動産再生政策』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| 5 | 不動産政策研究会（中川雅之、小林正典 編集） | 『不動産政策研究 各論IV 国際不動産政策』 | 東洋経済新報社 | 2018 | |
| その他 (Others) | |||||
| 小林正典『不動産ビジネスの課題と未来』（ISBN：978-4-492-76269-1）（東洋経済新報社）を 2025 年夏に出版予定です。講義の 中で、テキストとしての購入方法をお伝えいたします。 | |||||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Masanori Kobayashi | Transnational private regulations for sustainable urban development | Springer | 2023 | 9789819914531 |
| 2 | 公的不動産の合理的な所有・利用に関する研究会 | 『PRE戦略実践のために』 | 住宅新報社 | 2010 | 9784789233262 |
| 3 | CRE研究会 | 『CRE（企業不動産）戦略と企業経営』 | 東洋経済新報社 | 2006 | 9784492653845 |
| 4 | 板谷敏正 | 『不動産トランスフォーメーション』 | 幻冬舎 | 2024 | 9784344948075 |
| 5 | 脇本和也 | 『最新不動産ファンドがよ～くわかる本 : 不動産業界、金融業界の必須知識』 | 秀和システム | 2010 | 9784798026497 |
| 6 | 社団法人不動産証券化協会、田辺信之 | 『全体像がわかる不動産証券化の基礎知識 : 協会認定マスター資格入門書』 | 東洋経済新報社 | 2011 | 9784492711781 |
| 7 | 中央三井アセットマネジメント | 『この1冊でわかる不動産の証券化 : そのしくみと手法 』 | 中央公論新社 | 2000 | 9784120029943 |
| その他 (Others) | |||||
| 参考文献は、上記のほか、適宜、資料を配布して、講義の中で活用いたします。 | |||||
この科目の履修条件は特にありません。不動産ビジネスの基礎的な知識や経験がなくても、この科目の履修を通じて、不動産ビジネスの様々な分野（不動産開発、不動産投資、不動産流通、不動産管理、不動産経済分析、不動産再生、国際不動産ビジネス等）の理解ができるように、教科書の購入・活用をしていただくだけで履修可能です。多くの学生の皆さんの履修を歓迎します。
履修者の授業における発言の機会・内容、グループワークへの貢献、ミニレポート、最終レポート等を総合して、成績評価を行います。なるべく積極的な授業への参加を期待しております。
本科目は、5年以上の実務経験を有する実務家教員による授業であり、全授業回数の50％以上がディスカッションなど双方向形式の授業によって運営されます。
本科目は博士課程前期課程と博士課程後期課程の合同授業となるが，後期課程の受講者においては，全ての評価方法で前期課程より高度な達成水準を要求します。