文学講義　３４１／Lectures on Literature 341 Lectures on Literature 341

【授業の目標 / Course Objectives】

現代的な素材に対して日本語学の分析視点を適用する方法、およびその可能性と限界を理解する。

Understand how to apply the analytical perspective of Japanese linguistics to contemporary material, as well as its possibilities and limitations.

【授業の内容 / Course Contents】

20周年を迎えたプリキュアシリーズを現代的な素材として取り上げ、日本語学の分析手法や研究視点を様々な角度から適用してその有用性と限界を理解するとともに、素材対象の従来にない魅力を発見していく。具体的には、プリキュアシリーズの中からいくつかのトピックを選び、音韻・文字・表記・文法・待遇表現その他の日本語学的分析視点とかけ合わせて考察を進めて行く。その中で、日本語学の基礎的な知識についての定着を図ることが主眼であり、プリキュアはあくまで素材として扱うにとどまる、極めて硬派な講義となる。なお、映画を含めてすべてのプリキュアシリーズを完璧に履修できているわけではないので、受講生からの積極的なデータ提供を歓迎する。それとともに、一部の素材に分析の対象が偏ることに対して、マニア視点から見れば多々あるであろう不平不満については、授業を通じて忌憚のない意見を聞かせてもらいたい。ただし、プリキュアを愛好する授業ではなく、あくまで日本語学の授業であるため、その点について学ぶ意志の無いものは歓迎しない。
プリキュアシリーズの中で、『無印』『Max Heart』『フレッシュ』『ハートキャッチ』『Go!プリンセス』『魔法つかい』『HUGっと』は特に重点的に扱うことがある。また、全ての主題歌（OP・ED）は折に触れて素材として扱う。教室で鑑賞するわけではないので注意すること。
もちろん、プリキュアに興味が無くても、嫌悪感さえなければ、日本語学の知識を応用的に用いる手法の一端を学ぶことが出来る。受講生は、プリキュアシリーズに精通している必要はないが、紹介された視点をもとに何らかの形でデータを収集してレポートに纏めることになるため、必要に応じて図鑑の類や公式ウェブサイト、テレビ放送などを参照すること。

We will take up the Precure series, which celebrated its 20th anniversary, as contemporary material, and apply the analytical methods and research perspectives of Japanese linguistics from various angles to understand its usefulness and limitations, as well as to discover the unconventional appeal of the material object. Specifically, we will select several topics from the Precure series and discuss them in conjunction with the analytical perspectives of Japanese linguistics, such as phonology, characters, notation, grammar, and expressions of treatment. The main purpose of this lecture is to establish basic knowledge of Japanese linguistics, and the Precure series will be treated only as material in this extremely rigorous course. This is not a class for those who love Precure, but rather a class on Japanese linguistics, so those who do not intend to learn about it are not welcome.
Of course, even if you are not interested in Precure, you can learn how to apply your knowledge of Japanese language studies, as long as you do not have an aversion to Precure. You do not need to be familiar with the Pretty Cure series, but you will be expected to collect some form of data based on the viewpoints presented and summarize it in a report, so please refer to the illustrated books, official websites, TV broadcasts, etc. as necessary.

【授業計画 / Course Schedule】

【活用される授業方法 / Teaching Methods Used】

板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above

【授業時間外（予習・復習等）の学習 / Study Required Outside of Class】

予習では、概説書にあるような日本語学についての基礎知識を概観すること。復習では、授業で扱った日本語学的視点について概説書や辞典類で理解を深めるとともに、具体的に自らデータを集めて応用的に分析していくことが求められる。教室で映像を鑑賞する時間はないので、もし必要があればテレビ放送などを素材として用いること。

【成績評価方法・基準 / Evaluation】

【テキスト / Textbooks】

【参考文献 / Readings】

【履修にあたって求められる能力 / Abilities Required to Take the Course】

【学生が準備すべき機器等 / Equipment, etc., that Students Should Prepare】

【その他 / Others】

wikipediaの記事については、解釈の混じらない部分を中心に参照してください。

【注意事項 / Notice】