日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20232023 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
社会学部/College of SociologyCollege of Sociology |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
DA419/DA419DA419 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
「自由」と「成熟」の社会理論 |
授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
授業形式/ Class StyleCampus |
|
校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
火3/Tue.3 Tue.3 ログインして教室を表示する(Log in to view the classrooms.) |
単位/ CreditsCredits |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
SOC3110 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
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他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
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履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
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オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
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学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
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備考/ NotesNotes |
This course explores the relationship between sociological thinking and cultural critique. Central to this year is inquiry into the concepts "mature" and "freedom."
The concepts "mature" and "freedom" has many meanings. In this course, we focus on this polysemy and learn how to sociologically analyze everyday experiences.
1 | イントロダクション ――「自由」な社会の「未成熟」な生―― |
2 | 成熟と喪失、平和とサブカルチャー |
3 | 文化産業の時代における自律 |
4 | 単身者たちの都市空間 |
5 | 早熟と未熟の間の教養 |
6 | 成長という神話とその限界 |
7 | 自己嫌悪と自己羞恥 |
8 | 自己表現と暴力性 |
9 | 可能性の空間としての社会 |
10 | 「私」というテクノロジー |
11 | 「承認」という問題圏 |
12 | 「自由な社会」と「平等な社会」 |
13 | 「近代」の外側の視点 |
14 | 「高原の社会」での「単なる生」 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
授業の内容を、自分の日常の中で考え直すことを意識してみてください。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
レポート試験 (Report Exam) | 60 | |
平常点 (In-class Points) | 40 |
リアクションペーパー(40%) |
備考 (Notes) | ||
なし/None
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 見田宗介 | 『社会学入門 人間と社会の未来 』 | 岩波新書 | 2006 | 4004310091 |
2 | T.W.アドルノ M.ホルクハイマー | 『啓蒙の弁証法 哲学的断想』 | 岩波文庫 | 2007 | 4003369211 |
3 | 宮台真司 | 『まぼろしの郊外 成熟社会を生きる若者たちの行方』 | 朝日文庫 | 2000 | 4022612908 |
4 | 上野千鶴子 | 『<私> 探しゲーム ― 欲望私民社会論』 | ちくま学芸文庫 | 1992 | 4480080058 |
5 | 大澤真幸 | 『不可能性の時代』 | 岩波新書 | 2008 | 4004311225 |
6 | 斎藤環 | 『「自傷的自己愛」の精神分析』 | 角川新書 | 2022 | 09 |
7 | G.アガンベン | 『身体の使用――脱構成的可能態の理論のために』 | みすず書房 | 2016 | 462207964 |
「自由」と「成熟」という概念を中心に、現代社会をとらえる方法について考えていく。
This course explores the relationship between sociological thinking and cultural critique. Central to this year is inquiry into the concepts "mature" and "freedom."
社会学理論とは、抽象的な論理を用いることで、目に見えない社会の構造やその中での社会事象のあり方を描き出すものである。だが、批判的社会理論と呼ばれる思想系列はそれに留まらず、理論という道具によって、いまだありえない社会の可能性を積極的に描き出すことの必要性を主張し、その際に美的なものや文化的なものの潜在的可能性を論じている。本講義では、このような批判理論的視座に基づいて、「文化」というものが持つ社会的可能性について考察していきたい。
本年度は、「自由」と「成熟」という概念を中心に置き、社会学理論を用いて現代社会をとらえる方法について考えていく。現代は「自由」という原理が社会全域に波及し、「成熟」に至った時代であると語られることもある。だが、他方で、サブカルチャーの浸透や消費社会の拡大に従い、個々の人生は「未成熟」なままに留まってしまっているとも語られる。このような時代状況の中で、「成熟」と」自由」の関係について考えてみたい。
その際に、シラバス執筆時の時点では、いまだ今後の予測が付かない状態にある「コロナ禍の社会」という「現実」を社会学理論の視点から考えていくことも意識しておきたい。。学知はしばしば「何かが終わった後」にそれを分析するという方法をとるが、社会学という学問は、「社会をその内側から考えていかざるを得ない」という宿命を背負ったものでもある。状況に埋め込まれた「内部観察」を行いながら、「社会理論」的な考察の「実践」的性格を感じて欲しい。
The concepts "mature" and "freedom" has many meanings. In this course, we focus on this polysemy and learn how to sociologically analyze everyday experiences.
1 | イントロダクション ――「自由」な社会の「未成熟」な生―― |
2 | 成熟と喪失、平和とサブカルチャー |
3 | 文化産業の時代における自律 |
4 | 単身者たちの都市空間 |
5 | 早熟と未熟の間の教養 |
6 | 成長という神話とその限界 |
7 | 自己嫌悪と自己羞恥 |
8 | 自己表現と暴力性 |
9 | 可能性の空間としての社会 |
10 | 「私」というテクノロジー |
11 | 「承認」という問題圏 |
12 | 「自由な社会」と「平等な社会」 |
13 | 「近代」の外側の視点 |
14 | 「高原の社会」での「単なる生」 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
授業の内容を、自分の日常の中で考え直すことを意識してみてください。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
---|---|---|
レポート試験 (Report Exam) | 60 | |
平常点 (In-class Points) | 40 |
リアクションペーパー(40%) |
備考 (Notes) | ||
なし/None
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 見田宗介 | 『社会学入門 人間と社会の未来 』 | 岩波新書 | 2006 | 4004310091 |
2 | T.W.アドルノ M.ホルクハイマー | 『啓蒙の弁証法 哲学的断想』 | 岩波文庫 | 2007 | 4003369211 |
3 | 宮台真司 | 『まぼろしの郊外 成熟社会を生きる若者たちの行方』 | 朝日文庫 | 2000 | 4022612908 |
4 | 上野千鶴子 | 『<私> 探しゲーム ― 欲望私民社会論』 | ちくま学芸文庫 | 1992 | 4480080058 |
5 | 大澤真幸 | 『不可能性の時代』 | 岩波新書 | 2008 | 4004311225 |
6 | 斎藤環 | 『「自傷的自己愛」の精神分析』 | 角川新書 | 2022 | 09 |
7 | G.アガンベン | 『身体の使用――脱構成的可能態の理論のために』 | みすず書房 | 2016 | 462207964 |