日本語 English
開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20232023 |
科目設置学部/ CollegeCollege |
異文化コミュニケーション研究科/Graduate School of Intercultural CommunicationGraduate School of Intercultural Communication |
科目コード等/ Course CodeCourse Code |
WV408/WV408WV408 |
テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
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授業形態/ Class FormatClass Format |
対面(全回対面)/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
授業形態(補足事項)/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
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授業形式/ Class StyleCampus |
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校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
学期/ SemesterSemester |
春学期/Spring SemesterSpring Semester |
曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
金3・5204/Fri.3・5204 Fri.3・5204 |
単位/ CreditCredit |
22 |
科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
ICC7340 |
使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
配当年次/ Grade (Year) RequiredGrade (Year) Required |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
先修規定/ prerequisite regulationsprerequisite regulations |
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他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
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履修中止可否/ course cancellationcourse cancellation |
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オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
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学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
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備考/ NotesNotes |
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テキスト用コード/ Text CodeText Code |
WV408 |
※Please refer to Japanese Page for details including evaluations, textbooks and others.
本講義は、言語研究と文化人類学の中間に位置し、人間の文化・社会やその環境という広範な問題に言語とコミュニケーションの視点から接近する分野である言語人類学について、その全体像を深く学ぶことを通して、コミュニケーション理論について十全たる理解に達することを目的とする。
本講義では、まず、人類学全体の中で言語人類学が占める位置を確認したうえで、過去200年間の言語研究と人間学の歴史を俯瞰し、言語人類学とその隣接分野(言語学、言語教育、認知科学、語用論、会話分析、談話分析、社会学、文化人類学、カルチュラル・スタディーズなど)との関係の全体像を把握する。つぎに、20世紀言語人類学の変遷を概観したのち、ヤコブソン、ハイムズ、ガンパーズ、そしてシルヴァスティンへと続く現代言語人類学のコミュニケーション・モデルの概要を説明する。こうして現代言語人類学の基本的な位置づけ、歴史、理論的基礎を学んだうえで、つぎに具体的な事例へと移り、アメリカ中流社会の成員たちのインタラクションに見られる、文化的知識とコミュニケーションの相互作用、社会文化的アイデンティティの構築を扱ったシルヴァスティン論文(「知とコミュニケーション」)、および、日本のマス・メディアを通したインタラクションに見られる、地理的アイデンティティ、ジェンダー、(近現代・伝統)文化表象を扱った小山論文を精読し、現代言語人類学の記号論的「言説分析」の理論と手法を深く学ぶ。
1 | 言語と文化:言語人類学とは何か |
2 | 人類学の構成と言語人類学の布置(一) |
3 | 人類学の構成と言語人類学の布置(二) |
4 | 言語人類学と隣接分野(一):ドイツ・ロマン派以降の言語研究の系譜 |
5 | 言語人類学と隣接分野(二):カント以降の人間学の系譜 |
6 | 20世紀言語人類学の変遷:ボアスからシルヴァスティンまで |
7 | 20世紀文化人類学の変遷:解釈、構造、象徴、儀礼、日常行為 |
8 | 言語人類学のコミュニケーション・モデル(一):ヤコブソンの記号論(六機能モデル、詩的機能とテクスト生成、スピーチ・イヴェントと転換子) |
9 | 言語人類学のコミュニケーション・モデル(二):ハイムズのコミュニケーションの民族誌(スピーチ・イヴェント、SPEAKINGモデル、コミュニケーションの適切さと効果) |
10 | 言語人類学のコミュニケーション・モデル(三):ガンパーズの談話分析(状況的・隠喩的コード・スイッチング、コンテクスト化の合図) |
11 | 言語人類学のコミュニケーション・モデル(四):シルヴァスティン(現代の社会文化記号論) |
12 | 事例研究(一):アメリカ中流社会の成員たちのインタラクションに見られる、知とコミュニケーションの相互作用、および社会文化的アイデンティティの構築 |
13 | 現代言語人類学の記号論的「言説分析」:理論的枠組み |
14 | 事例研究(二):日本のマス・メディアを通したインタラクションに見られる、地理的アイデンティティ、ジェンダー、(近現代・伝統)文化表象 |
板書 /Writing on the Board
スライド(パワーポイント等)の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
準備学習については毎回の授業で指示する。
種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
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平常点 (In-class Points) | 100 |
授業参加(10%) 最終レポート(Final Report)(40%) 発表など(50%) |
備考 (Notes) | ||
すべての評価方法において、前期課程より高度な水準を満たすことが求められる。 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 小山亘 | 『コミュニケーション論のまなざし』 | 三元社 | 2012 | 9784883033133 |
その他 (Others) | |||||
Blackboardなどでレジュメを配布し、それに沿って授業は進行する。 |
No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
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1 | 小山亘 | 『近代言語イデオロギー論』 | 三元社 | 2011 | 9784883032808 |
2 | 小山亘 | 『記号の思想』 | 三元社 | 2009 | 9784883032464 |
3 | 小山亘 | 『記号の系譜』 | 三元社 | 2008 | 9784883032198 |
4 | 小山亘 | 『翻訳とはなにか』 | 三元社 | 2022 | 9784883035533 |