日本語 English
| 開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
| 科目設置学部/ CollegeCollege |
社会学部/College of SociologyCollege of Sociology |
| 科目コード等/ Course CodeCourse Code |
DK183/DK183DK183 |
| テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
移民の社会学 |
| 授業形態/ Class FormatClass Format |
対面（全回対面）/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
| 授業形態（補足事項）/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
|
| 授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
| 校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
| 学期/ SemesterSemester |
秋学期/Fall semesterFall semester |
| 曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
金2/Fri.2 Fri.2 ログインして教室を表示する（Log in to view the classrooms.） |
| 単位/ CreditsCredits |
22 |
| 科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
SOX3410 |
| 使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
| 履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
| 配当年次/ Assigned YearAssigned Year |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
| 先修規定/ Prerequisite RegulationsPrerequisite Regulations |
|
| 他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
| 履修中止可否/ Course CancellationCourse Cancellation |
〇（履修中止可/ Eligible for cancellation） |
| オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
|
| 学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針（DP）や教育課程編成の方針（CP）に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
| 備考/ NotesNotes |
To understand theories and concepts of international migration studies in sociology, and to be able to accurately identify and explain the situation in which today’s immigrants find themselves.
As the cases of Zion Suzuki, a goalkeeper of Japan's national football team that played in the Asian Cup, and Carolina Shiino, the Ukraine-born winner of the Miss Japan 2024, show, people with immigrant backgrounds are becoming more and more familiar in the Japanese society. But we don’t really know who immigrants are, why they come to this country, and how they affect the receiving societies.
This class is an introductory course for transnational sociology (migration studies). In this course, students will learn the basic concepts and theories of migration studies and understand what kind of questions have been raised in international sociology. Based on this, we will take a critical perspective on the current situation of ethnic minorities and immigration policies in Japan.
| 1 | イントロダクション ：国際社会学が取り組んできた主要な研究テーマについて学ぶ。 |
| 2 | グローバリゼーションと国民国家 ：国民国家の形成と変遷を、グローバリゼーションに着目して理解する。 |
| 3 | 移住過程の理論 ：人の国際移動を説明する諸理論（経済学的アプローチ、歴史―構造的アプローチ、移住システム論）について学ぶ。 |
| 4 | 移民と政治 ：福祉国家とシティズンシップの議論を通して、移民や難民に対する諸権利やサービスの提供について考察する。 |
| 5 | シカゴ学派都市社会学 ：初期シカゴ学派都市社会学のエスニック研究（人間生態学や同心円理論など）について学ぶ。 |
| 6 | 同化理論 ：古典的同化論の限界について考えながら、分節化された同化論と新同化論の展開と特徴について学ぶ。 |
| 7 | 移民と社会階層 ：階層的観点から現代の移民の特徴を学びながら、人種・エスニシティ・階層によるセグリゲーション（居住分化）について考察する。 |
| 8 | ジェンダーと移民 ：国際分業体制の変化や特徴に着目し、新しいタイプの不平等構造が形成されるメカニズムを理解する。 |
| 9 | 在日コリアンの歴史と現状 ：「オールドカマー」と呼ばれる在日コリアンの定住過程や生き方を理解する。 |
| 10 | ニューカマー外国人と日本社会 ：1990年入管法改正の背景とその影響に着目しながら、ニューカマー外国人の増加と受け入れ文脈の違いについて学ぶ。 |
| 11 | 日本の外国人（移民）政策 ：「多文化共生」という言葉が提唱されるようになった社会的背景と展開過程について学びながら、2018年改正入管法の特徴を把握し、日本の移民政策の課題について考察する。 |
| 12 | 移民受け入れの影響 ：移民受け入れの社会的・経済的影響について多角的に検討しながら、排外主義の問題について取り上げる |
| 13 | プレゼンテーション① ：各自関心のあるテーマを選んで発表する。（履修者数によってはグループワークとなることもある） |
| 14 | プレゼンテーション② ：各自関心のあるテーマを選んで発表する。（履修者数によってはグループワークとなることもある） |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
| 補足事項 (Supplementary Items) |
|---|
| ・授業は基本的に講義形式で行うが、毎回の授業でリアクションペーパーを記入してもらって、翌週の授業で取り上げる。 ・授業の最後の2回を使って、履修者によるプレゼンテーションを実施する。 |
・事前に授業資料や参考文献に目を通し、気になった点をまとめておく。
・授業内容について理解を深めてもらえるように、毎回の授業テーマに関連する参考文献を紹介する。授業後は学習内容を整理し、紹介文献を読んで復習する。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
リアクションペーパー(30%) プレゼンテーション(30%) 最終レポート(40%) |
| 備考 (Notes) | ||
| その他 (Others) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 必要に応じて授業中に提示する。 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ベネディクト・アンダーソン | 『想像の共同体――ナショナリズムの起源と流行』 | 書籍工房早山 | 2007 | 9784886115089 |
| 2 | S・カースルズ、M・J・ミラー | 『国際移民の時代［第4版］』 | 名古屋大学出版会 | 2011 | 9784815806552 |
| 3 | 高谷幸編著 | 『移民政策とは何か――日本の現実から考える』 | 人文書院 | 2019 | 9784409241240 |
| 4 | 永吉希久子 | 『移民と日本社会――データで読み解く実態と将来像』 | 中公新書 | 2020 | 9784121025807 |
移民理論や概念を正しく理解し、現代の移民が置かれた状況を的確に把握・説明できるようになる。
To understand theories and concepts of international migration studies in sociology, and to be able to accurately identify and explain the situation in which today’s immigrants find themselves.
サッカーのアジアカップ日本代表のGK鈴木彩艶選手や、ウクライナ生まれでミス日本に選ばれた椎野カロリーナさんの事例が示すように、日本社会において、移民的背景をもつ人はますます身近な存在となっている。しかし、「移民とは誰か」「なぜ彼・彼女らは国際移住するのか」「移民は受け入れ社会にどのような影響を及ぼすのか」について、私たちはあまり知らないのではないだろうか。
本授業は国際社会学（移民研究）入門の講義であり、移民研究の基礎理論と概念を学び、国際社会学がどのような事象に対して、いかなる問いを提起してきたかについて考察する。それを踏まえて、日本におけるエスニック・マイノリティの現状や移民政策について、批判的な視点で検討する。
As the cases of Zion Suzuki, a goalkeeper of Japan's national football team that played in the Asian Cup, and Carolina Shiino, the Ukraine-born winner of the Miss Japan 2024, show, people with immigrant backgrounds are becoming more and more familiar in the Japanese society. But we don’t really know who immigrants are, why they come to this country, and how they affect the receiving societies.
This class is an introductory course for transnational sociology (migration studies). In this course, students will learn the basic concepts and theories of migration studies and understand what kind of questions have been raised in international sociology. Based on this, we will take a critical perspective on the current situation of ethnic minorities and immigration policies in Japan.
| 1 | イントロダクション ：国際社会学が取り組んできた主要な研究テーマについて学ぶ。 |
| 2 | グローバリゼーションと国民国家 ：国民国家の形成と変遷を、グローバリゼーションに着目して理解する。 |
| 3 | 移住過程の理論 ：人の国際移動を説明する諸理論（経済学的アプローチ、歴史―構造的アプローチ、移住システム論）について学ぶ。 |
| 4 | 移民と政治 ：福祉国家とシティズンシップの議論を通して、移民や難民に対する諸権利やサービスの提供について考察する。 |
| 5 | シカゴ学派都市社会学 ：初期シカゴ学派都市社会学のエスニック研究（人間生態学や同心円理論など）について学ぶ。 |
| 6 | 同化理論 ：古典的同化論の限界について考えながら、分節化された同化論と新同化論の展開と特徴について学ぶ。 |
| 7 | 移民と社会階層 ：階層的観点から現代の移民の特徴を学びながら、人種・エスニシティ・階層によるセグリゲーション（居住分化）について考察する。 |
| 8 | ジェンダーと移民 ：国際分業体制の変化や特徴に着目し、新しいタイプの不平等構造が形成されるメカニズムを理解する。 |
| 9 | 在日コリアンの歴史と現状 ：「オールドカマー」と呼ばれる在日コリアンの定住過程や生き方を理解する。 |
| 10 | ニューカマー外国人と日本社会 ：1990年入管法改正の背景とその影響に着目しながら、ニューカマー外国人の増加と受け入れ文脈の違いについて学ぶ。 |
| 11 | 日本の外国人（移民）政策 ：「多文化共生」という言葉が提唱されるようになった社会的背景と展開過程について学びながら、2018年改正入管法の特徴を把握し、日本の移民政策の課題について考察する。 |
| 12 | 移民受け入れの影響 ：移民受け入れの社会的・経済的影響について多角的に検討しながら、排外主義の問題について取り上げる |
| 13 | プレゼンテーション① ：各自関心のあるテーマを選んで発表する。（履修者数によってはグループワークとなることもある） |
| 14 | プレゼンテーション② ：各自関心のあるテーマを選んで発表する。（履修者数によってはグループワークとなることもある） |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
| 補足事項 (Supplementary Items) |
|---|
| ・授業は基本的に講義形式で行うが、毎回の授業でリアクションペーパーを記入してもらって、翌週の授業で取り上げる。 ・授業の最後の2回を使って、履修者によるプレゼンテーションを実施する。 |
・事前に授業資料や参考文献に目を通し、気になった点をまとめておく。
・授業内容について理解を深めてもらえるように、毎回の授業テーマに関連する参考文献を紹介する。授業後は学習内容を整理し、紹介文献を読んで復習する。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
リアクションペーパー(30%) プレゼンテーション(30%) 最終レポート(40%) |
| 備考 (Notes) | ||
| その他 (Others) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 必要に応じて授業中に提示する。 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ベネディクト・アンダーソン | 『想像の共同体――ナショナリズムの起源と流行』 | 書籍工房早山 | 2007 | 9784886115089 |
| 2 | S・カースルズ、M・J・ミラー | 『国際移民の時代［第4版］』 | 名古屋大学出版会 | 2011 | 9784815806552 |
| 3 | 高谷幸編著 | 『移民政策とは何か――日本の現実から考える』 | 人文書院 | 2019 | 9784409241240 |
| 4 | 永吉希久子 | 『移民と日本社会――データで読み解く実態と将来像』 | 中公新書 | 2020 | 9784121025807 |