日本語 English
| 開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
| 科目設置学部/ CollegeCollege |
観光学部/College of TourismCollege of Tourism |
| 科目コード等/ Course CodeCourse Code |
HA201/HA201HA201 |
| テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
|
| 授業形態/ Class FormatClass Format |
オンデマンド（全回オンデマンド）/On-demand (all classes are on-demand)On-demand (all classes are on-demand) |
| 授業形態（補足事項）/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
4月15日（月）より配信します。月曜日の授業日程に準じて進めていきます。 |
| 授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
| 校地/ CampusCampus |
新座/NiizaNiiza |
| 学期/ SemesterSemester |
春学期他/Spring OthersSpring Others |
| 曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
･新座/･Niiza ･Niiza |
| 単位/ CreditCredit |
22 |
| 科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
TRS2000 |
| 使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
| 履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
抽選登録/Lottery RegistrationLottery Registration（定員：300人/ Capacity：300） |
| 配当年次/ Grade (Year) RequiredGrade (Year) Required |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
| 先修規定/ prerequisite regulationsprerequisite regulations |
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| 他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
| 履修中止可否/ course cancellationcourse cancellation |
〇（履修中止可/ Eligible for cancellation） |
| オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
○○ |
| 学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針（DP）や教育課程編成の方針（CP）に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
| 備考/ NotesNotes |
2019年度以前 観光学部入学者 交流文化学科選択科目／ 2020年度以降 観光学部入学者 観光学科選択科目 |
| テキスト用コード/ Text CodeText Code |
HA201 |
The aim of this course is to enable students to explain, theoretically and concretely, the various psychological processes and behaviours of tourists before, during and after a trip.
This course will present an array of themes and issues related to tourist behaviours before, during, and after travel. Motivation for travel, information search, destination image formation, reducing and evaluation of choice sets, mental state during travel, and reflection on experiences after travel. In the last, constraints for travel are explained. In addition to these themes, the latest research topics will be introduced.
Moreover, Internet surveys related to the themes of this course will be conducted to facilitate students’ understanding.
※Please refer to Japanese Page for details including evaluations, textbooks and others.
本講義の到達目標は、受講者の皆さんが、旅行前、旅行中、旅行後の人々が行う諸々の心理や行動について、理論的かつ具体的に説明できるようになることです。
The aim of this course is to enable students to explain, theoretically and concretely, the various psychological processes and behaviours of tourists before, during and after a trip.
旅行の一連のプロセスに沿って順番に説明します。旅行前については（モチベーション→情報探索→イメージ→選択肢の評価）の過程を詳しく展開します。その上で、旅行中の心理状態、旅行後の経験評価の概要を取りあげます。最後に、旅行をしない理由（阻害要因）を見ていきます。このほか、最新の研究トピックも紹介します。
授業期間内にWebアンケート等を用いて学生の参加を促します。
This course will present an array of themes and issues related to tourist behaviours before, during, and after travel. Motivation for travel, information search, destination image formation, reducing and evaluation of choice sets, mental state during travel, and reflection on experiences after travel. In the last, constraints for travel are explained. In addition to these themes, the latest research topics will be introduced.
Moreover, Internet surveys related to the themes of this course will be conducted to facilitate students’ understanding.
| 1 | 講義方針の説明／観光行動のプロセスに関するモデル はじめに講義の進め方についてご説明します。 続いて、観光者行動の一連のプロセスのモデルとして、Crompton(1977)、 van Raaij (1986)、Mansfeld(1992)、Mayo and Jarvis (1981)を取り上げて説明します。 |
| 2 | モチベーション 動機、モチベーションに関する基礎的なことを講義します。その上で、モチベーションに関する概念や類型として、プッシュ要因とプル要因、内発的動機と外発的動機、動因低減説、最適覚醒理論について、観光に関する事例を取り入れながら整理します。さらに、観光研究におけるPush要因の分類に関する研究として、Gray(1970)、Iso-Ahola(1982)、Fodness(1994)、林・藤原(2008)を検討します。 |
| 3 | モチベーション 観光研究におけるPull要因の分類に関する研究事例を紹介します。続いて、観光者のモチベーションに関して、Plog(1972)のサイコグラフィックの研究（アロセントリック・サイコセントリック）とそれに対する批判の研究を見ていきます。 |
| 4 | モチベーション Plog(1972)のサイコグラフィックの研究（アロセントリック・サイコセントリック）に関して、後に続いた研究を紹介します。もう1つ、観光者のモチベーションに関する有名な研究として、Pearce(1983)によるTCL(Travel Career Ladder)、Pearce & Lee(2005)によるTCP(Travel Career Pattern)を検討します。 |
| 5 | モチベーション／情報探索 モチベーションに関する最新の研究事例として、P2P(peer-to-peer) Accommodationの利用のモチベーション、リベンジトラベルのモチベーション、に関する研究を紹介します。 情報探索の実態について、データを元に把握します。その上で、観光者がなぜ旅行前に情報探索をするのか検討します。さらに、情報探索の基本的な概念として、内部情報探索、外部情報探索、購買前探索、進行的探索を確認します。 |
| 6 | 情報探索 情報探索の多い・少ないに影響する要因は数多く指摘されていますが、その中でも、問題認識、関与、事前知識、知覚リスクを取り上げて検討します。 |
| 7 | 情報探索 クチコミに関して、定義と類型を確認した上で、クチコミの発生する条件、eWOM(electronic word of mouth)の特性を検討します。さらに、ソーシャル・メディア時代の情報探索について、電通(2004)によるAISASとその後の展開を踏まえて考えます。 |
| 8 | イメージ形成プロセス イメージについて定義します。続いて、Boulding(1956)、前田(1995)の記述を援用してその特徴を説明した上で、観光におけるイメージの役割を考えます。さらに、イメージの類型について、Gunn(1972)による組織イメージと誘導イメージ、Echtner & Ritche(1993)によるイメージの3次元の研究を紹介します。 |
| 9 | イメージ形成プロセス イメージ形成プロセスのモデルについて、Fakeye & Crompton(1991)、Beerli & Martin(2004)を用いて説明します。観光におけるイメージに対する研究者の見解として、前田(1995)とGartner(2000）をもとに整理します。さらに、風評被害について考えます。 |
| 10 | イメージ形成プロセス／選択肢の縮減過程 観光者のイメージ形成プロセスに関する比較的新しい研究事例を紹介します。 観光者が来訪先の選択肢を縮減するプロセスについて検討します。消費者行動研究で使われているモデル（入手可能集合、知名集合、考慮集合、選択集合、選択）を確認した上で、研究事例としてWoodside & Lysonski(1989)、Decrop(2010)を紹介します。 |
| 11 | 旅行中の心理 観光地現地での心理や行動の特徴について、前田(1995)による緊張感と解放感の枠組みをもとに確認します。続いて、旅行中の感情の変化について、感情曲線を用いた分析、Nawijn(2010)の研究を紹介します。さらに、観光者の現地での購買行動に関して検討します。 |
| 12 | 旅行後の経験評価 満足・不満足の発生に関して、期待─不一致モデル、衡平モデル、帰属モデル、認知的不協和、二要因理論の5つの枠組みを用いて検討します。また、旅行後にブログやSNSに経験を書き込むモチベーションに関する研究を紹介します。 |
| 13 | 旅行後の経験評価／旅行の阻害要因とその低減 一度訪れた旅行先を再び訪れるリピーターが発生する要因、またその類型に関する研究を紹介します。 旅行の阻害要因について、Crawford & Godbey(1987)による個人内・対人的・構造的の3つの阻害要因の区分を援用した研究をみていきます。続いて、日本人（特に若者）の海外旅行の阻害要因は何かを考えます。さらに、阻害要因の知覚を低減するにはどうすれば良いのかについて、Bandura(1977)の自己効力感を援用して検討します。 |
| 14 | 日本人若者の海外旅行／計画的行動理論 日本人の若者の海外旅行動向について説明し、日本における2010年前後の「若者の海外旅行離れ」をめぐる一連の動きを振り返ります。 コロナ禍のあとの旅行の復活について、Ajzen(1991)による計画的行動理論を援用した研究が多く見られました。この理論を確認した上で、研究事例を見ていきます。 |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
授業時間後に、確認小テストを受験していただきます。そのための復習を必ずしてください。
参考文献1『「若者の海外旅行離れ」を読み解く』、参考文献2『観光行動論』を入手し、講義進行に対応する部分を読み進めておくことで、授業の理解が容易になります。また、授業の設定レベルを超えた応用的な学習もできます。このほか、講義資料に記載する出所の文献や論文に直接あたってみることで、より専門的な理解が深まります。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| レポート試験 (Report Exam) | 61 | |
| 平常点 (In-class Points) | 39 |
授業後に実施する小テスト（第2回から第14回）(39%) |
| 備考 (Notes) | ||
| 小テストは解答期限があります。期限内に解答したものを有効とします。 | ||
| その他 (Others) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 講義資料(pdf)をCanvasを通して配付します。詳細は下記【学生が準備すべき機器等】をご参照ください。 |
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 中村哲・西村幸子・髙井典子 | 「若者の海外旅行離れ」を読み解く | 法律文化社 | 2014 | 9784589036360 |
| 2 | 橋本俊哉(編) | 観光行動論(観光学全集第4巻) | 原書房 | 2013 | 9784562091911 |
| 3 | 前田勇 | 第2版 観光とサービスの心理学 | 学文社 | 2015 | 9784762025068 |
| 4 | 松井剛・西川英彦(編著) | 1からの消費者行動 | 碩学舎 | 2016 | 9784502161513 |
| 5 | Kozak, M. & Decrop, A. | Handbook of Tourist Behavior | Routledge | 2009 | 9780415993609 |
| その他 (Others) | |||||
| 上記のほか、詳細は講義資料に記載します。 | |||||
先修科目は特にありません。
本講義は全回オンデマンド授業となります。
Canvasを使用して運営しますので、PCを使用できる環境が必要となります。
講義資料のPDFファイルを提供します。穴埋め式プリントにつき、お手数ですが各自で印刷をお願いすることになります。ご了承の上で履修登録をしてください。開講時に資料のファイルを一括して公開します（ただし状況次第で追加資料を出すことがあります）。
各週の授業は以下のスケジュールで進行させます。月曜日の授業日程を基準に運営します。
・講義動画配信開始：月曜日 08:30（70分〜90分を目安とした内容です）
・小テスト受験開始：月曜日 10:15（解答時間は10分間を目安とします。受験は1回のみ）
・小テスト提出締切：金曜日 19:00（以後提出はできません）