日本語 English
| 開講年度/ Academic YearAcademic Year |
20242024 |
| 科目設置学部/ CollegeCollege |
ビジネスデザイン研究科/Graduate School of Business AdministrationGraduate School of Business Administration |
| 科目コード等/ Course CodeCourse Code |
VL546/VL546VL546 |
| テーマ・サブタイトル等/ Theme・SubtitleTheme・Subtitle |
大企業組織の改革：パーパス経営と未来の働き方 |
| 授業形態/ Class FormatClass Format |
対面（全回対面）/Face to face (all classes are face-to-face)Face to face (all classes are face-to-face) |
| 授業形態（補足事項）/ Class Format (Supplementary Items)Class Format (Supplementary Items) |
対面 |
| 授業形式/ Class StyleCampus |
講義/LectureLecture |
| 校地/ CampusCampus |
池袋/IkebukuroIkebukuro |
| 学期/ SemesterSemester |
春学期2/Spring Semester2Spring Semester2 |
| 曜日時限・教室/ DayPeriod・RoomDayPeriod・Room |
土3･6211/Sat.3･6211 Sat.3･6211, 土4･6211/Sat.4･6211, Sat.4･6211 |
| 単位/ CreditCredit |
22 |
| 科目ナンバリング/ Course NumberCourse Number |
BDS5500 |
| 使用言語/ LanguageLanguage |
日本語/JapaneseJapanese |
| 履修登録方法/ Class Registration MethodClass Registration Method |
科目コード登録/Course Code RegistrationCourse Code Registration |
| 配当年次/ Grade (Year) RequiredGrade (Year) Required |
配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。配当年次は開講学部のR Guideに掲載している科目表で確認してください。 |
| 先修規定/ prerequisite regulationsprerequisite regulations |
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| 他学部履修可否/ Acceptance of Other CollegesAcceptance of Other Colleges |
履修登録システムの『他学部・他研究科履修不許可科目一覧』で確認してください。 |
| 履修中止可否/ course cancellationcourse cancellation |
－（履修中止制度なし/ No system for cancellation) |
| オンライン授業60単位制限対象科目/ Online Classes Subject to 60-Credit Upper LimitOnline Classes Subject to 60-Credit Upper Limit |
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| 学位授与方針との関連/ Relationship with Degree PolicyRelationship with Degree Policy |
各授業科目は、学部・研究科の定める学位授与方針（DP）や教育課程編成の方針（CP）に基づき、カリキュラム上に配置されています。詳細はカリキュラム・マップで確認することができます。 |
| 備考/ NotesNotes |
|
| テキスト用コード/ Text CodeText Code |
VL546 |
The purpose of this course is to study the effectiveness and limitations of organizations in business from the perspective of strategic theory. Students will learn first the basic theories of organization and business strategy, and then they will then study specific cases and learn how to use the theories through group discussions and mini-debates. Through the complementary study of theory and cases, students will acquire organizational management skills. Hopefully students will find studying the theory of organizational strategy quite interesting.
In this lecture (II), the knowledge learned in (I) is a prerequisite to study the problem of bureaucratization as well as the organizational management of innovation of large firms. Due to the evolution of technology, and as a result of the introduction of learning organization theory by large companies over the last 20 years, the dominant large companies in the industry have built organizational capability for "disruptive innovation" far more than in Christensen's time. For example, they have introduced dynamic capability strategies such as design thinking, lean-agile management, and lean startup management. “Ambidextrous management" is another powerful development by large companies as a counterargument to Christensen's theory. The "elliptical organization" theory described by the author is one of the most promising conclusions.
※Please refer to Japanese Page for details including evaluations, textbooks and others.
この組織戦略論の講義目的は、ビジネスにおける組織の有効性と限界を戦略論の視点から学ぶことである。受講生は組織と経営戦略の基礎理論を学ぶ。そして具体的なケースを学び、理論の使い方をグループディスカッションとミニディベートによって身につける。理論とケースを補完的に学習することで、受講生は組織マネジメントのスキルを身につける。組織戦略論を学ぶ楽しさも受講生には知ってほしい。
The purpose of this course is to study the effectiveness and limitations of organizations in business from the perspective of strategic theory. Students will learn first the basic theories of organization and business strategy, and then they will then study specific cases and learn how to use the theories through group discussions and mini-debates. Through the complementary study of theory and cases, students will acquire organizational management skills. Hopefully students will find studying the theory of organizational strategy quite interesting.
この講義（Ⅱ）では、講義（I）で学習した知識を前提として、組織の官僚制化の問題、大企業の組織とイノベーションについて学ぶ。技術の進化により、またこの20年来の大企業が学習組織論を導入した結果、業界の支配的大企業はクリステンセンの時代よりも「破壊的イノベーション」に対する組織ケイパビリティを構築してきている。たとえばデザイン思考、リーンアジャイル、リーンスタートアップといったダイナミック・ケイパビリティ戦略を導入した組織ケイパビリティである。「両利き経営」論も、クリステンセンに対する反論としての大企業の有力な対応力のひとつである。人生100年時代の未来の組織像について、筆者の言う「楕円形組織」はひとつの有力な結論となろう。
In this lecture (II), the knowledge learned in (I) is a prerequisite to study the problem of bureaucratization as well as the organizational management of innovation of large firms. Due to the evolution of technology, and as a result of the introduction of learning organization theory by large companies over the last 20 years, the dominant large companies in the industry have built organizational capability for "disruptive innovation" far more than in Christensen's time. For example, they have introduced dynamic capability strategies such as design thinking, lean-agile management, and lean startup management. “Ambidextrous management" is another powerful development by large companies as a counterargument to Christensen's theory. The "elliptical organization" theory described by the author is one of the most promising conclusions.
| 1 | 基礎理論「組織の官僚制化・近代組織の合理性」 講義を主として基礎概念とロジックの学習をする。アクティブラーニングも部分的に取り入れる。ビジネスオーガニゼーション（Ⅱ）では、官僚制化した大企業の論理と近年の組織戦略について学ぶ。合理性と逆機能のジレンマがなぜ発生するのかが（Ⅱ）のテーマであり、最後にそのソリューションをグループで提案する。 |
| 2 | ケース「GEの官僚主義組織文化」 米国の巨人ゼネラルエレクトリック（GE)はどのように成長し、またどのように官僚制化していったか。その発展史を通じて官僚制企業のメリットとデメリットを討議する。ケースについて講義の後、グループごとに受講生はケースの論点や疑問点などをディスカッションで明らかにする。 |
| 3 | 基礎理論「ソニーの官僚制化とイノベーション・ケイパビリティ」 講義（Ⅰ）で学んだソニーは、やがて低迷期を迎え、２００３年の「ソニーショック」と言われるまで転落した時代がある。なぜソニーは元来の起業家精神を失ったのか。ソニーの組織はどのように官僚主義化したか。イノベーション能力の変遷について講義する。 |
| 4 | ケース「フォードとスローン」 ヘンリー・フォードは大量生産システムを確立した「自動車王」として知られる。彼の技術革新はまたそれを運営する個人能力に支えられていた。フォーディズムの全盛期は意外に短かった。GMのスローンは、組織革新によってフォードに追いつき、勝った。現代に通じるスローンの組織革新とは何か。ワンマン組織に対する官僚制組織のメリットとは何か。 |
| 5 | 基礎理論「両利き経営の戦略」 近年の「両利き組織」論は、大企業の側からの「イノベーションのジレンマ」に対する有力な組織戦略のひとつかもしれない。この講義では、クリステンセンとの接点と批判点を明確にして、「両利き」モデルの特徴を明らかにする。クリステンセン理論からみた「両利き」組織の限界も示す。 |
| 6 | ケース「ビジョナリー経営ヒューレット・パッカード」 「両利き」モデルの成功例としてあげられているのがHPのあるプロジェクトである。このケースを講義したあと、グループディスカッションする。 |
| 7 | 基礎理論「両利き経営の戦略・楕円形組織論」 オライリーとタッシュマンは1990年代から組織と戦略論の第一人者だった。彼らの代表的な理論を紹介してから、「両利き」経営モデルをみる。それが明確なクリステンセンへの反論になっていることがわかる。筆者の「楕円形組織論」も講義する。 |
| 8 | ケース「アップルのビジョナリー経営」 アップルもまた、ある意味で「両利き」だった。ケース講義ではジョブズのビジョン＆パーパス経営についても明らかにする。ケースはグループワークで深掘りする。 |
| 9 | 基礎理論「デザイン思考のマネジメント（組織と人材）」 組織戦略論でいう「デザイン思考」を講義する。それは単なる製品のデザインではなく、企業の技術能力と人間中心的な価値志向の統合を意味する。また、組織デザインは企業全体のパフォーマンスと個々の従業員の人間的価値の相互依存から持続的競争力をもたらすことにつながる。 |
| 10 | ケース「デザイン思考と大企業のイノベーション」 デザイン思考の具体例として「ルールデザイン」や行動経済学を利用した現代調の官僚制デザインなどを検討する。 |
| 11 | 基礎理論「人生100年時代の労働と未来組織」 マルチキャリアの時代になり、伝統的な日本企業の組織と人事制度は変化を余儀なくされている。大企業のデザイン思考や行動経済学的な組織デザインと日本の創発的なイノベーションの相関と二律背反を講義する。 |
| 12 | グループディスカッション「官僚制化した企業における働き方改革の提案」第１回 これまでの講義とグループワークをさらに理解を深めるために、グループごとに解決法を提案してもらう。破壊的な新製品・新サービス・新技術に対して、貴社はどのように対応し、競争力を維持するか、その解決法をグループごとに議論し、提案する。 |
| 13 | グループディスカッション「官僚制化した企業における働き方改革の提案」第２回 １週間の時間的余裕のあと、各グループは提案をクラス全体に発表し、仮想株主総会の場で様々な批判的質問やコメントに対応する。そのあとで各提案を仕上げて、最終レポートとして提出する。 |
| 14 | まとめ 各グループ提案にフィードバックする。 |
板書 /Writing on the Board
スライド（パワーポイント等）の使用 /Slides (PowerPoint, etc.)
上記以外の視聴覚教材の使用 /Audiovisual Materials Other than Those Listed Above
個人発表 /Individual Presentations
グループ発表 /Group Presentations
ディスカッション・ディベート /Discussion/Debate
実技・実習・実験 /Practicum/Experiments/Practical Training
学内の教室外施設の利用 /Use of On-Campus Facilities Outside the Classroom
校外実習・フィールドワーク /Field Work
上記いずれも用いない予定 /None of the above
| 補足事項 (Supplementary Items) |
|---|
| 授業は原則的に、講義（3時限）とグループディスカッション（4時限）から構成される。グループディスカッションへの貢献度は重視される。 |
グループディスカッションの前提となる配付資料を理解するために、経営組織論の入門者は教科書の予復習を推奨します。
| 種類 (Kind) | 割合 (%) | 基準 (Criteria) |
|---|---|---|
| 平常点 (In-class Points) | 100 |
グループワーク貢献度(40%) 中間レポート(30%) 最終レポート(Final Report)(30%) |
| 備考 (Notes) | ||
| No | 著者名 (Author/Editor) | 書籍名 (Title) | 出版社 (Publisher) | 出版年 (Date) | ISBN/ISSN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 羽田明浩・鈴木秀一・平鹿一久 | ポストコロナのヘルスケア経営戦略 | 文眞堂 | 2022 | 9784830951800 |
本科目では、全授業回数の50％以上がディスカッションなど双方向形式の授業によって運営されます。